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2.革命前夜 2.1 10月29日 小田原


今朝、仁美ちゃんから受け取ったメモは


 "ひろしくん、わたし覚悟を決めました

  明日逢おうね       。  加藤 恵"


 はえ?内容はさておき、加藤恵、、あのときと同じか。

恵さん、覚悟を決めている。

ウラをみると、、

”*伝言ダイヤルに録音しますのでお返事ください 恵”

というのと、明日のあう場所が書いてあった。

この文章を見て仁美ちゃんに声をかけると、、

「博くん、、その通りだから。。お姉ちゃんあなたと一緒に。。いえ、、加藤恵という人と。。」

こくり

「わかった。2限は授業ないから事務局いって"卒業要件確認証"と"成績証明書"を発行してもらうよ。あとは。。そっちはあとで考えよう。。仁美ちゃん?」

仁美ちゃんの目が潤んでいる。。

「仁美ちゃん、、帰り寄っていい?」

「博君!それだめだよ、、最後までちゃんとやらないと。。だよ?」

おねえちゃんがなぜお母さんの旧姓加藤使うか?さっして!

そう、、大規模な陽動作戦を展開している。とりあえず、母親の目というか会社の人の目を欺くように、古川さんとつきあっていることになっているし、、

 その古川さんだけど。。恵さんからの手紙の件を話したら。。

「それ、、あれだよ・・恵さんあなたと駆け落ち確定です。恵さんもなんでもっと早く言わないのかな。。あの人らしいっていえば、、事務局いって"卒業要件確認証"と"成績証明書"を発行してもらった方がいいよ、、これあれば卒業証明になるし。あと松本先生にだけは言った方がいいかとおもうよ、、わたしもいっしょに行くから」

 ついにその日が来たか、、、8月末、由比ヶ浜での”行為”のあと恵さんが

「そのときを待っていてね」と言った意味がこれでしたか。

覚悟は決めていたとはいえこう早いと戸惑うね。

しかし。。あの猫みたいに独占欲が強い恵さんがよくそんなコトを、、

というのも、古川さんとのことだよ。

"卒業要件確認証"と"成績証明書"については2限の時に事務局いって即日発行してもらえるようにした。

「そうか、、松本先生か。。だよね、書類は帰りにもらうことにしたよ、、ありがとう。。」

午後から松本先生と話をして、牧田精機への就職のお断りを申し出た。

 「はあ、、そういうことか。。山本とねぇ、、叔父の話では牧田専務がえらくおまえさんのコトを気に入っているみたいだ。もしなにかあれば。。オレのこと頼ってくれ、、」

まあ、、がんばれや、、落ち着いたらまた逢おう!と言われその場を去った。

古川さんとは一度新松田駅で降りてJR松田駅側にある喫茶店で遅い昼ご飯をとった。

「ねえ、、片山くんやい、、」

ちょっとぶすぅ~とした感じでコーヒーかき回している古川さん、、

「なんでせうか?」

「恵さんとあなたって、、うらやましいけど悲しいね、、」

だな、、ある意味。。最後の手段しか使えないって、、正直つらいわ。

「はあ。。どうしたもんだかだ。。恵さんとの小さいときからの話いる?」

ぶう!

「いまほかの女のことなんていらない、、ねえ。。いまから私の家こない?」

はい??

 彼女に言われるまま、、そのまま御殿場線で一駅先の東山北まで行き、彼女の家の方に下り あ、ここあれは1年の時か、西島の家の車で高松山いったのは 歩いていると、道ばたで黒髪ロングの幼女が猫ちゃんと遊んでいた。

「あらぁ三枝ちゃん!猫ちゃんと遊んでいるの??」

すごくきれいな黒髪ロングの幼女、、

「うん!なおこおねえちゃん、、その。。おねえちゃんのかれし??」

 「あは、、そうだよ。。どおして?」

「う~違うでしょぉ?」

 なにこのこ、、三枝ちゃんに見破られているし、、今日は両親がいないから、、

このまま、、恵さんから博君とっちゃいたい! なんでそれできないのよっ!

「古川さん??」

はっ!

「ああ、、うん、、じゃあまあ行こうか??」

高校に入ったときから好きだったんだけど、仁美ちゃんがお姉ちゃんのこといっているし、、片山君もことあるごとに、、

それもあって、、バカだけどこの役うけたんだよ。

あした彼は恵さんと駆け落ち 駆け落ち意外に結ばれる手段がない、、、って。。

そのまま奪っちゃえばいいじゃん!

できない、、


まあ、、恵さんからキス以上のことしたら許さないって絶対零度の視線で言われたし・・

それ以上のことしたら確実に殺されるわ。。

あの人、、片山君のことになるとほんとなんだかだよ。。独占欲強すぎですよ、、

 


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