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7 お次の作戦いきましょうか!

ルドレーラ様が倒れて、キャーという悲鳴が周りから上がり、その後ヒソヒソと小声でささやきあう様な声に変わる。


「見て、あの方今まで見た事ない方よね。」


「なんでも、身体が弱いことを盾にしてほとんどのパーティーから逃げていたらしいわ」


「陛下主催のパーティーまで、来なかったらしいわよ!なんて礼儀知らずなのかしら」



聞き取れただけでもこんな感じだ。



病気だったのなら仕方の無いことなんじゃないの!?普通に元日本人の私の感覚としてはそうなのだが、この世界では違うらしい。



私の家の位は一応公爵。公爵はこの国の貴族がなれる最高位で、その招待を断るというのは頂けないことなのである。

しかも、彼女は陛下の招待も断ったことがあるらしい。


病気とはいえ、なかなか出来ることではない。

囁かれる言葉はどんどん厳しくなってくる。



「申し訳ないけれど、彼女を客室のベットに運んでくださる?」



近くにいた我が家を守ってくれている兵に頼む。

私が心を入れ替えてから、メイド達や兵士達に謝りまくった。最初の頃は皆戸惑っていたのだが、最近は私に対してとても優しくしてくれるようになった。



嬉しい限りだ。



長い廊下を歩きながらふふふと思わず笑ってしまう。

悪役令嬢になるつもりなんてさらさらないが、悪役感を出来るだけ消したいのだ。



ただ普通に生きていきたい。乙女ゲームはゲームだ。だからこそ、無茶が出来るのだ。


しかし今はこれが私の人生。

めいいっぱい楽しみたい。




………ということで、お家の皆と仲良くしましょう作戦が成功した次はお友達大作戦よ!!




そう決意して客室の扉を開ける。



とりあえず彼女の目が覚めるまでは本の続きでも読もうかなと思いつつ……。


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