前半部分が書きたかっただけ
松本 首相官邸
自由臣民党総裁を兼任する第309代大日本帝国内閣総理大臣安倍真一とそこに力を貸す愛国政治家4人が集まっていた。
副総理を兼任する財務大臣麻生慎太郎。
独特のべらんめぇ口調とその明快な論旨から人気を集め、視覚文化に関しては政治家で最も造詣が深く、その界隈では閣下と呼ばれる。選挙の際にポスターに書かれる言葉は決まって同じ。「口は曲がっていても心は愛国一筋麻生です。」
内閣官房長官の清義寿。
いつものちょっと見下し感じの表情でマスコミを煙に巻くお茶の間の人気者。
経済産業大臣兼転移現象担当大臣中河昭子
今回集まった愛国政治家4人組の紅一点。
かなりのざるで、とある国際会議の際は記者会見で酒の匂いぷんぷんで話していた。
国際経済協力担当大臣兼防衛大臣鳩八馬都雄
かつて転移前に環太平洋経済協力協定をアメリカに全面的に日本の主張をのませた上でその後リードし、締結年の年内発効を果たした手腕を持つ。
兄が居るが、別の政党に所属していた上、今では、実家に依存している、かなりの悪い意味での天然。兄の妄言と協定のせいで1年ですっかり白髪頭になった。
一時死の淵をさまよいV字回復を遂げる。。
この5人が居る限り日本の将来は安心とまで言われる。
「ついに艦政本部から仕様書が上がってきました。」
『NA-150号艦 計画仕様書』
と書かれたA4サイズで100枚はあろうかという紙の束。
現在運用されている戦艦を超える船を作るというこの計画は5人の中で晶仁への即時奏上が決まった。
3日後
海軍は新型戦艦4隻の建造計画を発表。併せて空母4隻巡洋艦16隻の一斉建造も計画していることが明かされた。
何故戦艦なのか。彼の国との経済技術包括協力条約に戦艦の保有が盛り込まれているからだ。
国民はごく一部の自称市民団体から反対の声が上げられたが、周囲の市民にたたきのめされた。反対の声を上げたのは多くても1万人程だけ残りの3億5千万人は大賛成の歓声を上げた。
反対の声代表の臣民党。
防衛大臣の兄こと金星人(いや逆)が所属していたことでも有名だがこの与党のすることなすこと言うこと全て反対なのに具体的政策皆無の彼らがついに出してきたおばか改憲案。それは憲法を我々の知る日本国憲法とまるっきり同じ形にするというものだった。これには、一部の脳内お花畑以外の全国民が切れた。脳内お花畑連中は社会からはじき出されセーフティーネットにぶら下がる形に。
そのセーフティネットも納税者からの声や実際の担当者が、お花畑から愛国者に変わると次々と切られていった。
そして臣民党と愉快な仲間達は一部を残して、国民の声に押されて行われた、衆参同時総選挙によって消え去った。残った一部もあと3年の命となってしまった。その中でも頭のねじが10本単位で飛んでるとしか思えない奴がしでかした。




