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第一章 十三


 僕は弱い、


 弱いけれども、


 何者にも屈しない強さが欲しい


 どんな困難にも迷わない勇気が欲しい

 そして真っ直ぐに生きる彼女の力になりたい。

僕の心はもう決まっていたはず。彼女の手を取った時、もう覚悟をしていた。


何を、迷う事があるんだ。



「ルルディ」



毛長牛の陰で足を投げ出して座っていた彼女に声をかける。


「僕、こう見えても料理が得意なんだ。迷宮の中でもキミの好きな料理を作ってあげられると思うよ」


最初は僕が何を言っているのか分からない様子だったが、惚けているその顔に向かって軽くうなづくと、ようやく安堵の微笑みが返ってきた。


「……よかった。ワタシ、料理できないから、どうしようとおもってた」


僕は涙ぐむ彼女の抱擁を受けながら、やはり女の子には心からの笑顔でいて欲しいと思った。



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