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海の未確認

※短いです

天候が怪しくなり始めたあたりから、不穏な空気を感じた。

エネミーに関してはまだ知らないことの多い俺だが、予感はある。

満潮でないのに波が高くなってきているし、風邪で雨が叩きつけられるように甲板を濡らす。エネミーがこの付近にいないことは解る。こんな安定しない海域に好き好んで住もうという愚か者はいない。はず。

傾斜が大きくなり始め、乗船している皆は船の比較的安定した部屋へ退避している。


「嵐が、酷くなりそうだ」

周りに見える空は全て黒。水面も空を反射して黒。水平線が見えない。

それは突発的に現れた。

水面を持ち上げるように、音も無く聳え立ったモノ。

真横、耳を掠るか掠らないかくらいのすれすれを通る正体は、あまりに巨大すぎて一瞬しか見ていない現状では把握しきれていなかった。


なんだと振り返る前に、足の裏から、感触が消えた。


放り出された。と理解した時にはもう海の中にいた。

船の上に何か光が浮かび上がったため、なにかあったのだろう。

もしかするとあの光自体エネミーによるものだとしたら、なんて考えはやめる。

とりあえず、持ちそうにない呼吸の為に酸素を求め、海面へと進む。



海面から顔を出すと、船がだいぶ遠くまで進んでいたことに気付く。

暗闇と言ってもいいほど暗いため、水中に影が浮かばず、現在位置がわからなかったため、仕方のないことかと思いつつ、追いつこうと泳ぐ。

目の前に立ちはだかるアンノウン、エネミーかと思いきや違った。

神々しさはかけらほどしか感じられないが、それでも普通とは一線を超す存在だということは直感でもわかる。




このアンノウンが、よくファンタジーゲームやロールプレイングゲームなんかにある水神「リヴァイアサン」だという存在と知ったのはもう少し後。

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