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追放

「キャー!!ち○こよお!!!」

「ほんっとっサイテー!!!」

「キモーイ!!!!!」


女子生徒が次々と罵声を上げる。鬱陶しい女たちだ。ち○こ程度で騒ぐなよ。ドリチンの山崎がまた露出しに来たのか?面ノ介は興味なさげに周りを見た。


「このち○こくねくね動いてる!!」

「キモーイ!!!ほんとキモーイ!!」


何だか様子が変だぞ。女子生徒たちが見ている方向はどう見てもこっちだ。しかし、周囲に陰部を露出している不届きものはいない。まさか俺が露出しているのか?


股間を確認した。いや俺のバーニングファルコンはいつも通りちゃんと行儀よく巣籠もりしているぞ?


「もう誰かこいつをどっかにやって!!」

「そうよ!そうよ!」


女子生徒たちの罵倒は留まることを知らない。泣き出す子まで出てきた。これまでの人生で女性は六分に一人のペースで泣かせてきたが、こういう意味で泣かせたのは始めてだ。


「よし、俺が退かせてくるわ。」


そう言い放ったのはゴリラバナジウム(略してゴリバナ)こと五里田だ。野球部キャプテンで顔がゴリラに似ている。校内一の力自慢で有名だった。体育の時間の野球の試合で面ノ介に十打席連続満塁ホームランを打たれるまではだが。


訳がわからないがめんどくさいことは確かだった。面ノ介はいよいよ興味をなくしていた。ゴリバナはズンズンと近づいてきていた。やれやれ…バナナでも食わせれば落ち着くか?またホームランし


「バナナは!!!…おまえだろ!!」


カキーン!ゴリバナの投げたボールがバットに当たった!ホームラン!面ノ介はくるくると回りながら猛スピードで窓を突き破り校庭へと吹き飛ばされた。ホームランされたのはバット(面ノ介)の方だった。

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