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黒檀の鬼神  作者: もうダメかもしれない
3/12

3話

どうやら俺は赤ん坊になったみたいだ。

そして、この世界は俺が元いた世界とは別の世界だ。


「お母さんでちゅよー!」

(耳が長い…そして白髪で翠眼…一体どういう生命体なんだ?)


ただ、間違いがないのは、ここは日本ではない。

俺は知らない世界に飛ばされたのだ、生まれ変わった形で。


「この子、私には一切なつかないのよね…」

「……だぁっ…」

(あなたの目が恐いんです)


このおば…お姉さんはお袋の秘書的な何かみたいだ。お袋や俺の世話、家事をしてくれている。


部屋を見渡すと、こいつらが金持ちだと分かる。高そうな絨毯、高そうな家具、そして高そうな内装。極め付きには、明らかに怪しげな扉がある。その先は宝物庫らしい。

だが、家の間取りはそこまで大きくない。日本でいう2DKぐらいだろうか。


(どうしてこうなったんだ?何か手がかりはないのか)


ここ数日、部屋で母親と二人きりでベッドに横になる毎日だ。テレビもラジオもない、寝て起きておっぱい飲むだけ、気が狂いそうになる。


余りに暇すぎて、俺はどうにかして本を読み聞かせてもらおうとたくらんだ。

大人にはこの環境は酷だ。


「だーっ!」

「どうしたの?」

「だーだっ!ばぶー!」


全力で本棚へと移動する俺、それを抱き抱え阻止する母親。だが俺は諦めない。


「あーぁっ!いぃー!」

「暴れないの!おっぱいー?」

「いぃー!」

「おっぱいじゃないのね?本棚かしら…もしかして本に興味があるの?」

「あーいっ!」


正解っ!とでも言わんばかりに相槌を打つ、ようやく本にありつけるの。

しかも異世界の本、ロマンを感じずには入られない!


「ヴァンには難しい本ばかりよ?もう少し大きくなってからでも」

「ぃいー!だぁーだぁーっ!」

「わかったわよ」


どうやら俺の名前はヴァンと言うらしい。

そんなどうでも良いことより、本を読み聞かせてほしい。


「この本を読もうかしら、魔法の極意」

(魔法っ!?)

「始めに、魔法とは大きく分けて3種類あります」



ーーーーー要約すると、この世界での魔法は大きく分けて3種類。スキル、固有技能、そして固有能力。

スキルはその人の技能、経験で操作される。

固有技能は、経験に左右されず、その人が生まれつき持つ能力のことだ。

この世界に住む住人は必ず一つは持っている。

そして最後に職業能力、これは持っている職業から獲られる能力だ。


(魔法か、ロマンを感じるな)


「…それを見たければ、ステータスと念じれば、その人の持つ能力が表示される。」


(ムムッ…!見たいぞ…ステータス!)



ヴァン 0才 ハイエルフダンピール


最上級職業:(鬼神)覇王 レベル:1


職業賞与:天上天下唯我独尊


固有能力


吸血 契術 瞳術


固有技能


覇術 闇術


スキル



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