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この世界

…あの謎の会議から2年ほど経ち(ロータス)は2歳3ヶ月になった。


 あの時は状況に一切ついて行けてなかったが、今なら解る。

 

「息子である次の魔王(アルフレッド)の義兄って事にするから、息子の護衛と側近をお願いね(はぁと」


 とのことらしい。ちなみにアルフレッドは俺の事を面倒を見てくれる兄貴と思っているっぽい。ぶっちゃけ面倒くさくはあるが、ある意味この魔王の家柄というのは今の自分にとってはとても都合が良い。

 理由としては衣食住に困らない点、そして城だけあって蔵書が多い点だ。

 ここでなら何故俺がこの世界に飛ばされたのか解かるかも…と思い資料室に忍び込んだのは1年前だ。

 ただ、この時点で問題が発生した。

 そう、文字が読めないのだ。

 てっきり日本語で皆喋っているので字もそうだろうと思っていたら、まったく違っていたのだ。

 まるでカタカナと漢字とローマ字を合体させて鏡文字にしたような感じだった。

 だが勿論そこで諦める俺ではない。

 口に出して読んでみたり、字のわかる大人に聴いてみたりもして1年程でようやくほぼ完璧に理解することができたのだ。

 ちなみにこの世界の識字率はあまり高くないらしく、聞いたときに半分ほどの人は答えられなかった。


 さて、ここからこの世界の説明に入ろうと思う。

 この世界は大昔に神によって作られたものらしい。…どこかで聞いたことのある話だな。

 その際に3つの大陸を作りそこに5つの生物を生み出したとされている。

 作りだされた生物は

 人・魔人・精霊・動物・魔物

 この5つである。

 人・魔人・精霊は元々別の場所で生活していたが動物と魔物は他の生み出された生物のいる土地に分配されたそうだ。

 その後世界に大災害が起き、世界の大陸は一つに統一され、人・魔人・精霊の3種が領土を持つようになった。


 …本には書いてあった。本当かどうかは怪しいところだが、今は信じるしかない。


 ちなみにこの資料室はこの歴史書? と数冊の魔法書、あとは兵法書がいくつかあるが他は大体新聞のような物と冒険譚をつづった小説ばかりだった。この世界じゃ本は高いのかもしれないな。


 せっかく魔法書があるんだからここで読んでみたいという好奇心が湧いてくる

 が、今日はここまでのようだ。

 今日はこの後教会に行くらしい。この世界では子供が3歳と7歳のときに教会に連れて行き、子どものステータスを調べると共にこの世界の神に子供を守ってくれと祈るらしい。

 まぁ後者はついででステータスを知っておきたいのが本音だそうだ。

 ステータスというのはその人の筋力や魔力を数値にして表すものらしいが詳しい事は良く分からなかった。まぁ教会に行けば分かるだろう。

次回、ようやく話に出ていたアルフレッドがでます。

後ついでにステータスも。

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