表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
父若返る  作者: 理亜
1/1

まじか

初挑戦なので変なところなどたくさんあると思いますが。優しく見守ってもらえるとありがたいです。慣れるまでは短めに書いていこうと思います。

 妻を亡くして15年。男手一つで育てた娘はもうすぐ高校生だ。いやよく頑張ったほうだと思う。お父さん大好き期が小3くらいで終わってからは「くさい」だの「近寄らないで」だの言われながらも母がいない寂しさを感じさせないよう娘第一で過ごしてきた。(これが嫌われている理由の大半)

 最近体調が悪いといっても「あっそ」の一言。仕方ない、病院に行くついでに先生にでも慰めてもらおうかな。


「えー佐藤明さんですね。癌です。」


「まじか、、、」


 そんな言葉しか出なかった。癌になって余命宣告まで受けた。癌なんて漫画やアニメの世界の話だと思ってた。身の回りの酒癖の悪いおじさんやおばさんが癌になっても自分だけはきっと大丈夫だと思っていた。なんで俺なんだ。


(俺が死んだら日奈(娘)はどうなる、、、)


 午後から行く予定だった仕事を休み家に帰った。日奈はまだ学校か、こんな時間に家に帰るのいつぶりだろう。服も着替えずベットに倒れこんだ。頭の中で情報がまとまらない。落ち着くために目をつぶっているといつの間にか眠りに落ちていた。


「パパ大好き!」


 なんだ?日奈が俺をパパ呼び!?それに小さくてまだ可愛い。ああ、これは夢か。夢が様々な記憶を見せてくれる。つらいこともあったが、それ以上に日奈と暮らせて楽しかった。夢の中だというのに涙があふれてくる。


 まだ、まだ死ねない。明日、日奈に全部伝えよう。奇跡でもなんでも起こして何がなんでもいきてやる。日奈が結婚して幸せになるまで俺が見守るんだ!



 翌朝目を覚ますと、昨日俺を襲っていた絶望感はいくらかましになっていた。日奈に伝えなきゃ。緊張しながら階段を降りリビングに向かうと日奈がいる。日奈は俺の顔を見るなり悲鳴を上げる。


「どうした日奈!?確かに昨日風呂入らず寝たからいつも以上にごみ扱いされるのは分かるが話したいことがあるんだ!」


 俺の言葉など聞かずに走って自分の部屋の中に入ってしまう。

「日奈、今日は大事な話が、、」

 俺の声を部屋の中から日奈がかき消す。


 「あんた誰!!!!」


 「何言って、、、」


 視界に洗面所の鏡が入る。そこに映っている男は俺じゃなかった。いや厳密にいうと俺ではあるんだが若い、若すぎる、40代半ばのおっさんにはまるで見えない。


あの髪!あの顔!あの肌!まるで10代のそれだ。


 昨日以上の情報の多さに頭がパンクする。そんな中出てきた言葉は一言だけ


「まじか、、、」

 

初心者の学生なので投稿頻度は早くないかもしれないです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ