健康増進法の改正-オナニーの義務
医者代の節約はなにごとにも優先するのだ。
◇20XX年3月
●「オナニー義務づけ法」成立
政府は、当初予算の成立と同時に、健康増進法を改正し、国民のあらたな義務として、成人男性にオナニーの義務を課した。
●医療費抑制策-医療費の増大が原因
増え続ける、高齢化による医療費の増大に対して有効な手段をうつことができず、思い切って「オナニー義務づけ法」を導入した。
●深刻な医療費増大は、保険料の増大へ
はじめは、みんな顔を見合わせたが、仕方のないことだった。増え続ける医療は、国民健康保険料や健康保険料の高騰を招き、いまや、年間に最高額で100万円もかかる時代となってしまった。
保険料のために働いているようなものだ。年寄りを殺すわけにもいかない。健康で、元気で、病気をしないというのがなによりだ。
●生殖機能の維持が健康の秘訣
理屈は簡単だ。成人男性の健康なるものは、生殖機能があるかどうかで決まる。生殖機能をなくした男は、もはや生きるしかばねだ。生殖機能をより長く、維持し続けることこそが、健康で長生きするための最大の秘訣である。
-それなら、なにをすればいいのか?
●精子を出し続けること
生物でありつづけるためいには、精子を出し続けなくてはならない。
●オナニーをし続けること
精子を、それも生きのいい精子を出し続ける、てっとりばやい方法は、オナニーをし続けることである。
●政府広報もオナニーを支持
政府広報としては、オナニーというだれにも迷惑がかからず、という方法を最大、宣伝することになった。(ユダヤ教徒は、オナニー禁止だって?日本人のうち、いったい何人がユダヤ教徒なんだ?)
●健康診断には、オナニーの回数を記入
健康診断の時に、オナニーの回数を記入する欄があり、きちんと答えなくてならない。
また、きちんと答えなかったり、5年に1回は、精子濃度などの検診項目も増え、精子濃度が低いとそれは呼び出しの対象となる。
●サボると、オナニー合宿研修
つまりはオナニーをさぼると、呼び出され、指導を受けることになるということだ。
それでも、呼び出しをさぼったり、オナニーをしないなど誠実に取り組んでいないとなると、オナニー合宿研修まで用意されているとのことだ。強制的に参加を義務付けらると聞いている。
●私は西野翔のエロビデオ
私は、当然のように、西野翔のビデオ三昧だった。
西野翔は、何度見てもよいわけだ。こんな女が裸になって、エッチしてくれる。
最高なわけだ。
私は、毎日、この女の裸をおかずに、国民の義務を果たすこととした。
●とりあえず国民の義務を果たす
なんとか私は、国民の義務を果たすことができて安堵したが、、、ほんとうに、健康増進したかって?
●結果がすべて~医療費の抑制は絶対
政府としては、結果がすべてだ。医療費は、抑制されなくてはならない。
が、オナニー程度で健康が維持?!なわけがなく、やりすぎてかえっておかしくなるだろうが、とつっこみたくもなるが。
●からくり-医療費は抑制されたらしい-精子の出ないやつは死刑?
オナニーがちゃんとできないやつは、えてして高齢者に多いわけだが、オナニー合宿となるわけだ。
最初は、エッチなビデオ、それから、美女の手ほどき、なんてうちはよいのだが、それでも、出ないときは、、、オナニー島へ移送されて、、、精子をしぼりとられ、、、
要するに、生殖機能が終わったということは、生物としては、死なんでしょう!?
●真相は闇の中
とにかく医療費は、抑制されたようだが、街に老人の男の姿をみることがめっきり減ってしまった。
ということは、、、、
まあ、要するに、政府としては、なにがなんでも医療費を抑制したいわけなので、一番、医療費のかかる年寄りを、オナニーができないのを口実に次から次へ抹殺していったと考えるのが、自然な結論なのでしょう。だから、街に老人の男の姿をみることがめっきり減ってしまうわけです。
精子がなくなってくると、生死の生がなくなって、死へ一歩近づく、なんてね。