6話
せっかく魔法が使えるのに、使わないなんて勿体無い。
そう思った俺は、夜な夜な一人で抜け出して、外へ出た。
(真っ暗で木が生い茂ってる、ちょっと怖い……)
月の光がそれを緩和してくれている。
星が良く見えて、とても綺麗だ。
(さて、まず覇術とやらを使ってみようか)
俺は、何となく覇術を使いたいと思ってみる。
「こんなんで使えたら世話ねえよな……うおっ!」
想像してみたら、白い波動の様な物が俺の体中を渦巻いた。
動いてみると、凄いスピードで動けた。
「身体能力が上がる魔法なのか……?他にも何か出来ないかな……」
そう思った俺は、力の入れ方を変えてみる。
ちょっと力の流れを変えたら、白く透明な一旦木綿のような物が出た。
それはオートで木に巻き付いて、メキメキと音がしている。
(これは足止め的なやつか)
その後、色々やってみた。
全身から白いオーラを発出したり、下半身に波動を集中すれば少しだけ瞬間移動が出来た。
それ以外にも、盾のようなフォルムになったり、羽に纏えば暴風が巻き起こった。
(これを全て常時発動出来たら最強なんじゃないだろうか…)
(楽しすぎる……無限の可能性があるな……)
そのあとに、闇術とやらを発動してみた。
すると、体から黒いオーラが出て、それらが槍のように木を襲った。
「木が穴だらけになった…ッ!これも強力だな……」
覇術が身体魔法だとすれば、闇術は攻撃魔法だろうか?
(これは……拳に纏うと、どうなるんだ…?)
試しに覇術と同じように拳に纏ってみた。
特に変化はなかった。
(期待外れにも程があるぞ……!)
やけくそに木を殴ってみると、黒い閃光の様な物が発動した。
木は木っ端微塵になった、木だけに。
(うわぁ……これは強力だな……)
他にも、足に纏って蹴れば、同様に閃光の様な爆発が起き、羽に纏えば周りを刺すように黒いオーラが飛び散り、全身に纏えば動く度に暴風が巻き起こった。
そして、力を込めて発動すると、真っ黒の波動の様な物が辺りを破壊しながら進んでいった。
漆黒の螺○丸みたいなものだろうか。
(同時に発動出来たりするのか……?)
試しに発動すると、黒と白の波動が混ざりあって稲妻のように体中を迸る。
使ってみると、覇術で素早い移動をしながら、闇術で暴風が巻き起こった。
他にも、上記と同様の効果を併用して使えた。
(なるほど……同じ魔法だとワンパターンのみだけど、併用して別の魔法を使えるのね……)
(他の魔法は……また今度で良いや……眠たい……)
そのあと、こっそり帰って寝た。




