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占いと おもてなしには 裏がある  作者: 楠たすく
紅(クリムゾン)には裏がある
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自己紹介 〜次からちゃんとサブタイ考えなきゃ…な、その5〜

「わたし、もう立派な魔女です!」


 あ、そっちでしたか。


「そういう反論は、もうちょっと占いの腕を上げてからにしようね」


 見えます、晶さんの言葉が少女の小さな胸に突き刺さっているのがハッキリクッキリ見えてしまいます。


「使い魔もそろそろ見つけないといけないね」


 にっこり笑いながら晶さんが放ったセリフが、今度は背中から刺さっています。言葉でノックアウトされてしまった少女は、がっくりとテーブルに突っ伏しました。


「さて、落ち着いたところで自己紹介しようか」


 落ち着いたというよりも、落とされたと表現した方が正確な気もします。


「はい、お師匠……松樹 茉莉(まつり)です、今月から中3です……」


「よ、よろしくね」


 茉莉ちゃんのあまりのうなだれっぷりに、五十部くんもアレコレ言えないようです。ともあれ、これでクリムゾン店内にいる全員分の名前と素性が分かりましたね。


「とまぁこんな感じで、ここに住んでいる人は少し変わっているけど、悪い人はいないから気にしないでいいよ」


「わ、分かりました。」


 悪の秘密結社、アンドロイド、勇者に魔女。『少し変わっている』というレベルではない気がします。


「晶さんの言い方だと、自分は普通の人みたいに聞こえてしまいますよ」


 亜久津さんがさらりと言った一言に、五十部くんは驚愕の表情です。


「普通とか普通ではない以前に、そもそもアキラさんは『人』ではアリマセン」


「!?」


 ティータちゃんの訂正には言葉もないようです。


 言葉の端々から察するに、管理人である晶さんだけはノーマルだと信じていた様子の五十部くん。頭にコードが刺さっているわけでもなく、大剣を持っているわけでもなく、全身タイツでも魔女コスチュームでもない濃紺の着物姿は、この空間では唯一普通の格好でした。格好だけは、ですが。


「あれ、言ってなかったかな? 俺は付喪神だよ。本体はアレね。」


 晶さんが指差した先にはガラスケースの中に鎮座する球体の水晶が1つ。だから『晶さん』なんですね、ちょっと安直過ぎる気もします。


「神さま、だと……」


ここまで読んでくださった方の中から抽選で1名様に素敵な賞品をプレゼント!

……するとかしないとか。

感謝の気持ちは確実にお伝えします、ありがとうございました。

続きを期待……してくれるかな?

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