ドラゴンさんの幼少期
今回からアルビノ要素(肌、体毛が白いのみ)があります。
フィクションですが、嫌な人は読まないようよろしくお願いします。
今回は、主人公の一人語りです。ですので、ぽけーっと読む程度でも良いと思ってます。
私が転生して1年が経った。
生まれたときは色々恥ずかしかったりで大変だったけど、最近は慣れてしまった。
私の目の前にある鏡には、髪の毛もまつげも眉毛も白く、肌も真っ白な赤ん坊がいた。
これが今の私。
多分、前世が真っ白なドラゴンだったから、女神様がそれをイメージしたんだと思う。
でも、ここは日本なんだし、全身真っ白なのは凄く目立つ。
幸い肌や目が紫外線に弱いということはないけど、もう少しマジョリティに合わせて欲しかった。
今の私の両親は、結構裕福らしい。
私は肌触りの良い服を着ているし、お母さんは家で家事をしている。
共働きをしなくても、しっかりと一軒家に住んでいる。
お父さんはちゃんと定時で仕事を終えて帰ってきている。
女神様が良い環境に、私を送ったんだと思う。
まあ逆に、女神様の願いを聞いたのに、貧乏で劣悪な家庭に送る方がおかしいんだけどね。
私はこの1年、この世界について学んだ。
ここは前の世界と様々なことが違う。
魔法はないし、魔物もドラゴンもいない。
その代わりに、科学が凄く発展している。
生まれた頃は驚いてしかなかったけど、今はもう馴れたものだ。
私はこの世界に来て、親がいるということを初めて経験した。
前世は気付いたら存在してたから、初体験だった。
私の両親は、私に沢山話しかけたり、様々な国の言語を聞かせた。
こういうのを英才教育と言うと、情報バラエティー番組で言っていた。
多分私の両親は、私に賢くなって欲しいんだと思う。
両親はよく、
「真白には将来、少しでも苦労して欲しくない。」
と話し合っているのを聞く。
だから私は、私を育て、愛してくれる両親の思っているとおりの子どもになるつもり。
基本的には、テレビを見ていても、寝ていても、何をしていても、危なくない限りは止めてこない。勉強以外は自由にさせたいのだと思うな。
そんな家庭でのびのびと育った結果、5歳の私は、中3までの学習を終えていた。
今の私の身体は、ドラゴンの魂が入った超高スペックな身体だ。
だから運動も勉強も、出来ないことはない。
両親は、教えれば何でも覚えてくれるのが嬉しかったんだと思う。
だからドンドン勉強を教えてくれた。
私にとっても、前世の世界より進んでいる様々な知識はとても面白かった。
両親は、アルビノの私を、出来る限り外に出したくなかったんだと思う。
だから保育園や幼稚園にも行かず、様々な習い事をした。
私は1ヶ月もあれば、習い事をマスターしてしまったので、ジャンルを問わず、色々なことが出来る。
そんな勉強や習い事の間に、私はとてもハマったものがあった。
それはアニメや漫画、ゲームだった。
お母さんもお父さんも好きなジャンルは違うけど、オタクらしい。だから家には漫画やゲームがあった。
私は家の中を探索しているうちにそれらを見つけ、そしてハマった。
前世の世界では、ここまで娯楽が発展していなかった。
しかし、この世界、特に日本ではサブカルチャーが圧倒的に発展をしていた。
一時期は色々あったらしいけど、最近はまた流行ってきているらしい。
だからテレビではアニメが放送されているし、両親もそれを見ている。
私がハマるのは、自然の摂理だと思う。
次回から、真白を小学校に入れたいと思います。
しかし、そこまで長くするつもりはありません。
お読みいただきありがとうございました。
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