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転移後初のサミット

説明回に付き。ナレーションだけで、セリフがありません。

大英帝国シドニー

世界的に有名だったあのオペラハウスを有する英国豪州最大の都市で、列強8ヶ国会議が開かれた。

もともとは、列強5ヶ国会議だったのが、日本と日本に勝るとも劣らない。つまりそれまで最強だったムーを遥かに超える2ヶ国を加えた8ヶ国が参加した今回の会議でそれまでムー帝国ヒラニプラで行われていた列強会議を3帝の持ち回りで開催地もその時々の開催国が国内限り決めて良いことになり、その初回として、ここシドニーで初日をその後、1日の休日を経て日本の山城で2日目。さらに1日休んでロシアのイルクーツクで最後の会議を行い、さらに一日空け、最後、英国エディンバラで8ヶ国の首脳が並び記者会見をするという日程が組まれた。

話し合われるのは世界の安全保障や、経済、農林水産、果ては、科学分野にまで至る。

上位4ヶ国と下位4ヶ国の間の国力。さらに3帝とそれ以外の文明レベルに格段の差があり初日は、それをどう折り合わすか3帝側も、国力が低めも4列強も頭を悩ませたが、彼らのちょうど中間レベルにあるムーが上手く立ち回りこれをまとめた。

よくじつ、国力下位4ヶ国は日本まで船で移動すると思っていたら。3帝側から船で半月はかかると言われ、シドニー駅へ案内された。

代表団は、ムー以外の在来列強は、いずれも鉄道を有していたが、皆単線非電化で、編成両数も一編成当たり長くても6両レベル。機関車も非力なタンク蒸気。

こちらもそうだと思って入ってみれば、荘厳な雰囲気の壮麗なるホームに泊まっていたのは、20両編成の、今回のためだけに仕立てられた、英国国鉄の特別電車。

そう電車である。ムーでさえ、1編成15両(機関車含む)を時速50kmで走らせるのがやっとなのに、3帝では、一編成当たり20両の電車が時速400kmで縦横無尽に駆け巡っていた。

これは、英露が日本の高速鉄道技術を恥も外聞も無く輸入し余すことなく利用しまくった結果、至った結果である。

もちろん、ベースが日本の物であるため、信号システムや運航管理システムに非常に高度な互換性があるため、相互乗り入れなども可能だ。そのため、ロンドン発モスクワ、ウラジオストック、札幌、高雄、ジャカルタ経由シドニー行きなんて超長距離高速列車も毎日何往復も運行され連日超満員である。

船より速く飛行機より安く、非常に時間に正確で、しかも地に足がついた移動という安心感が、転移後の三帝五王影響下の各国から高く評価されていた。もちろん急ぎの際の航空路線や、大量輸送の海運の価値も未だ高い。

話がそれたが、代表団が、列車に乗り込むとまた驚いた。電車故の明るい照明や、清潔感あふれる素材で作られた車内。そして何より驚いたのは、椅子の柔らかさだった。

彼らの国では、一等車。果ては、政府専用車や王族/皇族専用車で会っても、リクライニングや、これほどふかふかの椅子を鉄道車両に採用することがまだできず、在来列強の中には座った瞬間あまりの技術の高さに泣き出してしまう者も居て三帝側が引いてしまうほど。

まあ、色々あったが、列車は無事走り出したが、在来列強はまた驚いた、走り出しの際制御装置とモーターのあの特有の甲高い音はしたが、客車列車ならよく有る走り出しの際の衝撃や加速時の後ろに引かれるような感覚も無く、なめらかに走り出したことに。そして、たくさんの分岐機や線路が複線。つまりいつでもどこでもすれ違いができる構造になっていて、対向列車が居るのに自分たちは加速し続けていることに彼らはさらに驚き、ムーに行ったときに乗った、ムーが誇る最新式の魔導ボイラーを装備した蒸気機関車を遥かに超える未知の高速域に入ると、在来列強と3帝の態度はくっきりと分かれた。

あまりの速さに信仰する神に祈る者、流れる景色や、すれ違う対向列車に目を輝かせる者。

ありもしないG等に勝手に顔をしかめ椅子にしがみつく者や、自分の元凶を受け入れられず夢の世界に旅立つ(気絶した)者が在来列強側の反応。

対する三帝側は談笑したり大口開けて寝て、いたずらされる者などが居た。

大陸北部の入り口からトレス海底トンネルに入ると、在来列強側は、まさに阿鼻叫喚だった。数十m程度のトンネルしか通ったことのない彼らにとって、150kmを超える長大トンネル。それも海の底をくぐっていると知って、でられないのではないかと勝手に恐怖し、これまた夢の世界に旅立って(気絶して)しまった。流れる景色や、対向列車に目を輝かせていた者は時たますれ違う対向車にきゃいきゃいはしゃぎ、日本の技術担当に質問を行い、そのまま、質疑応答(コミュニケーション)に発展していた。

トンネルを抜けると、そこは日本領(複々線)だった。

次もセリフはない予定

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