チキンな恋 第四稿
第4改稿版です。
プロトタイプとなる予定です。いつかこれを連載版という形に指定と思っております。連載作品にする際の参考にしたいので感想・意見をもらえると嬉しいです。
「君のことが好きだ」
俺こと、小金井明彦はクラスメイトの中野みらいに告白をした。
場所は放課後の教室。季節は秋ということもあり、夕焼けが他の季節と比べてもとてもきれいな時間で教室の中はオレンジっぽい光によって明るくなっていた。その光景はとても幻想的であった。告白をするのにはとても魅力的な時間ではないだろうか。
「小金井君? 今、なんて言ったの?」
彼女は聞き返してきた。俺の顔はリンゴのように真っ赤であり顔は熱かった。告白をしたことによって羞恥心が限界突破だった。今、俺から発せられる熱だけで暖房の代わりにはなってしまうのではないかと思ってしまうほど熱かった。しかし、覚悟を決めてもう一度彼女に向かって言う。
「君のことが好きだ」
俺の言葉を聞いて彼女は驚いた顔をしている。
その驚いた顔は俺が今まで見たことのない表情であった。彼女は本当に感情が豊かだと思った。驚いた顔もとてもかわいかった。ますます俺は彼女のことが好きになった。
「え!? 私のことが……私で本当にいいの?」
「うん、君じゃないといけない」
俺は素直に本音を言う。この言葉は偽りのないものだ。ずっと、好きだった。春に新しいこのクラスになってから初めて彼女に会い、席が隣になった。彼女はいつも俺に優しくしてくれた。隣の席の俺によく声をかけてくれた。
しかし、次の瞬間俺が予想していないようなことを彼女は言う。
「私ね、実は火星人なんだ」
彼女は急におかしなことを言った。
「え、ええっと……それってどういう意味?」
「うん。そうだね。言葉の通りだけど実際に見たほうが分かるようね」
そう言うと、彼女は自分の手で顔に触れるとそのまま顔の皮を剥がし……その下から見えたものは……
「うわあああああああああああああああ」
叫んだ。
俺はそこで目を覚ました。背中から冷たい汗が嫌なほど流れている。
「はあはあはあ」
あまりにもひどい悪夢を見たせいで呼吸もとても荒くなっている。気持ちよく寝ていないということがいかにもわかる起き方であった。
「なんだ。夢だったのか」
俺はさっきの恐ろしい夢について考える。俺は今日、ずっと好きであった中野みらいに告白をしに行く予定であった。夢のように放課後彼女を読んで告白しようと考えていた。机の上には彼女を呼び出すための手紙も置いてある。
俺は少しの間考える。
……
「……告白をするのをやめるか」
あんな夢を見たら告白をする勇気がなくなる。確かにあんなことは非現実的であるがそれが、振られるということを予言した夢だったのかもしれない。俺に対する忠告だったのかもしれない。
なので、振られたくない。彼女とは今まで通り仲良くしていた。そう思った俺は彼女に告白をするのを諦める。
こうして俺の恋は実らない。実ることはないのだった。




