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5 衝撃的な出会い

私、ローズリー・タルコットの8回目の誕生日パーティーで事件は起こったのだ。



始まって間もない時間、私は挨拶回りをしていた。

毎年招待客は大体変わらず、「本日はお越しくださり誠にありがとうございます。ぜひ、楽しんでくださいね」と形式的に微笑みつつ話し去る。

その繰り返し。



悪役だろうが令嬢である私は、有難いことに美人だ。

自分で言うのはどうかと思うのだが、「お美しいですわね」と何度言われたことか。

遺伝である、この銀髪は本当に気に入っている。太陽の光が当たるとキラキラと輝き緩くウェーブがかっているため、動く度にふわふわと揺れる。


悪役であるがつり目ではないため、微笑めばそれなりに優しそうな雰囲気を醸し出せる。

ありがとう、このゲームの開発者様!ローズリーを見た目は優しく美しく、何も悪いことしてませんよ系清楚女子にも関わらず、悪どいことしまくる設定にしてくれて!!



まあ、そう思いつつ次はどなたに挨拶しようかしらと周りを見渡して気づく。

今まで見たことの無い、燃えるような赤髪。



赤髪の少女がこちらを見ていることに。

それも、これでもかという程目を見開いて。



あの方は確か……。


母に身体の弱い赤髪の令嬢が今年はお越しになるから、きちんと挨拶なさいと言われたことを思い出す。



いつもの微笑みを携えてそっと彼女に近づくと声をかけた。


「ルドレーラ・ヒースコート様。」



返事がない。ただの屍のようだ。

こちらを見ているのに視線が合わない。


「ルドレーラ・ヒースコート様?具合があまりよろしくないの?」



やっと彼女の瞳が動いた。髪と同じ、燃えるような色だ。



視線が交わる。にこりと微笑めば大体の方には良いイメージを与えることの出来る、私の秘技。

エンジェルスマイル炸裂だ。



きっと彼女は初めての環境に緊張しているのだろう。


だが、これで万事解決!この度のパーティーの主役である私の、エンジェルスマイルだ。安心させられるだろう。



`バタン´



何かが倒れる音がした。先程まであっていた視線はなく、というか人がいない。



まさか!?


目線を下げれば想像通り。



ルドレーラ・ヒースコート様が倒れていた。





これが私たちの出会いなのである。なんとも衝撃的ではないか!!




毎日9時更新実施中!!頑張ります!ヾ(●´∇`●)ノ

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