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未来をみつめた瞳(3)
結果は、また、だめだった。
濃緑のブレザーがかすんでぼやけて見えた瞬間、何度目かの落胆が生まれ、心に重たく積もった。
僕は研究室へ行った。
「じいちゃん、おはよう」
「隼、おはよう」
「ぼ、僕は……、何をどうしても、病気に、なるんだね」
僕は声を詰まらせながら言った。
じいちゃんは肩を震わせて何も答えてくれなかった。
気づけば僕も肩を震わして大声で泣いていた。
涙を流したところで、視界に広がる白い靄もぼやけた現実も洗い流されないのはわかっている。悲しみを、絶望を叫んだってどうしようもないこともわかっている。
数えきれないほどタイムバックした。どんなに目に気をつけても、必ず病気は襲いかかってくる。
変えたい。そう強く願っても、叶わない。どうしようもできない。
もう、何をしても変わらないんだ。
落胆が積もる心が、諦めに支配された。




