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その十四 国盗り

一般に信長を英雄視することが多い我々現代人は、織田信長という人は元々尾張の大名の子に生まれた、生まれながらのお殿様という印象を抱きがちだが、実はそれほど生まれの身分が高いわけではなかった。


元々尾張は室町幕府の重臣であった斯波(しば)氏が守護大名であり、その斯波氏の失政の隙をついて台頭してきたのが配下に過ぎなかった織田氏なのである。


所謂(いわゆる)典型的な下克上である。


尾張の全八郡のうち、西半分の四郡を織田本家の織田伊勢守家が、残り東半分の四郡を分家の織田大和守家が分割統治をしていた。


那古野(なごや)城を本拠地とする信長の父、信秀は名目上は清洲城を本拠とする織田大和守家の奉行の一人に過ぎなかった。


現代風に云えば、創業家の斯波家が世代替わりしたのに付け込んで、副社長の織田信友が乗っ取りを企てたところを、業績の良い子会社を持つ平取りの信長が緊急動議を発動した、といったところである。


名目上とはいえ、信友は信長にとって父信秀の代からの主筋であり、余程の大義名分が無ければ道義上討伐軍を編成することなど叶わなかったはずである。


どうやって目の上のたんこぶの信友に難癖をつけて排除すべきか、信長と帰参したばかりの藤吉郎との若き頭脳は先ず尾張の国取りの策を練った。


狙うは信友の傀儡に甘んじている斯波義統(しばよしむね)であった。


源氏を始祖とする足利将軍家の一門という由緒正しい斯波義統を意のままとするのに、藤吉郎の"出生の秘密"は格好の餌となった。

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