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俺は池面ノ介

俺の名前はいけめんすけ。どこにでもいそうな高校生ではない。その名の通り超絶イケメン高校生だ。


昨日は逆ナン六百回された。三ヶ月ぶりの新記録だ。今朝起きたら数十人の美少女が布団の周りでバトっていた。一緒に寝床に侵入したはいいが俺を前にして仲間割れしたらしい。


朝御飯はチョコレートだ。毎食バレンタインデーの残りを食べている。最近やっと七歳のときに貰った分のチョコレートを食べ終わった。そんなにチョコばっか食べて健康に悪くないかって?イケメンはいくら食べたって太らないぞ(イケメンスマイル


学校に行く。最寄り駅につくと凄腕芸能スカウトマンたちが現れた。パリーン!しかし、途端にやつらが目に着けているイケメンスカウターが故障した。俺のイケメン力が高すぎて機械が耐えられなかったらしい。やれやれ…


電車で一息つこうと思ったら学年一から十番目ぐらいまでの美人同級生に取り囲まれた。「おっはよう~面ノ介さま~」長身巨乳ギャルのアヤカが俺の腕を掴む。と思ったらアヤカの腕が瞬く間に粉々になってしまった。スレンダー眼鏡っ子委員長ユミの放ったシャーペンミサイルをまともに食らったのだ。「学内でそういう行為ははしたないですよ!アヤカさん!」


「何よ、まだ通学路じゃない!がり勉は大人しく勉強だけしてなさいよ!」

「学生の本分は勉強ですよ!あなたは毎日毎日チャラチャラと恥ずかしいと思わないんですか!」

「ふーん、あんただって面ノ介さまに色目遣ってるのバレバレなんだからね~」

「な、何を言ってるんですか、あなたは!」


アヤカとユミが言い争っているので困っていると高速で近づいてくる物体の反応を感知した。くっ、速い!避けきれない!バーン!


「いってて~あっ面ノ介くん!遅刻するかと思ってて急いでたの!ごめんね!」


高速運動物体の正体は天然美少女マリだった。マリは食パンをくわえながら謝ってきた。しかし、ここは電車内だぞ?走る必要なんてないはず。何ておっちょこちょいなんだ!


「貴様ああああ!何どさくさに紛れて面ノ介様と話しとんじゃああ」


いがみ合っていた他の女たちが一斉にマリに襲いかかる。人類文明に打撃を与えそうなほどの攻撃がマリに降りかかる刹那、マリの食パンが高速回転し始めた!攻撃はすべて跳ね返された!ドーン!爆発が起きる。煙から生きて出てきたのはマリだけだった。


俺池面ノ介はいち早く危険を察知して下車していたから助かった。やれやれ、やはり女というものは苦手だ。実は面ノ介は組織との凄惨な戦いのせいで中学二年生のときに感情を失っていたのだ。なので性欲というものを全く持ち合わせていない。


学校につく。今日もいつも通りの日常が始まるなあ、今晩はどんなチョコレート料理をつくろうかなあとか何とか思いながら面ノ介が席についた瞬間に事件は起きた。

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