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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

軽い妄想

作者: めれんげ

私はかわいいお姫様なんです。

決して囚人などではないのです。


今日は、私のお誕生日のお祝いなのです。

張り切っていつもより頑張ってお洒落をしてきました。


これは手錠なんかじゃありません。

最近はやりのブレスレットなのです。

左右が繋がった、斬新なデザインがポイントです。


首にかかったこれは、縄ではなくチョーカーなのです。

我が家に伝わる、家宝の品です。

宝石がこれでもかとちりばめられていて、綺麗でしょう?


私は、悪政ばかりの前王を殺し、国を救った英雄なのです。

外への扉を開ければ、かっこいいフイアンセと国民達が待っています。

黄色い歓声と、憧れの眼差しが私を待っています。


うふ、うふふ、うふふふふ…。

私はなんて、幸せ者なのでしょう。




なーんちゃって!

こんなの、現実逃避の妄想に過ぎないんだけどね!


がたーん、ぎしぎしっ



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