一の二
テレビに向き直る二人
インタビュー
「今の喜びを伝えて下さい!」
【七夜修一=風やかなえの幼馴染みの兄さん】
修一
「かなえ〜みてるか?約束どうりやったぜ〜〓」
かなえ
「あっ、シュウ兄ちゃん私の事呼んでるよ〓
テレビで呼ばれちゃったよ〜」
風音
「…」
落ち着かない様子の風音
かなえ
「風ちゃん?どうしたの?」
風音
「いや、これからライバルの俺に何か言うんじゃないかと思って待ってんだよ〓」
かなえ
「クスッ」
かなえは小さく微笑む
風音
「な〜に笑ってんだよ?」風音はジト目でかなえをみた。
かなえ
「えー
だってさー〓」
風音
「なんだよ?
なんか言いたいのか?」
かなえ
「だってシュウ兄ちゃんは世界の人になったんだよ?風ちゃんがライバルだなんて」
また小さく微笑むかなえ
風音
「…うるせーよ〓
誰がなんと言ったって俺がシュウ兄のライバルなんだよ〓」
かなえ
「ハイハイ〓
風ちゃんはやればできるこだよ(笑)」
風音
「納得いかね〜〓」
テレビに目を戻す二人
修一
「恋人?かなえが?
違いますよ(汗)近所の女の子で幼馴染みですよ(笑)
」
かなえ
「風ちゃん恋人だって〓」
風音
「お前完璧に否定されてたぞ
そもそもシュウ兄には彩菜さんがいるだろ?」
かなえ
「風ちゃんヤキモチ?」
風音
「バカ言ってんじゃねーよ(照)」
かなえ
「彩ねーさんか〜
ねーさんも大変だよね〜」
風音
「まーな〓シュウ兄についていって世界中回ってんだもんな〜
それにシュウ兄は普段はアレだかんな〜(汗)」
かなえ
「それでも好きな人と一緒にいるんだから幸せだよ」うっとりするかなえ
風音
「ハズイ奴だよなお前〓」
かなえ
「ぶぅー
ロマンチストなだけだよ〓」
インタビュー
「今後の目標はなんですか?」
修一
「やっぱり最高峰でも一番取りに行きます〓」
インタビュー
「是非とも最高峰制覇頑張って下さい!」
修一
「頑張ってみま〜す(笑)
あっ…それから風〓
早く上がって来いよ!待ってんぜ」
不敵な顔で最後に言った。
風音とかなえが顔を見合わせる。
かなえ
「…風ちゃん呼ばれちゃったよ?」
かおが緩んでいく風音
風音
「ちょっと走ってくる〓」ヘルメットを持って玄関に向かう風音
かなえ
「気をつけてね〓」
手を上げて風音が答える。
暫くしてバイクねエンジンのかかる音が聞こえた。
かなえ
「頑張れ、風ちゃん〓」
小さく呟いた。