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序章
長い旅を終えてついに勇者は魔王を打ち倒す。そして魔王が隠し持っていた未完成の願望器を完成させて人類の救済を願おうとしていた。多くの人間が見守る中、勇者は願望器に告げる。
「この世界の平和と救済を願う」
それを聞き入れた願望器は動き出す。光の柱が天高く上がり分散して世界に降り注いだ。我々はついに叶えたのだ。平和な世界を、誰もが救われる世界を――。がしかし、すぐに異変に気付いた。見守っていた人々がひとりまたひとりと崩れ落ちていく。勇者は困惑する。
「何故?何故だ!?こんなはずじゃ…」
勇者が崩れ落ち死ぬ寸前、願望器と呼ばれた女の方を見た。
「さようなら、勇者様」
不適な笑みを浮かべた女の姿を―。




