時間加速
「真白ちゃん、おっぱい揉んであげるね。」
「あ、うん、ありがと…。」
乃愛ちゃんと二人きりで私の部屋にいる。
今日も学校を終え、私の家にきた乃愛ちゃん。
いつも通りに宿題したりしていたら、何故かこういう流れになった。
いや、理由は分かっている。
乃愛ちゃんのお姉さんが、また入れ知恵をしたらしい。
女の人は、マッサージをしていれば、胸が大きくなりやすいという情報をだ。
その結果、私は胸を大きくなるようにしようという名目で、乃愛ちゃんに揉まれることとなった。
ちなみに、今はまだぺたんこである。
「んっ…ちょっとくすぐったいよぉ。」
「大丈夫大丈夫、こうやって、腕の方からりんぱ?とかの老廃物を流してるんだって。」
「ひゃっ、ちょっと、脇はやめてよ。」
「こういうやつだから~。」
乃愛ちゃんは手を止めてくれない。
私は全身こちょこちょに弱い。かなり敏感らしかった。
ちなみに、私が乃愛ちゃんにしてあげるって言ったら、私は別にいらないって言われた。
せっかくやり返そうと思ったのに…。
なんか気付いたら3月になっていた。
おかしい、夏休みに乃愛ちゃんや玲先輩とプールに行ったり、クリスマスパーティーをしたりしたはずなのに、あまり記憶に残っていない。
元ドラゴンの私が忘れるはずはないのに…。
まあそれはおいといて。
3月ということは、玲先輩が卒業する。
私は卒業式に参加できなかったけど、校門で玲先輩を待つことにした。
「あれ?真白ちゃんじゃん。」
呼ばれたので振り向くと、そこには玲先輩がいた。
「あ、玲先輩。卒業おめでとうございます!」
「ありがとね。なんでここにいるの?」
「先輩が卒業するので、会いに来ました。」
「わざわざ来てくれたの?」
「はい。」
「ありがと!」
玲先輩が抱きしめてくれる。
最近は、もう中学生になるからと、あまり抱きついてこなくなっていた。
先輩の匂いも久しぶりだ。
「先輩、卒業しても、また甘いものを食べに連れて行ってくださいね。」
「うん、もちろんだよ。…真白ちゃん、会える機会が減るのって寂しいね。」
「…そうですね。そういう季節ですから。」
「うん。…また絶対に遊びに行こうね。」
「はい。約束です。」
「うん。約束だよ。」
私たちは小指を結び、約束をした。
なんか最近、時間の流れが早くなっている気がする。
そう思ったのは、私が小2になった頃。
もうそれからずっと、時間の流れが早い気がする。
だって、もう今年から小6だから。
おかしい…絶対におかしい…。
女神様が何かしたのか…?
Vtuberの作品なのに、主人公の成長が遅いので、女神様が時間を加速させたようです。
お読みいただきありがとうございました。
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