表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/77

蒼の考

※今回は龍神視点

なぜ、こんな事になったのか。朱の新参者を問い詰めたい。

「大柱」が消失してから何年経った。人の仔の代替わりが何十回と行われたほど経った。

世界は一度光を失ったことがある。

そして月と太陽は輝きを取り戻すため、王の石を造り、星に埋めるようにした。

そして繁栄と衰退を繰り返し、現時点に至る。

しかし、停滞してしまい滅びへと再び進みかける星とその住人達に、一つの変化を呼び込んだ。

…呼んだのが朱ということは癪だが仕方ない。

偶然とはいえ、星の流れを扱える者を、くしゃみで生きたまま連れてくるなど、不可能と考えられていた。白や玄はこの事実を知ったらさぞ驚くだろう。


不可抗力とはいえ、あの「越えし者」にはいずれつらい選択をさせてしまうだろう。


六つある支柱とそれの中心に立つ大柱。

朱の地に立ったと言っていたのと、聖の面影のある「鎧」だったので、我で三柱目か。

やんちゃものと昔の精神の頑固者と、厄介な性格の持ち主。


…不安になってきた。


しかし人柱は必要な事になるのも事実。場合によるが、器どころか魂の形すら残らないとなると総ては水の泡。星自体に負担しかかけない結果になる。

そうさせない為、我の欠片を与えるに値するか見極めた。


なんとまぁ、なんだ。聖が既に認めていたが、我も認める事になった。

まさかあの「双割れ」がおるとは思わなんだ。



―ひとつ言い忘れておった。


やつに直接言うか。


―水属性の我は、青き力を持つ。焔のように力押しはできぬから気を付けるのだぞ。


我は拳で語ることは好むも、水はそうはいかぬ。

さて、どうするか見ものだな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ