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【ちょっと別世界に行ってみた。】統合版

遅くなった原因(言い訳)


夏休みはいつもより寧ろ忙しかった。


ケータイでの執筆能力に限界を感じた。


この作品を投稿したと勘違いしてしまった。

(9月4日午前1時頃発覚)



どれもこれもダメダコリャ……orz


本当にすいませんでした。

とある日、俺と飛鳥達は運動場でアリア達異世界の人達の魔法を見ていた。

アリア「じゃあ、いくよ〜[アイスランス]!!」


ズバン!ズバン!


アリアが魔法詠唱をすると、地面から直径1メートル位の巨大な円錐の氷柱が何本も突き出てくる。


悠冶「おお〜」


紀子「すっご〜い♪」


鈴華「凄いですわ。」


と、俺等は感心の声を上げると…


ガナード「ではこちらは『ファイアウェイブ』!!」


ブワッ!


ガナードが唱えると、彼を中心に円の孤を描くように炎が出てくる

ウィル「まだまだぁ、『ウインドディフェンス!』」

と、彼女が唱えると、先程ガナードが作り出した日の輪に風の輪が重なり、ちょっとした炎の竜巻になった。


飛鳥「ほお…見事だ。」


悠冶「さっきのアリアのも凄いけど、ガナードとウィルの連携もスゲェな…」


と、またもや俺等は感心していると…


アリア「むぅ、じゃあとっておきの……いでよフェンリル!!」


と、少しばかりむすっとしたアリアが俺達から少し遠い位置で魔法陣を形成し唱えた。そして、それに気付いた俺達は振り向くと魔法陣がそれに反応しまばゆい光を放った。

アリアの形成した魔法陣は意外と大きかったので、かなりの範囲を光が包むようだ。

ここまでは良かった。

そう、ここまでは……

あの時、俺と飛鳥が微妙に魔法陣の隅を踏んでいなければ、アリアの注意が少しでも届いていれば。

何事もなく終わったであろう。

そして。


悠冶「うあっ!!」


飛鳥「うおっ!!」


俺等は光の中に包まれていった。


■■■■■■■■■


〜アリア視点〜


魔法陣から発せられる光が消えて、その中央には一人の真っ白な衣を身に纏った綺麗な女性が立っていた。

よしっ、成功。

私は氷を司る上位精霊のフェンリルを呼び出すことに成功した。

「キレ〜イ。」

「本当ですわ。」

「////(見とれていて、なおかつ顔が真っ赤)」

「噂に聞く通りの美しさだな。」

「あ〜あ、こりゃ一本取られたね。残念。」

上から紀子さん、鈴華さん、舞さん、ソマール、ウィルとそれぞれ感心してくれてる。


クロハ「そういえば、さっきから悠冶さんと飛鳥さんが見当たりませんね。どうしたのでしょうか?」


器用に複数の尻尾を揺らしながら、彼女は異変に気付いた。

本当だ……クロハの言った通り、肝心のユーヤと飛鳥がいない。何故?【しばらく考える】

……あ。


「まさかユーヤ達、魔法陣に巻き込まれちゃった?!フェーリ、こっちに来た時、何か違和感みたいな物があった?」


私は慌てて、魔法陣の中央にいる氷の上位精霊フェンリルことフェーリに聞いた。

上位精霊と言えども、少数だけど、一応一人ではない。

だから召還し、契約を結んだ精霊や使徒は大抵その名称ではなく、それぞれの召還者が付けた愛称で呼ぶ。


フェーリ「確かにこっちに来ている間、誰か二人ぐらいどこかに飛ばされた痕跡はありました。流石にどこに飛ばされたかは解りませんが、この魔法陣から彼らの気配を探知することは出来ます。」


と、答えてくれた。

相変わらず彼女の髪は綺麗な銀色をしていて、常人では有り得ない真っ白な肌、水色の目、そして氷の精霊フェンリル独特の特徴、真っ白な狼の尻尾が付いてる。

あ〜あ、ユーヤを驚かすことが出来なくて残念。

と、思いながらもフェーリにユーヤ達の探知を任せたのだった。


■■■■■■■■■


〜悠冶視点〜


悠冶「痛ってぇな。」


俺等が光に包まれた後、気がつけばいつの間にかどこかの物置部屋にいた。

そして、気がついて早々に頭にドクロの杖が当たった。

「そういや飛鳥、飛鳥はどこに行ったんだ。お〜い、飛鳥ぁぁぁああ。」

【……シーン】

ありゃあ、はぐれたみたいだ。


「ま、とりあえずはこのゴミ屋敷の如く、物に溢れるこの部屋から出るとすっか。」


と、言い物を押しのけ、なんとかドアにたどり着いた。

正直100メートル立方の部屋にこんなに詰めるのも逆に達人の域ような気が…

だってネズミを追い払うこと8回、蜘蛛の巣と格闘すること計12回、雪崩の如く落ちてきたガラクタを押さえつけること9回。

俺、キレてもいいっすか?


「……さあて、気を取り直して、万が一の事態の為の荷物確認〜」


持ってる武器


GLOCK26(サイレンサー付き)


愛用のマグナム(454カスールの)


ま、こんなもんだよね。

MG36(M203グレネードランチャー付き)みたいな分隊支援火器なんて常日頃持てねぇよ。

なんて、素人には全く分からない事を考えつつ、ちゃっかりGLOCK片手にドアを開けると……


ガチャ


悠冶「【だんまりする】」


??「【悠冶を凝視する】」


そして、時が経つにつれて。

悠冶「……お邪魔してまーす。」


文一「はーい、ゆっくりして下さーい……って出来るかぁぁぁぁぁあああ!!」


俺、茶々畑悠冶は。

小鳥遊たかなし灯夜ともよの執事である。

天詩 文一との

初接触ファーストコンタクトであった。


■■■■■■■■■


〜飛鳥視点〜


飛鳥「むぅ、ここは……神社か。」


我等が光に包まれ、そのまま気がつけば、こんな所にいた。

周りを見る限り、この辺りの地域は全く脳内ライブラリにヒットしない。用は知らない場所だ。


「ま、とりあえず周りを彷徨うろつくとしますかな。」


〜五分後〜


「まさか、悠冶ともはぐれたとは。」


我はしばらくさまよい歩き、分かったのはこの事位だ。


「うーむ…気を取り直して装備確認〜」


決して現実逃避ではない、断じて無い。

装備品


刀(愛刀、漆黒ノ刀刃渡り90センチ)


ワイヤー


クナイを少々。


刃渡り90の刀なんてどこに仕舞えるかって?さあ‥どこだろうねぇ(笑)

なんて、装備品弄ってふざけていると刀を持った巫女が一人……刀っすか。ほうきじゃなくて、刀っすか。


??「【不審な目で飛鳥を見る】」


飛鳥「人の土地で不審な行動をしていて、マジでスマンかった……だが、反省はしていないっ!!」


湖織「じゃあ……とっとと反省してください。」


「だ  が  断  る  !」


そして両者の刀はぶつかり合った。

これが我、若宮飛鳥の。

黒椿峰家の見習い退魔師。

黒椿峰 湖織との、

ファーストコンタクト(初接触)であった。


■■■■■■■■■


一方


〜悠冶視点〜


悠冶「いやぁ、驚かせてすいませんねぇ。」(ペコペコ)


文一「別にもう大丈夫ですから。」(ペコペコ)


茜「二人共凄い腰低っ!」


ただ今、なんか物凄くデカいリビング?…なんかどうでもいいや。

まあ、なんとか一息ついてただ今のんびりと雑談中。


灯夜「で、悠冶。その飛鳥って奴とは連絡が着いたのか。」


「いえ、それが電話に出てこないんですよね。いつもは待たせる事無くキッチリ出てくれるんですけど……」


「じゃあ、ここにでも当分の間居候ってのはどうだ。」


「あ、いいですね。是非お願いします。」


文一「ちょっと待てぇぇぇぇええ!」


何故か文一がツッコンだ。


悠冶「ん、何か不都合でも?」


「いや、いきなり現れてしかも、すぐにこっちに馴染んでっていくらなんでも不自然でしょ?!ほら、お嬢様もそう思うでしょう?」


と、小鳥遊灯夜に言ってみるが。


「別に良いじゃないか。居候の一人や二人。」


「いやだって彼、銃持ってるでしょ!」


??「じゃあ僕が監視でもするかい?」


と、いきなり現れた謎の男性。

ま、気配はなんとなく気付いていたが。


灯夜「お、煉斗がそんな事言うなんて珍しいな。」


煉斗「まあね、ちょっと興味が湧いたから。」


見た目は…俗に言うとまあ、イケメンですな。ちゃんと髪整えればいいのに……勿体無い。

文一「じ、じゃあ茜!茜はどう思う?!」


やがて、茜にも聞くが…


茜「いや多分、ある意味主と同じにおいを感じるから、そんな事する勇気なんて無いと思うよ。」


「ガハッ!!」


嗚呼、自分の魔導書にまで裏切られ、orzの体制になる文一。

なんか可哀想だ。

そして俺は彼に近づき、自分の手を彼の肩に乗せて。


「少年、強く生きろよ。」


と、だけ告げた。

流石になんだかんだあって疲れたので、灯夜さんに部屋を教えて貰い、一足早く寝ることにした。


■■■■■■■■■


〜飛鳥視点〜


湖織「お茶淹れた、ですー」


飛鳥「ん、済まないな。」


ズズ…(飛鳥、お茶を飲む)


「…けっこう、お茶淹れるの上手いな」


「有難うですー」


「ま、特技にお茶を淹れることって書いてあるだけあるな。(ボソッ)」


「何か言いましたか?ですー」


「ああ、ちょっと忘れられてそうな設定をあえて小ネタで作者は出してるなぁ…ってな。」


「??」


ただ今我は、神社の脇の方にある巫女さんの家にとりあえずいる。

まあ、家と言ってもちょっとしたプレハブ小屋みたいな建物なので他にあるのかもしれないが…

しかし、どうやってもこの口調は某翠○石にしか脳内変換されないのは我だけなのだろうか…………閑話休題、では何故、今のような状況になったのか少し思い出そうか。


■■■■■■■■■


〜飛鳥の回想〜


両者の刀がぶつかり合った。

そして、相当な速さの攻防戦が繰り広げられる。

だが、二人には傷一つついていない。

数分後、埒があかないと思ったのか、やがて両者後ろに飛び退く。


飛鳥「ま、軽いウォーミングアップって所だな。」


湖織「なかなか……出来る。」


と、彼女が言った途端姿が消えた……と言っても、ただ我の死角に回られているだけだが。

相当気配がしないようにしているようだが、残念ながら我にとっては気配がまるわかり。

左手にクナイを持って、今我の後頭部辺りの空間を守るように動かすと…


ガキィィン!


ほら、防げた。

彼女は我の後頭部辺りを上からそのまま斜めに刀を横に振ったが防がれた。

そして、我は右に持ってる刀で横に振るが、彼女は我のクナイを蹴り、その反動で回避した。


「うーむ、残念。」


「今のは結構……本気の攻撃。」


「ではこれでおいとまさせてもr…わせてはくれないか。」


そろそろ、悠冶を捜しに行かなければならないのでこの場から立ち去ろうとしたのだが、どうやら向こうは殺る気でいるようだ。

さっきから気配がキッパリと無くなり、変わりに敵意が感じられる。

そして、持っていた刀を捨て、変わりに長さ2メートル程の白刃の刀を取り出した。

巫女に大型の刀、なんとも絵的には不釣り合いだ。


湖織「この街のどこにも属さないあなたが余りそういう風にうろつかれるとトラブルが起こり、そして拡大し、悪化する可能性がある、そうなる前に排除。あなたには悪いけど、ここで死んでもらう。」


飛鳥「まあいきなり随分と饒舌になったもんだ。我は今いるこの街の派閥の関係は全く知らんが、別に荒らす気は無い。ただ、我の相棒を捜しているだけだ。第一そんな事をしてどんなメリットがある?賢明なあなたなら判る筈であろう。」


「問答……無用。」


そして彼女は白刃の刀を構えた。


誘宵いざよい「ヒャハハ!あんちゃんも気の毒だな、いきなり本気のこいつと本格的に殺り合うんだからよぉ、本っ当に気の毒なこったぁ」ん、なんだか刀の方から声が……


飛鳥「ほう、妖刀か。どうやら、我はとんでもない所に来たようだな。」


そして、左手にクナイを持ち…


「では、こちらもそれ相応にやらせて貰おう!!」


クナイを湖織の方に投げた。

その時、風が吹いた。


ガキィィン!!


「全く、冗談じゃないな。まだ早くなるか…」


クナイを軽々と避け、ほぼ一瞬にして背後に回られた我。

正直今のはマジで危なかった。

悠冶との【対超速攻攻撃対処訓練〜♪】をしていたお陰だな。

と思いながら、距離を離す。


「湖織の力は妖怪の力、それそのものが法則外の法則の力。

そして、湖織のは……【風】」


「くっ、だがそれでもっ……!」


だが我はクナイを投げ、応戦するが……


「何度やっても…当たらない……絶対に。」


「オイオイ、そんなチンケな攻撃なんざ効かねぇなぁ。あんまり、我をガッカリさせるなよぉ?」


一瞬にして距離を詰められて防戦一方だ。

だが、相手は気づいていない。

コレが、反撃の伏線だとは。


「反撃出来ないのなら……もうとどめをさす。」


そして、彼女は誘宵を下に振った。

すると、糸が激しく舞い、一本一本我の周りを包囲していった。


「……帯式たいしき周風まわりかぜ


彼女が言った途端、我の周りに暴風が吹き荒れる。

そして、身動き出来ない内に彼女が一瞬して後ろ側にに来て。


「コレで…終わり…刀式・風神閃かざがみのひらめき


先ほどの風よりも遥かに強い風が刀から生み出され、我を襲う。


「あばよっ!!あんちゃん。」


妖刀はそんな事を言うが……


「残念だったな。」


我は最上級の微笑みをしながら左手につけたワイヤーを動かした。


速攻罠クイックトラップ[飛び立てぬ蝶]」


彼女に当たらず、周りの木々に当たったクナイを支点に地面はワイヤーの網になっていた。そして、やっと気付いた彼女は一瞬にして10メートル程後ろに飛び退いたが、、やはり足がワイヤーが絡みつき、下半身の身動きが出来なくなった。彼女は突然の事態に動揺したのか我を包囲していた突風は無くなった。

これを利用し、我は彼女の方に向かうが。


「もう遅い…無駄な抵抗。」


そう、我の目の前には竜巻、とも言える強力な風が迫っているのだ。


「風さえも叩き斬れっ![心  眼  !!]」


そして我は刀を縦にし、竜巻を縦真っ二つに切り捨てた。


「くっ……たとえ凌いだとしてもこんなワイヤー直ぐに…」


と言い、誘宵でワイヤーを斬ろうとする。まあ、我が風を斬った時点で10メートルもの間があれば、誰であろうとそう思うであろう。


「残念ながら、想定の範囲内だ。」


ドンッ!!


彼女は驚いた。

さんせ、先ほどまでおよそ10メートル離れていた奴が、自分のように一瞬で目の前にドアップになるほど迫って来たのだから。


「たとえ我には妖怪の力などなくとも、縮地法があるのだよ。」


飛鳥は地が縮んだのではと錯覚するほどの強烈な踏み込みをしたのだ。

それが剣術における最高峰の技の一つ、縮地法である。

そして、我は彼女に…


ピシッ!


「あだっ!」


「本当に死ぬかと思ったぞ、マジで。」


「い、痛いですー」


「それはそうだろう、痛いようにしているのだから。」


思いっきり強いデコピンを食らわしてやった。


「あ、そう言えば耳みたいな何かが出てきているのだが、大丈夫なのか?」

と、言い我は彼女の頭に生えた狐耳を軽く摘む。


「ひゃう!…止めて下さいのですー、今直しますからー」


と、言ってから彼女の狐耳はうまい具合に前にたたまれ、見えなくなった。

何気に声が色っぽかったのには、あえて触れないでおこう。


「ヒャッハー!シリアス丸つぶれだぜ全く。」


全くだ。

しかし、我はそれを狙っていたのだから。正直これで戦意を削げなかったら、多分死んでた。

ウソジャナイヨ、ホントダヨ。


〜回想終了〜


とまあ、こんな具合になり、とりあえずお茶を飲んでのほほんとしている。


「あ、そう言えば自己紹介してないのですー」


「そう言えばそうだ。では、我の名前は若宮、若宮飛鳥わかみやあすかだ。」


「改めて私は黒椿峰湖織くろつばきのみねこおり、ですー」


「ヒャハハ!!我は誘宵いざよいだぜ。よろしくな!兄ちゃん」


まあ今回、新たな知り合いが出来たのでいいか。そう、思った我であった。


■■■■■■■■■


〜悠冶視点〜


ただ今俺は、灯夜さんに教えて貰った部屋に行ってる途中だ。

そして俺は、長い廊下を渡って突き当たりを曲がった時に突然グロックを向けた。


悠冶「監視にしちゃあ、ちと度が過ぎるんじゃないか?」


煉斗「ケッ、連れねぇ野郎だ。」


そう言い、白咲煉斗はナイフをしまった。


「まだ質問は終わってない。どうしてこんな事をした?それに性格変わってないか?」


「へっ、見ての通りの監視さ、お前は今危険人物なんだからな。性格はこれが素だ。」


「危険人物?どうしてそうなる?」


「あん、てめぇ自分の状況分かってんのか?」


「いや全然。」


「マジで呆れた……しゃあねぇな、今から此処の説明をしてやるよ。」


〜説明中〜


「つまり、俺と飛鳥の存在は。」


「この街の何処にも属さない異端者ってことだ。


まあお前は今の所、小鳥遊の客人だからまだ大丈夫だが、相棒はどうなっていることやら。」


「まあ、向こうも向こうでなんとかなってるさ。」


「はあ…どうしてそんなに信頼してるのかねぇ、その若宮って奴ぁどんななのか、一度見てみてぇな。」


ピリリ…ピリリ


「ん?こんな時にメールか?」


「……お、例の相棒からだ、何々……【明日、この街の天下無双学園で合流しよう。

色々と話たい内容もあるしな。では、待っている。】」


「どうやら、向こうも上手いことやってたのか。」


「うーん、でも俺はその学園の生徒じゃ無いしな…忍び込むのか?」


「そのことは心配すんな。そこはお前等の噂を使って、学園関係者に一声やれば、当分の間は何とかなるぜ。」


「お、それは有り難い。それじゃ、そこんとこ頼んだわ、そろそろ眠くなってきた。寝込みを襲うなよ。」


と言い、俺は寝室へ入っていった。


「まあ、明日の為にゆっくり休んでおけよ。」


最後の煉斗の一言を聞かずに俺は部屋に入っていった。


■■■■■■■■■


〜翌日〜


「起きたか。ほらよっ、受け取れ。」


と、朝一番に言われて受け取ったのは天下無双学園の制服だった。


「今から当分の間、てめぇは俺等のとこの生徒だ。」


「ありがとう、協力感謝するよ。」


「んじゃ、朝飯食いにいくか。」


「おう。」


そして向かったのは、屋敷一階のなんとも庶民的な対面式のキッチンだった。

そこには、灯夜さんや文一や茜がいてそこには俺と煉斗の分なのか、余分に二人分の朝食が置いていた。

因みに右側に男性陣、左側に女性陣が向かい合っていたりする。


「おはようございま……って何でうちの制服着てるんだよっ!!」


「ああ、小鳥遊さんに当分、彼をこの学園に行けるように頼んだんだよ。」


流石だな、煉斗の奴、性格をちゃんと分けてる。


「よほど気になっていたのだろう、あっさりとOKしてくれたよ。」


「そんなんでいいのか!?」


「まあ、気にしたら負けだよ。」


と、こんな感じのやり取りを見ているうちに…


「ふぅ〜、ごちそうさま。(時計を見る)お、もうこんな時間か。んじゃ、行って来まーす。」


朝食を食べ終えたので、キッチンに行く前にあらかじめ用意していた荷物を持ってキッチンを出た。


「ん、悠冶、僕も行くよ。」


「文一もだらだらと食ってないで早く来いよ。」


「あっ待ってぇーーー。じゃ、先行ってくね主。」


「なんでそんなにあんた達早いんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおお!!」


まあ、そんな感じで小鳥遊邸を出た……ふと思ったのだが、文一の扱いはいつもこんな感じなのかと疑問を持つ。


「……ま、普段もあんな感じだろ。」


天の声(文一)「そんな訳ないでしょょょょょょょょょょょょょょょょょょょょうが!!!」


「ん、なんか叫び声が聞こえたような…」


「ははっ、気にしたら負けだよ。」


文一、南無


■■■■■■■■■


〜飛鳥視点〜


朝、目覚めると、目の前には何とも一般的な日本の朝ごはんと(主に納豆とごはんと味噌汁だが)巫女姿の我と同じ年頃の少女がいる。

そこまでなら[それどんなギャルゲ?]みたいな展開で、一般男子なら歓喜し(心の中で)泣き叫ぶだろうが、近くには白刃の刀が。

かくいう我も黒い刀がそばにあるのだが……うん、なんともシュールだ。


「若宮、おはようです〜」


「ああ、おはよう。で、なんでまだ巫女服なんだ?」


「神に仕える者は、朝が早いのです〜」


「さいですか。」


どうりで、今の時刻は朝五時半なわけだ。


「あ、それとごはん食べたらこれ着ておくです〜」


といって渡したのは湖織が通ってるらしい[天下無双学園]の制服であった。


「ん、手間をかけて済まなかったな。」


「別にいいです〜」

さあて、とっとと事がややこしくならないうちに、相棒と合流して、帰るとしますかな。


■■■■■■■■■


〜悠冶視点〜


えーと……今文一達の通ってる天下無双学園のこれまた文一達と同じクラスである、一年一組にいるのだが……


[好きなたべものは?]

[好きな言葉は?]

[好きなタイプは?]

[あなたは受け派?]

[ウホッ、イイ男、や ら な い か ?]

悠冶「ちょっと、そんな一斉に言われても(汗」

俺はクラスメイトに質問責めに遭っている(主に野郎だが)。


勿論。


[好きなお花は?]

[あの〜・・・彼女はいませんよね?ね?]

[キャ〜煉斗君以来のイケメンだわぁー]

[煉斗×飛鳥……はふぅ(鼻血出してる)]

[いいえ、転校生同士の悠冶×飛鳥だわ……ぐふぅ(上に同じ)]

そして同じく質問責め(主に女子)に遭っている飛鳥。

なんか、殺意が湧いてくるのは気のせいだろうか。うん、気のせいだ、うん。

そして、とりあえず。


「助けてぇ、文一ぃ〜」


と、彼に助けを求めるが。


「あぁ、空が青いなぁ。」

ナンテコッタイ、さては今朝の仕返しか?それなら。


「助けて先生ぇ〜」

と言い、先生に声をかけたが


「あひゃひゃははっははははっはは!もうこれ傑作やわっはっははっははははは!」


ナンテコッタイ。先生笑ってる場合じゃありませんよぉぉぉぉぉおおお!!

そもそも、未だにこんな超幼女型ヤクザみたいな人が先生って(笑)

ええと、文一から聞いたのだが、この人は神無月かんなづき さく

なんでも噂では安全上の理由からジェットコースターのご利用をお断りされた神話を持つ御歳25歳、そして安全上の理由から銭湯へのご入場をお断りされた逸話を持つ顔面半分を覆う黒い刺青。ギラギラと威嚇するように光る目はヤクザのよう…らしい。

そして、未だに朔先生に助けを求めていると・・・


「おい、てめぇら」


と今その小さな体躯から発せられた声はなんとも場違いなほど低音ヴォイス。

一部の生徒の顔が少し強張る。


「ちょっと我も入れてぇ〜な。」


アァーーーー!!

結果から言えば、なんとか助かりました。はい。

ついでに、二時限程潰れました。


■■■■■■■■■


〜飛鳥視点〜


ちょうど悠冶が朔先生を交えた質問責めに遭っている時、やっと我は主に腐女子達からの質問から解放され、悠冶は三時間目の初めににやっとこさ終わり、今はお昼休みになっている。

「よう、飛鳥。」


「お、来たか。」


「来たのですー」


「へぇ、湖織が協力してたのか。」


「多少、いざこざがあったがな。」


「??」


そして、屋上で我と悠冶、湖織と文一の4人がそれぞれ話している。


「で、早速本題に入りたいのだが、やっぱり魔法を用いての時空間の移動は無理なのだな。」


「ああ、できたとしてもこの世界には一人いるかいないかだとさ。飛鳥の方は?妖術でなんとかならないのか?」


「ああ、残念ながら現状じゃあ不可能との事だ。」


「すまないね。」


「力になれなくて残念ですー」


「別に謝らないでくれ。突然そんな事言われてもできないのが普通なのだ。」


「ああ、せっかく滅多にできない体験なんだ、帰れる手がかりがでてくるまで楽しむまでさ。まあ、その時になるまでよろしく頼むよ。」


「ああ勿論さ。」


「勿論ですー」 


そして、我は文一と、悠冶は湖織とで握手をした。


「改めて自己紹介するよ。俺は茶々畑悠冶、今後ともよろしく。」


「我は若宮飛鳥だ、まあ気楽に呼んでくれ。」


「黒椿峰神社、東の社の管理人兼巫女の黒椿峰 湖織ですー」


「え〜僕は小鳥遊別邸の執事の天詩あまうた 文一ふみひとです。こちらこそよろしくお願いします。」


と、お互い改めて自己紹介し終えた時、

「お〜い、文ぃ〜そんな所で話さなくてもいいだろ。水臭いだろーが。」


「昼休みに転校生教室から二人が居なくなるから探してみたらそんな所にいたんだね。」


「主一人だけはずるいよ。」


と、上から北川 一聖、白咲 煉斗、茜の三人が来たようで、文一に話しかける態度から見ると、どうやら友人のようだ。

「ん〜参ったなぁ…まあ、ちょうどいいから改めて若宮にちゃんと名乗って。

あ、一聖は二人共初めてだから、悠冶にもね。」

と、文一が我の方に指をさした。

「……んじゃ、俺は北川 一聖 (きたがわ いっせい)。小鳥遊別邸の庭師をやってるぜ。二人とも宜しく。」


外見からの特徴だと身長高め。短髪。人の良さそうな顔。以上。


二人「ああ、こちらこそよろしく(な)」


「ん、僕は白咲 煉斗 (しろさき れんと)見ての通りの一般人さ。」


今度はとりあえずイケメン。髪は乱雑に長く伸びている。が第一印象。以上。


「我は若宮飛鳥だ、色々とよろしく頼むよ。」


こいつはどうみても、一般人では無いと我の感が告げている。少し警戒した方がよさそうか?


「ああ、分かったよ。(まさか…もうばれたのか?!流石だな……)」


「な、言った通りだろ。」


彼は悠冶と面識があるみたいだ。まあ、あいつも煉斗の裏側を見抜いているようだ。


「私は茜、よろしくねっ。」


今度は……はい、どうみても身長体重容姿において小学生高学年と大差無しのロングヘアです。本当に有難うございました。目と髪の色に多少突っ込みたいが、やめておこう。


「ああ、よろしくね。茜ちゃん。」


「なんか思いっきり子ども扱いされてるような…」


「気にしたら負けだよ。茜ちゃん。」


「っ!(心読まれた!?)」


と、少しからかって後、やっと終わったと思ったら。


「あ、いた煉斗ぉ〜」


「文一、そんな所にいたのか。」


今度は上から小鳥遊 灯夜 (たかなし ともよ)さんと桜樹 結華 (さくらぎ ゆいか)さんが来た。

全く、やれやれだ。


〜十数分後〜


まあ、改めての自己紹介に少し手間取りながらも何とか終わり、教室に戻る途中の事だった。


「そういえば、二人は何かバイトとか家業とか何か仕事してる?」


「あ、それ俺も知りたい。でかした、文一。」


「ありがとうございます、お嬢様。」


「うん、僕も知りたいね。」


「私もですー」


……とりあえず、悠冶とのアイコンタクトをとる。

(悠冶よ、これは…言うべきなのか?)

(んー…もう一般人には出来ない事とか、ヤヴァイ物まで持ってるし素直に言うか。)

(そうだな、分かった。)

アイコンタクトでの会話時間およそ1秒ジャスト。端から見れば、少し困惑したかのように見えるだけである。

そして、覚悟を決めて……言った。


飛鳥「簡単に言えば、[全世界規模のテロ組織、独裁国家軍事組織、非人道貿易組織、異世界からの不法侵入者から、裏側からの要人護衛対して展開する非合法超法規軍]通称BLACK FORCEに所属している隊員……だな。」


(一瞬にして周りの空気が凍った。)


「ま、これが普通の反応だな。」


「こっちにはそんな組織ないから言える事なんだけどね。」

と、言いその隊員の証である所属部隊名や階級が書かれている、真っ黒なカード(偽造対策にICチップや指紋認証あり)を取り出した。


因みに、悠冶が大尉、我が中尉である。流石に銃だと悠冶に劣る。


「ま、まあたまにしか任務は無いからね、ね。」


悠冶が焦って訂正しているが、内容はあまり関係ない事を言っている。


「ほっとけ、五分もしたら元に戻る。」


「……も、いいか。こうなったのも本はそっちだし。」


悠冶も半ば呆れて肩をすくめていた。

そして、未だに脳がフリーズしている文一達を放置し、もう少しで授業が始まるであろう教室に帰ったのだった。


〜放課後〜


まあ、無事残りの授業も終わり、我等はそれぞれの帰路に着こうとする頃。


「ね、ねぇ若宮。」


「ん、なんだ?」

教室で荷物をまとめ終え、教室を出て、正門辺りにさしかかった時、湖織が何か質問をした。


「昼休みのあれって本当ですか?」


「愚問だな。じゃ無かったらとうに我は貴女に真っ二つになってるはずだ。」


どうやら、あれはただのジョークか何かかと思っていたようである。

「ま、何か言いたいようだが、残念ながらここは我等のもと居た世界ではない。と言うことで今のところ、我らは少し変わった生徒だ。まあどうであれ、生徒は生徒らしく青春を満喫する。そうだろ?」


「……分かったのですー」


まあ、難なく理解してくれたようだ。


「んじゃ、俺はここからは文一達と帰るからな。」


「では、またな。」


「おう。」


と言い悠冶は文一達と帰って行った。

生徒らしく青春を満喫する……か。

ここに来てつくづく思うな。今考えれば、ほとんどが女性に囲まれる生活。

まあ、原因は主に女性陣が男子を牽制しているからなのだが……

こういうシチュエーションもなかなかの物である。


「若宮ぁ、何か嬉しそうですー」


「まあな。」


とか、思いながら我は帰路(と、いっても人様の家だが)に着いたのだった。


■■■


悠冶視点~


なんか体育館中央にできた未知の正方形状空間を見て俺はこうする事しかできなかった。


「で、これは何?」


前回から数日後。突然、教室にて担任の朔先生に召集をかけられ、文一達と体育館に向かい、内部を見て俺と飛鳥は驚いた。


「で、これはなんですか?先生?」


「ラビリンス・コロシアム 〜迷宮に彷徨いし戦士達〜や」


「質問の答えになってませんよ先生。具体的には何なんですかあれは?」


「ああもう、あたしこの子は苦手や。文一、あんたが説明して。」


と、何か面倒くさくなったのか、文一に丸投げした。


「何で、僕が……えーと、とにかく中は広い。以上。」


「文ぃ、そんなんで分かるかいな。もっと分かり易く「おk、理解した。」」


「嘘ーん。」


ここ最近になって、飛鳥は軽く先生を涙目にしているが気にしないことにする。

そもそも何故、こんなことになっているのかというと。


〜回想〜


朔「よっしゃ、忘れていたけど転校生の歓迎会やー」


全員「「「「「いきなりだなおいっ!!!!」」」」」


その日、あまりにものハモリ具合に学校中に声が届いたそうな……


〜回想終了〜


ま、要は気分だ。


「ルールは簡単、三人一組のチームを適当に作り、最後まで生き残る事っ!!以上!!因みに賞品は……」


と言ったところで体育館の入り口の空間から裂け目が出てきて、そこから誰か出てきた。


「よ、文一。お久〜」


「あなたは…り、龍二さん!!」


そう、みなさんお馴染みのラーメン大好き全生物最強の人荒木龍二あらきりゅうじさんである。……で、何でわかったんだ俺?


「な、何でここに?」


疑問に思った文一が理由を聞くと


「なんか面白そうな事おきそうな気がしたから。そんだけ。」


要は気分って事ね。それにしてもやたら正確な気分だなオイ。


「因みにせっかくだから、色んな奴ら連れて来たぞ。」


と言い、龍二さんが剣を取り出して真上に斬ると、空間の裂け目ができ、そこから人が出てきた。

 

バタバタバタッ!!


勿論、龍二さんは空間の裂け目を真上に作ってあるので落ちるのは仕様だ。


「痛てぇ……いきなりなんだオイ!?」


「どうやら、ちがう世界に飛ばされたみたいだな。」


片方が地面に衝突し、もう片方はなんとか着地したようだ。


「あ!師匠!師匠じゃないですか!?」


文一が地面に衝突した方の姿を見てこんな風に叫んだ。


「お、文一か。お前も飛ばされたのか?」


文一が師匠と呼ぶ男性は質問するが……


「いいや、違うみたいだよ和也。」

 

文一に質問するも、無事だった方の男がのんきに欠伸している龍二さんの方に指をさした。

それにしても髪の色が銀って……なんか違和感があるなぁ。見慣れないからだろうか。


「……ま、納得だな。」


やれやれ、と言わんばかりの呆れっぷりである。あの様子からだと、だいたい察しはついていたようだ。


バタバタッ!!


あ、また誰か落ちてきた、今度は三人のようだ。


「うみゅ〜〜。い〜た〜い〜」


「龍二さん!!いきなり何するんですか!?」


「もう少しいたわりと言う物を知らないのか、お主は。」


落ちてきた途端、一人は着地して龍二さんに対して怒り出し、もう一人は頭からぶつけたのか座り込んで頭を抱えてる。なんか頭の上に星が飛んでそうだ。最後の一人は半ば呆れた感じのようだ。


「だって、おまえら二人は[暑いからいや〜]の一点張りだったろうが。」


「拒否権は無しですか!?」


「イエース。」


「ちょっと〜いいかがんあきらめたらどう?アルス?」


「わしは前置きもなくいきなりか。」


「ああ、それはノリで。」


「やれやれ、困ったものじゃ。」


あるぇー、なんかいるー。

龍二さんに対して抗議している少女、アルスの周りになんか妖精っぽいものが……

まあ、妖精自体は大規模な異世界への扉がこっちに現われて以降、組織の話で存在があるって事も聞いてたし。そもそもガナードが召喚してたしな、別に驚きも何も無い。

それにもう一人、やたら古風な言葉使いの巫女服の女性……お気の毒に……


「あれ、見慣れない人が二人ほどいるけど……誰?」


アルスと言い争っていた妖精……フィフィは俺と飛鳥の存在に気づいた。


「あら、そういえば……誰ですか?あなた達?」


「というより、わしは殆どの知らないのだが……龍二達よ、知り合いなのか?」


アルスは若干ジト目でこっちを見る。

巫女二号(命名俺)は若干困惑気味だ。


「珍しいな、お前ら空間移動(作品間移動)できるのか。悠冶と飛鳥。」


龍二さんは俺達の事を案外覚えているらしく、そんな事を聞いてきた。


「ほう、あんた達だったのか。」


「ちゃんと会話するのは初めてだな。」


文一の師匠、とその友人らしき人も納得の様子。


「ははは……理由を話せば長くなるんですが…………」


と言い、俺は龍二さん達に事の事情を説明した



〜説明中〜



「で、今に至る。そんな訳だ、Do you understand?(理解できました?)」


最後に飛鳥が締めた。最後の英語はスルーの方向で。


「なんかたいへんだったねぇ〜」


さっきまでふらふらしていた少女、クルルはそんな事を言っていた。


「で、どのみちやるんだろ。」


和也さんが自信満々に訪ねてきた。


「まあ、せっかくだし楽しもうかな…とは思ってるかな。」


とりあえず無難な事を言う俺。ま、俺等は残念ながら毛の生えた程度のレベルだし。


「よっしゃ、決まりだ。とっとと始めようぜ。」


とりあえず落ち着こうや、和也さん。


「落ち着きましょうよ師匠。」


「そいじゃ、それぞれ自己紹介でもすっか。一応初対面だし。」


文一が俺の心をまるで読んだように言ってくれて、龍二さんはまともな事を言った。


「……仕方ねぇな。俺は雨宮あまみや和也かずやだ、よろしくな。」


「僕は、井塔いとうまさる


文一が師匠と呼んでいた男は雨宮和也でその友人は井塔将というみたいだ。


「え、えっと……僕はアルス・フィートです。…お二人ともよろしくお願いします。」


「クルル・バスティで〜す。よろしくぅ!」


日暮ひぐらし 亜沙子あさこじゃ。宜しくのう。」


(龍二さんに対しての接し方から見て)龍二さんの知り合いらしき三人もつづいてきた。

アルス・フィートさん(以下アルスさん)は緑目ショート緑髪の美少ねn


ぽん(悠冶の肩を叩く)


「悠冶、残念ながらその子、女だ。」

俺の回想を遮って、飛鳥が訂正を加える。


「さいですか。」


話が逸れた。

そして、クルル・バスティ(以下クルルさん)は外見は、赤目でロング金髪というところである。

二人の性格は見た限りホント真逆だと思う。

アルスさんはおとなしそうだし、クルルさんは逆に天真爛漫なかんじだ。

うん、何となくボケ役とツッコミ役がわかったような気がする。

で、最後に日暮さんの外見は、髪は肩まで切りそろえたショートで、雪の如く白い。あ、目は流石に黒ね。白だとただ単に虹彩無いし、第一きめぇ。しゃべり方がなんか古風?かな。


「初見で一部性格がわかるお前がたまに羨ましくも、妬ましくも思える。」


「あくまで感だけどね。」


「あー妬ましさが増大した。(小声)」


飛鳥が何か呟いていたがスルーして。


「んじゃ、最後。荒木龍二。以上。」


最後に事の発端となった張本人の龍二さん。おもいっきり背伸びしながらの自己紹介である。

印象はまあ、ヘッドフォンつけた人。あと、世界間(作品間)自体を普通に捻じ曲げることのできる人…かな?


「んで、これが剣もといエルフィアン。エルとでもなんでもよんでくれ。」


と言い、剣を見せる龍二さん。


「…ったく忘れたかとおもったぞ。」


なんだろう……何故かこの人(剣)からなんだか不憫なキャラ的オーラが……なわけ無いか。剣だし、そもそも意思を持つとはいえ一無機物だし。うん、気のせいだ。


飛鳥(こいつの性格と龍二の性格、どっちがより天然(鬼畜さとか鈍感さ的な意味で)なのか我は知りたい。)


「ん、わかった。」


「把握した。」


「ん、貴様ら以外に驚かないんだな。龍二でさえ穴を掘ってそのまま私を入れたというのに。」


「我は誘宵 (いざよい)みたから。」


「それ以前にこっちは現代と異世界繋がってるし。(設定的な意味で)」


しかもその繋がった部分の殆どが日本だし、任務とかでいったことあったし。


「ってことは妖精も?」


アルスさんの肩に乗っている妖精、フィフィはたずねる。


「勿論。」


うん、なんかそんなファンタジーな状況に慣れてしまった自分が少し悲しい。


「んじゃ、とっととチーム分けて、始めるとすっk「オイィィィィィィィィ!!」」


あ、なんか空間の裂け目の近くに誰かいた。


「勝手に連れられた挙句、放置っていくらなんでも酷いだろっ!!」


「なんで他の奴らも気づいてくれないんだよっ!!」


「あ、いたのか。」


「別に来なくて良かったのに。」


抗議する二人に対してあたかも[あ、いたの]という表情を見せながら言う龍二さんと和也。


「駿さん!!恭田さん!!」


二人の元に駆け寄る………北川一聖。少し間があるが、決して忘れていたのではない。

しばらくの間、楽しそうに話しこむさんを不思議そうに眺める俺と飛鳥。

その様子を見てか、文一が俺に駆け寄り、そっと耳打ちをしてくれた。


「あの三人、仲いいでしょう。彼ら、それぞれ(小説間)の影の薄いキャラでね。龍二さん達がいつも影薄って呼んでいるんだ。で、一聖の右側にいるのが如月きさらぎ駿しゅん師匠の知り合いです。それで左にいるのが龍二さんの知り合いで佐久間さくま恭田きょうたさん。」


ああ、いつの日か俺マグロ丸ごと二匹送ったんだ、恭田さんに。そういや忘れてた。流石薄影。


「それじゃ、人数増えたけど、早速チーム分けやー。」


話がまとまった途端、ここぞとばかりに宣言する朔先生。

そしてきまったチームなのだが………


湖織・亜沙子・飛鳥(色んな所が変わり者な人達)チーム


文一・茜・アルス(気苦労が人一倍多そうな二人+α)チーム


煉斗・将・龍二(いろいろな意味で何考えているか分からない)チーム

  

一聖・恭田・駿(どうみても薄影です本当にありがとうございました)チーム


クルル・和也・悠冶(実は余りものだということは秘密だ)チーム


何かとてつもなく不穏当ふおんとうな内容を隠されたような気がするのは何故だろう?


「えっと、今回、とてつもなく人数が多くなったので少しルールの追加をしたいとおもうでー」


チームの組み合わせに若干の疑問を持っていた時、朔先生がルール追加のお知らせをした。


「一人でも戦闘不能になったら、そのチームは敗北にしまーす。」


それを聞いた瞬間、一部の人達の目が急激に変わった。


「あと、向こうで最悪死んじゃっても異空間だから大丈夫や。だから、存分に頑張ってや。」


さらに一部の人達がどうなるかは言うまでもない。


俺、楽しめる余裕が無いような気がしてきた。


多少の不安を残しつつつも。俺と飛鳥の歓迎会もとい、カオスな戦いが始まった。


■■■■■■■■■


〜飛鳥視点〜


我ら三人は今、何も無いただただ一面コンクリートの空間にいる。かわった所と言えば、少しばかり入り組んでいるということだけだ。要は広い部屋に何本かの分岐があり、その先にも同じような広い部屋があり、それがいくつもいくつもあるという構造だ。


「で、チームが決まって始まったもののどうする?」


我は、目の前にいる巫女二人に問いかける。

絶対にあの先生は面白がって決めたのだろう。


「そうじゃな、わしも見ず知らずの奴と戦うのは癪だが、主ら結構な使い手と見えた。別にとやかく言わなくてもいざと言う時には自然と息があうじゃろうて。」


「ま、そうなのだが。」


「でも一応大まかな役割でも決めておいた方がいいと思うのですー」


「それも一理ある。では、早速決めようではないか。」

と、なれば我ができることは……


「では、我が後方支援を…」


「ずいぶんと消極的な奴じゃなお主。」


「おそらく、我が一番適任なのはおそらくこれぐらいですから。」


「では、若宮が支援で私たち普通に戦うですー」


「まあ、こんなもので結構じゃろ。」


と、話が一段落したところで…


「で、早速チームワークが試される時が来たようだな。」


「まったく、都合がいいのう…」

そこに現れたのは……


四つの長方形の板が鍔に付いたレイピアを両手に持もった文一と聖剣を持ったアルスだった。


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〜悠冶視点〜


「っしゃあ、行くぜぇ!」


「どうせ戦うなら打倒リュウくんチーム!」


「「オー!!」」


ズタタタタタ!!


えーただ今、和也さんとクルルさんがものすごーくテンションが上がっているみたいで、相手をみつけるためにすごい勢いで走っていまーす。

とりあえず俺は差が開いているものの、その後ろについて行ってる訳で。


ズザザーーーー!


あ、二人が止まった。とりあえず遅れてしまうのでS.T.modeで瞬間的に二人の元に向かう。


「来たなっ!!」


「いままでの恨み、ここで晴らしてもらうぜっ!!」


「「「俺達っ!!薄影同盟がっ!!」」」


そこにいたのは、一聖と如月さんと佐久間さんだった。


「ふん、やってみろや薄影どもがっ!」


「打倒リュウくんチームの踏み台になってもらうよ〜」


どうやらこの二人、闘る気マンマンである。どうやら俺の出番は…


佐久間「茶々畑よ(ハーレムキャラだから)おまえもだぁぁぁ!!」


あったようだ。


「全員返り討ちにしてやるよっ!!」


そのまま和也さんは薄影達にむかって突入していった。


〜数分間の三対一での攻防戦〜


「和也くんスゴッ!!一人で頑張ってるよ。」


まあ、大したもんだ。


「全然大したことねぇな」


まだまだ余裕の和也さん。流石主人公。


「おいおい、俺達の回復力なめてもらっちゃ困るぜ」


若干疲れているようにも見えるが、まだいけそうな三人。

すると突然。


「おまえら、ルール覚えているよな?」


三人に話しかける和也さん。


「この戦いはなぁ、一人でもやっちまえば勝ちなんだよっ!」


いままでとは比べ物にならない程のスピードで、佐久間さん目掛けて駆け出す。その手にはいつのまにか鎌が握られていた。


「やらせねぇぞ和也ァ!!」


如月さんがそれ以上のスピードで迎撃する。和也さんの方が行動が早かったにも関わらず、追いついてしまった。驚きである。


「残念だったな!」


笑みを浮かべる如月さん、しかし…


「『氷よ、凍てつけ!』えいっ!」


ビキビキビキビキ……


呪文あるいは詠唱によって如月の足元が瞬時に凍り、如月さんは勢いあまって地面に顔面を思いっきりぶつけた。


「薄影にはお似合いなことだなっ!!」


和也さん、鏡があったら今のあなたの顔…見せてやりたいよ。

あんた、今めちゃくちゃ悪人の顔だよ………

実は佐久間さん目掛けて走り出す前に俺にアイコンタクトで(駿の動きを封じてくれ)と語っていたのだ。なので、頭に?マークをつけたクルルさんに説明し、今のようになる。


「じゃあな薄影共っ!」


まさに勝利の笑みを浮かべながら今まさに佐久間さんに向かい、鎌を振ろうとした。

だが、それよりも先に佐久間さんは拳銃、M92Fを取り出し撃った。

そして、完全に油断していた、和也さんは額を撃ち抜かれ………無かった。


そう、俺が佐久間さんの撃った弾を俺が愛用のマグナムで撃ち落とし、そのままの勢いで佐久間さんの両肩両足を撃ち抜いた。

S.T.modeの俺にかかれば、こんなもの簡単だぜ。


そして、戦闘不能になったことにより、薄影チームは瞬間的に消えていった。


一聖 駿(え、俺達ここで終了?)


作者 そうです、ここで終了です。


一聖 駿(ひでぇぇぇぇ!!)


〜数分後〜


「マジであれはビックリした、助かったぜ。」


「ま、チームだしな。一応。」


あんなんで終わったら笑い話にもならんしな。

多分、作者がコッソリ悪知恵と一緒に渡していたんだろう。



「すごーい、映画みたいでかっこいい〜どうやってできるの?悠冶くん教えて〜」


ものすごい羨望のまなざしで見つめるクルルさん。むしろあなたの魔法の方が教えてほしい位です。

このあと何回も、俺の能力について何回も[教えて]コールが続いた。


■■■■■■■■■


〜飛鳥視点〜


「それでは、攻撃開始といこうか!」


とりあえず、懐からGLOCK17を取り出し、射撃する。

文一とアルスはすぐに回避行動をとり、大した成果にはならない、だが


ガキィィィン!…ガキィィィン!


二人の死角を広げ、分断した隙をつき。湖織がアルスに、日暮さんが文一に切り込んでいた。

その間、我は援護をする。見方が押している時は手を出さず、押されている時や大きく間が空いた時に援護している。それはできるだけ相手に心の余裕を持たせないためでめでもあり、味方の心の余裕をつくるためでもある。


このままずっと援護もいいが、それだけではつまらない。

なので敢えて人為的に隙を作ってみた。


茜 (あ!銃の装填をしてる!)


文一 (チャンスだ!)


案外警戒すると思いきや、あっさりと引っかかってくれた。

「いっけぇ![魔力装填エーテルリロード三刃展開トリニティオン]っ!」


気迫からして、文一は賭けに出たらしい。

だが……我の領域に踏み込んだ時、貴様は負けだっ!

我が左手を後ろに引くと、今までこちらに突っ込んでいた文一はいとも簡単に四肢をワイヤーに拘束され、そのまま宙ぶらりんになった。

その様子はまさに蜘蛛に捕まった哀れな昆虫のよう。


「トラップ[哀れな獲物]……」


「クソっ!ここまでなのか!?」


身動きが取れない文一。だが、その闘志はまだ健在だった。さあ、文一の中の君、そろそろ来てはどうだ。


ヨモギ

「へえ、分かったんだ、僕の存在。」


文一の口調が変わった瞬間四肢を取り巻いたワイヤーが消え、周りの空間が変わり、ただ真っ白な空間に我と文一……いやヨモギがいた。


「ええ、文一に会って2日後、ちょっとした冗談で心を読んだ時に貴方の存在に気付きました。」


ヨモギの存在が分かった瞬間、[彼は我よりも格が桁外れに上]と言うことを理解した。

まあ、その事を不快には思ってない。世の中絶対など無いのだから。


「ふうん……で、何の用?」


「なあに、まだ本人に自己紹介はしていないからな。とりあえず挨拶ですよ。」


そう告げた途端、彼は呆れた顔をした。


「そんな事の為に?なかなか、度胸があると言うか、無謀だと言うか……君を攻撃する可能性があるんだよ?」


「愚問ですな、貴方が私を攻撃して何かメリットがありますか?貴方が一番分かっている筈です。」


すると彼の表情がにこやかになり、


「ハハハ、それはそれは……全く恐れ入るね。」


「では改めて…若宮飛鳥だ。」


と言い、手を出す。

師走しわすよもぎ。君との話しは大変楽しかったよ。もう一人の僕も宜しくね。」


その声を最後に空間が元に戻り、再び文一が捕まった状態に戻る。


「文一君っ!」


最初は気付かなかったが、アルスさん気付いていたのか。

そんな事を考えながら我は…


「チェックメイトだ。」


と言い、文一の右腕を叩き斬った……


のだが


文一 (っ!!!……ってあれ?腕が離れてない!?)


「[戻し切り]だよ文一君。本当に自分の右腕と泣き別れにならないために降参するかい?」


とりあえず、最高の笑顔と共に文一君を説得する。


『もどし切り』

極めて速く、極めて鋭く物質を切断するとき、その速さのため物質は切られてなお離れる

ことなく、切り口から元通りくっついてしまうという。


「は…はい(泣」


茜 (え、笑顔なのに怖い……)


こうして、勝負が決まったのだ


〜体育館にワープする前〜



アルス 「あ…あの……さっきのあれ……見せてくれませんか?」


唐突にアルスさんがさっきのあれ…[戻し切り]が見たいらしい。

やっぱり、文一に使ってたのを見ていたらしい。


因みにに文一は…


「う…腕を切断される痛みってこんなんだったのか……でも、痛みだけで腕はそのままだから何回も…またやられるのはゴメンだな、うん………」

こんな感じでテンションが急降下してます。


「ん、何故だ?荒木龍二の方がビルでも出来そうなのだが…」


とりあえず、言い訳をして断っておく。そうホイホイとは出来ないからな。


「龍二さんなら本当にそんな事出来そうですけど絶対に見せてくれませんし……だから見せてくれませんか?」


うっ……この上目づかい+恥ずかしさからの赤面は反則だ。全く、人の(未来の)嫁だというのに…


「………分かった。一度だけだぞ。」


軽くツンデレ風味に答える。

すると彼女は


「あ、有難う御座います!」


急に明るくならないでくれ、素直に可愛くて萌えてしまうだろうが。


……………(軽く自己嫌悪)と言うわけで、自分の腕で実践。


「………ん、はっ!!」


少しの間、言葉では言い表せない痛みが走るが、慣れているためにほとんど自分の表情は変わりなかった。


「す、凄い!!こんな事が出来るなんて……」

全く、これを拷問に使っているなんて事、とてもじゃないが言えないな。


■■■■■■■■■


~悠冶視点~



薄影達を倒した後、また二人は


「誰か出てこいやぁ!!」


「あたし達は逃げないよー」


とか言いながらまた人外な速さで移動している。………お二人さん、仲…いいですね。

とか言いつつも、差はあるがしっかりついている俺もどうかと思うが、この際気にしないことに。

……したいのだけれどもそろそろ疲れてきそうなので、どうにかして二人を止めないといけない。けど、只今アドレナリン大量セール実施中の二人には何をしたって止められない、止まらない。

だけど、そこまでして闘う気もおきないのでとりあえずあの戦闘狂じみちゃった(バーサクってる)二人をどうするか考えてみた。



~思考中~



…………………ピコーン!


ひらめいた。

「おーい、向こうに誰かいたぞ!」


と言い、彼らとは違う方向に指を指した。

勿論、指した方向は気分で決めたものだ。


「まさかホイホイとは来ないだろう。」


二人に言ったあと、正直馬鹿馬鹿しくて方向を指すために上げていた腕を下ろそうとすると……


「茶々畑ぁ!」


「茶々畑君!!」


『どっちだ(なの)!』


…………本当に来ちゃったよ(汗

だがこうなった以上、開き直るしかない。


「ああ、向こうに誰かの影が通ったんだ。」


「よし、茶々畑。俺に付いて来い。」


「ああ、分かった。」


そして、俺達は実際は誰もいない場所に向かう…………はずだったのだが……


「あ…」


「お…」


「(欠伸している)」


「でかした!茶々畑。」


「リュウくん、覚悟!」上から煉斗、将、龍二がそんな反応を示していた。

因みに俺は……


「偶然って恐いね、うん。」


「たらたらしてないで、一気に行くぞ。抜かるなよ。」


〈了解〉


「来い!運命ディステニー悪魔デビルブレカー


和也さんはいつの間にか鎌を取り出していた。何か声がしたが今はそれどころではないのでスルーする。


「ラジャ。出でよ『ナイトメア』そして『闇よ集え』」


それに応じたクルルさんは剣を召喚し、更に何か真っ黒な物体をその剣に装着し、鎌となった。


「私達、本当に死神になってるみたいだね〜」


「いや、俺は実際そうだから。」

うん、やっぱりお二人さん、本当に仲良いですね。


そして和也さんは煉斗にクルルさんは将に……………あ。


「はめやがったなコンチクショウゥゥゥゥゥゥゥ!!」

となると必然的に龍二とかち合う羽目に……


「んじゃ始めっか。」


龍二さんからそんな言葉が消えた瞬間…


………ドン!


音すらも超えるほどの拳が飛んできた。さっきの音絶対普通突きの音じゃねぇ……



「絶対無理だろ!これ!だめ、無理!無理!無理ぃぃぃぃ!!」


そんな事を言ってる間にも、確実に一撃必殺の危険性を孕んだ攻撃が休み無く襲ってくる。


バキィィィィイイ!!


この世界で調達したサブマシンガンが龍二さんの中段の回し蹴りの盾に使った為にまるでガラスみたいに豪快に割れた。


その際後ろに飛び退き、アサルトライフルを撃ち込むが……


「ん、龍鉄風」


龍二さんの氣によって全弾はじかれる。


「じゃあ、これはどうだ。」


俺は龍二さんの周りに、こっそりと仕掛けていた特殊工作用爆弾である、C4プラスチックボムを元に更に凶悪に改良した、特性特殊工作用爆弾の起爆スイッチを押した。


バゴォォォォォォォオオオン!!

ドカアァァァアアアン!!!

バァァァァァァァァアアアン!!!


複数仕掛けていたので、連続的にとんでもない爆音がする。

流石工業用爆薬、威力は半端無いぜ。


だが、これはあくまで時間稼ぎ、相手がこの後すべき行動アクションは……


「S.T.modeッ!!」

「龍閃弾・双牙」


煙からの龍二さんの奇襲攻撃!!

音速をとうに超えた鋭い龍二さんのワンツーパンチをなんとかよけて距離を保つ。


「ありゃあ、これは予想GUYデス。」


「寧ろさっきの爆発で無傷なのが予想GUYデス。」


ノリにはノリで返す。コレ、基本ネ。


「『龍鉄風・改』なら大、ジョーブ。まあ龍鉄風なら少しヤバかったけど。」


こんだけ濃い戦いしてるけど、まだ10分も経って無いんだよな。


[五分も持てば、貴様は十分凄い]


無機物エルが思考読んだ。


「ねぇ、無機物には褒められたくないのは俺だけか?」


「気ニシナーイ」


出た、名言。


「さいですか。」


因みにこの間でもS.T.modeはずっと発動中。ああ、絶対一日中筋肉痛だ。


「んじゃ、やりますか。」


[殆ど丸腰の相手は気が引けるが……悠冶とやら、悪いことは言わない、ギブアップするなら今の内だ。]


無機物から発せられた言葉は意外にも警告であった。


「残念だけど、たとえ二人にはめられていたとしても、とりあえず全力は尽くさないといけないんでね。でないと、面目丸つぶれだから。」

と、言いながら向こうで闘っている二人を見る。


「いっけぇー![ダークネスショット]!!」


「オラオラァ!雨宮流無差別格闘術 破壊の業 破壊龍の混沌舞!!」


ドーーーーーーーン!!


どうやら状況はこっちに傾きつつあるらしい。

「んじゃ、第二ラウンド、始め。」


今までの格闘戦よりも更に早く、剣を持つことにより更に凶悪になった龍二さんの剣術。

S.T.modeでも無かったらとっくにマイクロ単位でのみじん切りだ。


それに対して俺は回避や受け流しによって距離を離し、アサルトライフルで迎撃しか出来ない。


ダダダダダダダッ!!


カキカキカキィィィィィィン!!


しかも全て弾丸は叩き落とされる始末。

「飛べ、いかずちの矢ライトニングアロー」


そして、何か雷が飛んで来たっ!!

まあ、勿論避ける訳ですが。


「頂き、『轟波衝斬』」


剣を降って衝撃波を放つ。

まだ、回避直後で身動きが取れない為、なんとか手持ちのアサルトライフルで防ぐも、軽くぶっ飛ばされる。勿論アサルトライフルはオジャンに。


「切り裂き焼かれろ、『ストリームサンダー』」


さっきのライトニングアローの弾幕版が迫ってくる。

俺は必死に避けたのだが、何発か貰ってしまう。


「ガアァ!……これじゃあなぶり殺し近いな。全く……近距離戦も遠距離戦も出来やしない、しかも生半可でない攻撃すらも効きやしない…どうすりゃいいんだ!?」


いや、確証は無いが一つだけ有るじゃないか。

と、思いついた時………


「『崩撃天昇ほうげきてんしょう』」


やはり、反撃するまえに龍二さんが接近、足払いで宙に浮く俺。


「せいっ!」


「グァァァアアア……」


ズドォォォォォォン!!


そしてエルによる斬撃で地面に叩き落とされる。


[とっさに刃の軌道をずらして、峰打ちにしたか…恐ろしい奴だ……]


意識が朦朧とする中、そんなエルの言葉が聞こえた。

まだだ、まだ倒れる訳にはいかない……だが、長時間のS.T.modeの使用で相当の疲労とダメージでもう動けない………だが、そのような状況だろうと俺は闘う、例えどんなに絶望的状況であっても!!

ここで地にひれ伏す訳にはいかない!!

教えてやるよ…楽に!勝ては!しないとなァァァ!!


「・・・・・・我は・・・ない・・・・・・恐れ・・・ない・・・・・・背は見せないッ!!」

「ワオ!コイツはビックリ。」

意外にも龍二さんが驚いていたが、気にせず続ける。


「これが俺の本気だァァァァアア!!」


そして、俺は立ち上がった。


これはマインドセットと自己暗示の応用。分かり易くすると強制行動……かな?


とりあえず体中のリミッターと痛覚を全て解除して、疲労状態を無いと脳に認識させ、再びS.T.modeを発動した。


[貴様もとうに人間を越えたな。]


エルが半ば呆れたように呟く。


「んじゃ、まさかの延長戦、スタート。」


この効果の持続時間は持って数分。

それまでに一矢報いてやる!


「『龍閃衝牙連脚』(りゅうせんしょうがれんきゃく)」


まず、俺を蹴り上げる。


……ドン!


とりあえず、龍二さんの脚力で空中に上がる。


「ふうん、わざと来たのか。チャレンジ精神はええこっちゃ。」


そして、壮 絶 な蹴り合いが始まった。


ガス!バキ!ドガッ!バコッ!ゴギャ!


龍二さんが放つ蹴りを俺が同じ蹴りで相殺し、俺の蹴りを龍二さんが同じ蹴りで相殺し合う。普段の俺ならとっくに見落とした蹴りであえなく地面に急降下なのだが、そこはS.T.modeとマインドセットの応用でなんとか持ちこたえている。

そして、その蹴り合いは重力により、落ちながらやって……


スタッ………


結局、両者無傷の状態。


「おお、上出来上出来。やれば出来るじゃねえか。」


と、言いながら龍二さんは一旦距離を置く。


「ん……?」


[貴様……何がしたい?]


だが、俺は龍二さんに密着していた、その距離僅か1センチ。

呆れている龍二さんとエル。

よし、今がチャンスだ!!


「……『零勁』」


ドスッ!


超至近距離から放つ俺の全力の拳が龍二さんの腹部に入る。

『零勁』・・・

中国拳法の奥義の一つ『寸勁』よりもさらに射程の短い打撃技。肌をすりあわせるほどの

密着状態から発勁により放たれる拳は正拳と同じ威力を持つという。実在する技である。

少し後ろに滑る龍二さん。


「釣りは要らん、全弾持ってけ!!」


俺はマグナムを取り出し、特殊弾頭『フルメタルジャケット』で加工したマグナム弾を零勁で攻撃した部分に打ち込む。

『フルメタルジャケット』

貫通性を強化された弾丸。


パパパパパパン!!


S.T.modeによってマグナムはたちまちマシンガンとなり龍二さんに命中する。


「まだまだ、あるぜ!!」


同じく、一瞬で弾をリロードし弾丸を浴びせ続ける。


パパパパパパン!!

パパパパパパン!!

パパパパパパン!!

パパパパパパン!!


結局、1秒に30発もの弾丸を龍二さんに打ち込んだ。


そして……そこで意識が無くなった…………

■■■■■■■■■


「……きろ………起……起きろ…起きろ!」


目覚めた俺が最初に見たものは体育館の内部だった。


「お……俺は………」


「言霊とS.T.modeの長時間同時使用。」

「ゲッ………」


思い出そうとしたところ、飛鳥の一言で一気に思い出す。


「あそこが特別な空間だったらまだしもだな………もう少し自分の体の事を考えて自重しろ。」


「………それは済まん。で、飛鳥が何でここにいる。」


「ああ、お前がやられた後、偶然龍二達と出くわしてな………一瞬で剣術の餌食だった。」


「と言うわけで出番終了と。」


「まあ、そういう所だ。」


飛鳥は軽い溜め息をついた。


「で、みんなは?」

さっきから静かだと思いきや俺と飛鳥以外いないことに気づいた。


「ああ、今はもう8時だからな。」


あの時、闘いが始まったたのが4時頃だから。4時間寝たことになる。


「もう、そんなに寝てたのか。」


「まあな、じゃあそろそろ帰ろうか、自分たちの世界へ」


「え?だって帰る手段なんかないだろ?」


驚く俺。

そして飛鳥は答える。


「向こうに龍二さんが我らの世界への空間を斬って入り口を作ってくれた。本人曰わく[敢闘賞]らしい。」


と言いながら空間の歪みを指す。


「じゃ、帰るか。」


「ああ、因みに文一達には我が挨拶したから別に大丈夫だぞ。」


「そうか、じゃあ行くか。」


「元の世界にな。」


そして俺達は空間の歪みに消えつつあった…………


正直な所、名残惜しいが。

俺達の世界では俺達を待っている。

はっきり言ってこの世界にとっては俺達は要らない存在なのだから。


だが、僅かながらも俺達はこの時間を忘れないだろう。


『縁がありゃあ(あれば)また会おう。』


この世界での最後の言葉であった。



??「よし! 全員集まったようだな。」


学校の教室らしき場所で一人の男性が呟く。


悠冶「え?! 俺さっきまで家にいたのに……」


和也「ん?! どういう事だ??」


文一「あれ? さっきまで僕は……」


優貴「なんで? どうして?!」


アイス「……ったく! やっと仕事ができると思ったら、とたんにこれか……」


すると、次々に人が集まってくる。どうやら彼らは自発的に来たのではなさそうだ。


文一「あ! 師匠!」


和也「文一…… お 前 も か 。 」


アイス「ん? 他のメンバーは知っているが、お前は……誰だ?」


悠冶「それは他ならぬ俺が知りたいことだ。」


優貴「あれ、なんだか見たことのあるようなメンバーが……」


おたがい、状況を理解したようである。


??「よし、皆さーん!! 前に注も〜く!!」


謎の男……まあ、俺自身なんだが。気づいてないようなので呼んでみましょうか。


んでもって呼んだのはいいんですが……


一同『 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 』


何故でしょう、なんかいやな予感しかしませんねぇ……

まあ、鉄拳制裁的な物ではなさそうなので、ひとまず一安心ですが。


一同『 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 』


??「……なんですか? そんな人をジト目で凝視して。」


悠冶「アンタは…」


和也「テメェ…」


文一「あなたは…」


アイス「お前は…」


優貴「君は…」


一同『    ・    ・    ・    誰??』


ええ、やりましたとも。ずっこけましたとも。


??「はあ……だよな、そりゃ知らんわな……グスン…………俺は作者、文系グダグダだ。今回は訳あって、君たちを呼び寄せた。」


和也「はぁ……めんどい、パス。」


アイス「私もだ、色々と忙しいのでな。」


文一「僕もです、作者のおふざけは自分所ので一杯一杯ですから。」


悠冶「俺もパス」


優貴「僕も……厄介事が嫌いなんで……」


グダグダ「だろうと思ってだな……先生!! 頼みますよ!!」


一同『先生??』


ここから去ろうとする一同の前には、見たことのある人物が!!


龍二「そーゆー訳だから、な?」


グダグダ「まあ、俺ながらスッゲエ卑怯な気もするが、これも目的の為だ。堪忍してくれ。」


そりゃあ、わざわざ作者権限使用してまで、大量の賄賂ラーメンで最強超人(荒木龍二)を釣った甲斐があるってことだね。


一同『はぁ……』



■■■■■■■■■



グダグダ「ではでは〜これから【キラッ☆主人公だらけの対談会】のはじまり〜」


(ドンドンパフパフ〜♪♪)


龍二「オーイエー♪」←ラーメン(醤油)食ってる


一同『お〜』←もう観念した


グダグダ「え〜とりあえず。分からないと思いなので、説明〜」


と、同時にスクリーンが降りてくる。


グダグダ「とりあえず自分が話題をそれに映すからそれについて話しとくれ。以上。」


龍二「オーケー」←ラーメン(とんこつ)食ってる


一同『・・・・・・』←ちょっと不安


グダグダ「んじゃ、早速お題いってみよ〜♪」


【お題】【このメンバーの誰かの長所or短所 】


和也「ん? 楽勝じゃないか。」


文一「確かに、他の作者(神)よりも優しいですね。」


悠冶「ま、前座にはもってこい……ということか。」


アイス「そういうことにも解釈できそうだな……」


龍二「まあ、ちゃっちゃと言えば無問題モーマンタイ


優貴「……じゃあ。先ずは僕から…で、いいですか?」


一同(優貴を除く)承諾


優貴「え〜では、和也さん。【料理が上手(主夫スキル所持)】」


和也「  お  前  も  だ  ろ  優  貴  。  」


文一「龍二さんもできますね。」


龍二「イエース。」


悠冶「残念だが、俺は無理だぞ。」


アイス「私もだな。」


文一「うーん……一応、僕もできる方と言えばできる方ですね。」


アイス「最近、人間界の方では流行っているのか?」


悠冶「少なくとも、こっちでは流行ってないな。」


和也「なら、このメンバーの中で一番魔法系統に優れているのはアイスか?」


文一「そうですね。僕も使えることは使えますけど。ただし、茜がいること前提ですけど。」


龍二「一応、エルがいりゃあ使えるべ。」


和也「とりあえず使えるな。」


優貴「僕は使えません。まあ、当然ですけど。」


悠冶「俺も当然一般人なので無理だ。」


アイス「葵達がいるからあんまり目立たないが、私も一応、それなりのレベルの魔法使いだからな。」


悠冶「魔王の名は伊達じゃない……って訳だ。」


文一「しかし何気に流れてなかった事になりそうでしたけど、悠冶さん・・・・・・あんたは十分 一 般 人 じ ゃ な い 。」


和也「確かにな、特殊部隊の一隊長だし。」


龍二「あんだけ銃器を扱うのも珍しいっちゃ珍しいべ。」


和也「あと、強力なマグナムリボルバーを片手で撃つのも常人じゃできねぇぞ。」


悠冶「あ、そうだったな。」


アイス「悠冶……素で気づいてなかったのか?」


悠冶「……まあ、あれだ、【自分ほどよく知らない奴はいない】って奴。それだ。」


優貴「何気に名言っぽいこといって誤魔化さないで下さい?!」


グダグダ「んじゃ、次いってみよ〜」




【お題】【この箱に向かって、思いっきり鬱憤を晴らせ ※人数に限りあり】


優貴「って何時の間にそんなのがっ?!」


アイス「全くもって不思議だな……魔力の欠片すらも感じなかったぞ…」


和也「しかし、人数制限あるみたいだからやったもの勝ちか。」


悠冶「じゃ、俺は面倒だからパス」


龍二「ラーメン食いたいから俺も」


文一「龍二さん、まだ食べるんですね。もう慣れてますけど……」


龍二「んにゃ、まだまだ育ち盛りだかんな。」←只今50杯目突破


優貴「育ち盛りで済むレベルですか……」


和也「あ、俺もメンドイからパスな。こういうのは普段苦労している者達がすべきだからな。」


脳内和也(もし、本音が外に漏れてたら大恥だ。それに、もしそうならちょうどいいネタにもなる。そうなりゃこっちは儲け物だ。)


脳内アイス(珍しい、あいつが乗って来ない……と、いうことは何か企んでいるのか…)


脳内文一(師匠のあの態度……絶対ろくでもないこと企んでるな。僕もパスすべきか…)


脳内アイス(いや、もしこれ以上棄権するとどの道色々と揉める事にもなる。そうなって強制的に選ばれたらそれこそ和也の思うつぼだ。)


脳内文一(もし、僕の他にも棄権する人が出てきて、クジかなんかで決まるとするなら、もしかすると逆に師匠を陥れることが出来るけど、それじゃあリスクが高すぎる…)


脳内アイス(よし…もし仮にクジかなんかで決めるとしよう。しかし自分の周りの人物を見ろ。多少方向性は違えど、どう見たって主人公級の奴らだ。そんなの相手に自分の思い通りにいくのか?)


脳内文一(答えはとっくに決まってる。ノーだ。仮に別の僕に変わったとしても、その前にこの作者(神)が許す筈がない……)


グダグダ(ワロスワロスwwwww)


脳内アイスand文一(なら、この状況を打開するのは……これだ!!)



アイスand文一「優貴君! 君はどうだ?(君はどうなんだい?)」


アイス「!!!」文一「!!!」←お互いにビックリ!?


グダグダ(密かに大爆笑)


優貴「うーん……たまには叫ぶのもいいと思うから。やってみようかな…」


悠冶「まあ、このご時世。そう滅多にそんなことできる機会もないだろうしな。」


優貴「……よし。やろう。」


優貴(箱に頭入れている)「スゥ〜……今日の晩御飯何にしようォォォォォォォォォオオオオオオオ!!!」


脳内和也(チッ!! 何も聞こえねぇか、つまんねぇな。)


脳内アイス(と、いうより。このお題自体意味がないのでは……)


脳内文一(なんか、ものすごい徒労に終わったような気がするのは気のせいじゃないよね……)


悠冶←欠伸している。


龍二←ラーメン(味噌)食ってる


優貴「♪♪」←スッキリ


グダグダ「んじゃ、次次ぃ〜」




【お題】【よくよく考えたらお前ら年齢差ってあるよなwwwww】


文一「だから、何故そんな微妙な所を…」


アイス「しかし、興味はあるな。」


優貴「確かに、気になりますね。」


龍二「んじゃ、いっちょまとめてみっか。」


悠冶「そうだな。」


和也「じゃあ、この紙に書き込んでくれ。あ、ペンは俺が渡すから。」


文一「師匠、あんたは四○元ポ○ットでも持ってんのか。」


集計中


 ・


 ・ ・


 ・ ・ ・


 ・ ・ ・ ・


 ・ ・ ・ ・ ・


集計終了 ※順不同


【年齢編】



アイス・エルハンス三世:外見上は25歳くらい(実際年齢は780歳くらいだがこれは除外する)


天詩あまうた 文一ふみひと:15歳(高1)


雨宮あまみや 和也かずや:15歳(高1)


荒木あらき 龍二りゅうじ:18歳(高3)


茶々ささはた 悠冶ゆうや:15歳(高1)


月見つきみ 優貴ゆうき:16or17歳(高2)


文一「う〜ん…こうしてみると改めて僕と師匠と悠冶さんは同学年なんですね。」


優貴「ですね。なんだかんだで意外と年齢がずれていることがよくわかります。」


悠冶「しかし、15歳と外見上とはいえ25歳……もう世代すら違うな……」


和也「よくよく考えたら意外にシュールな光景だな。」


龍二「別に、年齢差なんぞ関係ねぇ!!」


文一「まあ、そう言われるとそうですけどね。」


悠冶「最早アイスが保護者的な位置に見えても、仕方がないと言えば仕方がない。と思うのは俺だけか……」


アイス「好きでやってるわけじゃないがな。むしろ、欲しいんならよこしてやるが。」


悠冶「いや、遠慮させてもらう。」


アイス「・・・・・・」


グダグダ(情報や、本編の進行具合により一部推定値で書いてます。誠に申し訳ありません。)



【お題】【お前らぶっちゃけモテるだろwww】


文一(ある意味本題キターーーー!!)


アイス(……俗にいう荒木龍二や月見優貴だな。全く、どうすればそんな事になるのか知りたいぐらいだ。)


和也(いや、違うな。)


アイス(なん…だと…!)


文一(ええ、師匠の言うとおりですね。彼が……いましたね……)


アイス(おいおい、あの二人を超える人物がいるとはとても思えんのだが……)


和也(チッチッチッ、一人いるだろ? まだ話題に上がってない奴が一人……)


アイス(まさか……茶々畑悠冶か? どうみてもそうには見えんのだが……)


文一(そのまさかですよ。しかも、あの二人よりも凄いくらいに……)


アイス(信じがたいな……どうみてもそんな人間には見えん。)


和也(そんなこともあろうかと……この小型のDVDプレイヤーを見てくれ。)


アイス(どこからそんなもん持ち出したんだ……)


文一(まあ、もう気にしない方向で……兎も角、これを見ればわかりますよ。)


アイス、DVD鑑賞中につき一時中断 ・ ・ ・ ・ ・ ・


一方、他のメンバーは……


悠冶「へ? そりゃ冗談だろ(笑)」


優貴「僕なんかモテたら皆さんもう結婚してますよ(笑)」


龍二「そりゃねぇベ。」←ラーメン100杯突破


優貴「むしろ和也さん方がすごいでしょう。」


悠冶「文一も何気においしい立ち位置だと思うが。」


龍二「アイスはもうゴールしてもいいんじゃネ?」


優貴「確かに、僕もそう思います。」


脳内グダグダ(普通に正論だwww)


アイス、DVD鑑賞終了。


アイス「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」


文一「師匠、アイスさんが硬直してます!!」


和也「まあ、仕方ないだろうな。これを初めて知った時は、流石の俺でも正直殺意を覚えたからな。」


文一「僕も同じですよ師匠……。でも、絶対に彼とはやり合いたくないです。」


和也「まあな、たとえ勝ったとしても、こっちも五体不満足になっちまうしな。」


アイス「……なんかある意味でどっかの最強超人を超えているな……」


グダグダ(誠に済まなかった……orz)





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― 新着の感想 ―
[一言] ヒーローは遅れて登場すると信じながら疑う飛焔です。遅れたら意味ねぇよ……。 和也「ちっ。もう少しでれんれん仕留めれたのによぉ」 駿「お、俺って……」 将「………」 あ、そう言えば将?商品って…
[一言] はははははは!!俺って何で遅いんだろうチクショオオオオオオオ!!! とゆー感じに涙を流したコロコロです。いや、遅い感想すいませんでした。 いんやぁにしてもあれですね、絡め方うまい。特に和…
[一言]  読みました。そして感想言う前に一つ。  理由があったとはいえ投稿日過ぎてますので、一応「コメディクロス企画」のキーワード外しといて貰っていいですか?  スイマセン、時間が無いからという理由…
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