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第四話 命令


       ■■■



 大地は土色。

 傾いた古い家屋。

 踏み固められただけの道。

 …………ここが本当に、破竹の勢いで成長するファバル皇国……?

 なにかの間違い?

 そう考えながら前を行く、上官に続く。

 上官の名は、ダニル・オルドー。

 剣の腕で騎士隊、隊長職に上り詰めた男。

 そして。

 少し目を離した隙に姿をくらます第一部隊の隊長でもある。

 出身はセゲル王国と隣国・グデイファ王国との国境付近の村・ガナ。

 そこにグデイファ王国が進行してきた際、男の両親はそれを退けるために命を散らした。

 戦場と化した村。

 そこで大勢の人間は命を奪いあい。

 散らし、または道連れにして、敵を退けた。

 大人に交じり剣を握る子供。

 その中に。

 血に濡れた剣を振るう、血まみれの子が居たと聞く。

 ……つまり、この男だ。

 生憎、私はその出来事より後に生まれた。

 よって。

 それが真実なのかは分からない。

 【騎士隊隊長】。

 それは、貴族の特権。

 貴族以外がその地位についたことは皆無。

 つまり異例だ。

 だが。

 王はそれを望まれ、男に第一の部隊を預けられた。

 貴族と平民。

 それらの命を預けた。

 ……異常だ。

 正気の沙汰ではない。

 それも議会の承認を得ずに王の独断。

 反感を抱く者もいる。

 ましてや、この平民出身の男に何ができる?

 剣の腕しかない、この男に……。

 陛下は何故、出奔を企てる者と知りながら、国から出した?

 この男は第一を預かる、セゲル王国の最大の矛にして、盾。

 それをまとめる男が消えることは、国家が傾くほどに危険なことだと言うのに……。

 否。

 『出した』ではなく。

 ファバル皇国という脅威を前に、『逃がそうとしている』?

 まさか、な。

 ……もし仮に、私の憶測が正しかったとして、何故私にまで同じ命が下った?

 私はこの男。

 ダニル・オルドーの監視役ではないのか……?

 ……わからない。

 陛下のお考えも、国の重役の方の考えも……。

 …………まぁ良い。

 私は私に下された命令。

 『ファバル皇国の動向を探るとともに、ダニル・オルドーの監視』。

 それを遂行しよう。

 



        ■■■

読んで下さり、誠にありがとうございました。

次回不明。

気分投稿万歳!


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