小学校の日常
モブちゃんが出てきます。
再登場するかは分かりません。
フィクションなので、現実の小学校とは切り離してお読みください。
これは、小学校の入学式から少し経った後のお話。
この学校は、1クラス40人で、1学年に5クラス存在している。
5クラスのうち、1クラスは特進コース、2クラスは発展コース、2クラスは標準クラスとなっている。それぞれは、学習内容が異なる。特進コースや発展コースは、標準クラスより学力が高い生徒が集まっており、学習内容も標準クラスより難しい。クラス分けもコースごとに為されており、私は特進コースのクラスにいる。
入学試験では、足し算や引き算、かけ算や割り算まで問題として出てきた。
さて、普段の授業では、入学試験の内容の復習をサラッとした後に、どんどん新しい要素を学習している。いくら学力の高い子が集まっていると言っても、置いて行かれそうな子は出てくる。
でも実際には、置いて行かれている子はいない。
なぜなら…。
「真白ちゃん、勉強教えてー!」
「えーっ!今日は私が教えてもらおうと思ったのにー!」
休み時間や放課後には、いつもこうやって女の子が集まってくる。
おかしいね。先生に聞きに行けば良いのに。
まあ、原因は私なんだけどさ。
私は授業中、質問されたときは即答している。
それは、その日、これから授業するという内容でも答える。
なんなら、先生が出した、大人でも知らないような意地悪問題も答える。ああいう、先生の知識を自慢するような質問は大嫌いなのだ。
そうやって、質問に答えたり、皆が答えられなさそうな問題に答え続けた結果、私は見事に、クラス1の天才の地位を獲得した。
その結果、クラスメイトは、何か分からないことがあったら聴きに来るようになった。というか気に入られすぎて、分かってても聴きに来る。
うん。元ドラゴンとしては微妙な気がするけど、今は人間だし、嫌われるよりは良いと思う。
「あ、そこは昨日美結ちゃんに教えたから、美結ちゃんに聞いてみて。桐ちゃんは、明日教えてあげるね。今日は乃愛ちゃんと一緒に勉強するから。」
「わかった!ねぇー美結ちゃーん、勉強教えてー!」
「うん!明日楽しみにしてるね!」
よし、上手いこといった。
小さい女の子の相手は、楽しいけど大変なことが多いんだよねぇ。
「じゃあ乃愛ちゃん、今日はうちに来るんだよね?」
「うん。はやくいこっ!」
乃愛ちゃんが私の手を取って、引っ張ってくる。
実は、乃愛ちゃんは大人しい系の女の子だと思っていたら、仲が良い子には押しが強い女の子だったのだ。そして、その対象は私。
乃愛ちゃんは、私のことが大好きな子になってしまった。
…おかしいなぁ。特別なことはしてないんだけど…。
普通に毎日話しかけてあげて、ペアを作ったりするときも誘ってあげてたけど、それぐらいだと思う。
んー…まあいいや。
元ドラゴンの私は、日本の小学校で、女の子ハーレムを築いているのです。
お読みいただきありがとうございました。
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