一話 俺 堕天使 スキル
キーンコーンカーンコーン
「起立！気をつけ！礼！」
「「「さようなら！」」」
「あぁ、やっと終わった。」
俺の名前は三神恋
何の才能も無く、特に顔も目立たない、よくいる高校生だ。
今は、家に帰る途中。
いつもと同じように一人で歩いて帰っている。(ボッチとか言うな！)
「今日も、面白い事無かったな。」
何事も無く家に着いた俺は自分の部屋でくつろいでいた。
ちなみに俺は一人暮らしで、家賃は少しの食費と共に親が送ってくれている。
しかし、買いたい物は食費を切り崩しては買えない物も多いので、バイトをしている。
今日は欲しかったゲームの<lost my world>というゲームが届くはずだ。
ちょうど金曜日なので、徹夜決定だな。
「宅配便でーす。」
「お、来た！はいはーい。」
やっと届いた。さぁ、開けよう！
「・・・・何か違くない？」
俺の手元には<lost my world>では無く、<get yours world>というゲームがあった。
「・・・。まぁ、やって見るか。」
俺はゲームを起動させた。
「結構しっかりしてるな。欲しかったゲームとは全然違うけど。」
画面にはよくRPGで出てきそうな湖や森のグラフィックが写っている。
画質的には結構いいゲームっぽい。
「キャラクターメイキングっと・・。」
ゲームを始めるためにはやはりまずキャラを作らなければ。
「まずは種族か。色々あるな。」
人間や、妖精、吸血鬼などありがちなものに興味は無い。
「やっぱり、変わり種がいいよな・・・・。」
俺はそういう奴なんだ。
「これ、いいじゃん！」
選んだものは、<堕天使>
ただ、名前で選んだんだ。
「名前は、ランダムなのか。」
何故かランダムらしい。
「次は、スキル？ 最初から使えるのか。ヌルゲーそうだな。」
これは、三つまで選べるらしい。
堕天使に合いそうな奴を探そう。
色々見てみて、まず選んだのは・・・。
「こんなんで、いいかな。」
一つ目に選んだのは<テレポート>
こういうのがスキルにあるという事は魔法などには無いということ。
取っておいた方がいいな。
スキルの説明書きは、「一度行った事のある場所ならどこへでもひとっとび！」らしい。
二つ目は<魔眼>
カッコいいから取った。
説明書きは、「操ったり、嘘か本当かを見極めたり、色々な事ができるよ！」だ。
最後、三つ目は<ハーレムオーラ>
己の願望。奴に負けた。
説明書きは<NPCがあなたの思い通りに！あんな関係にもなれちゃうぞ！」って。
「後の設定は・・・顔か。」
顔も決めれるらしい。
カッコいい感じにしよう。
「魔法の適正？なんだこれ。全部でいいや。」
「どの軍団に所属するか？堕天使だから魔王軍で。」
「どこからスタートするか？魔王城に決まってるだろ。」
こんなかんじで、どんどん設定を終わらして行った。
「よし、ゲームスタート！」
画面が黒くなった・・・・。
・・・・何故か意識が遠くなっていく。
ここで、寝るなんて。
