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誰だって祖国が一番チートであってほしいのです

あのばかげた戦から3年。

彼の国関連のニュースはまず陛下のつぶやきが第一報となっていた。今回も。

『彼の国がある世界のゲーム会社より我が国の同名企業に対し、とあるタイトルに関して、非常にすばらしい技術提供の提案がなされました。』

このつぶやきのわずか数時間後、近畿西京に本社を置く、世界最大のゲーム会社が、発表を行った。

かの日蒼元首対戦で使用されたゲームを大幅アップデートした新作を次世代機の発売に合わせて発売すると。いや。逆だろう。

このニュースだけで、この企業の株価は日経平均の4倍を超えた。そのままの価格を半年以上維持し続け、世界で一番株式購入が難しい会社とまで言われた。

それ以外の企業も同じような内容だった。

交通分野では帝国鉄道に彼の国の鉄道技術が。

石川島播磨重工と三菱造船へ供与された、超小型軽量高出力船舶用エンジンと、スクリューやスラスターを用いない形での推進法などは、まず、帝国海軍の艦艇で試され、海軍最大の15万トン級空母翔鶴を持ってなんと公試時最大325.3kt/hをたたき出した。

これを聞いた、帝国最大の海運企業帝国郵船と、英国のMLV社は即座に三菱造船に25万トン級超大型豪華客船を発注。さらに帝国郵船は定期路線向け30万トン級客船を4隻発注した。

この定期路線向け客船は横浜と大阪、トラック、シドニーなどを結んでいる。

航空面では

日本製の魔設計ジェットエンジンを搭載した、B747-800型が飛んでいた。

今三帝五王と在来列強12カ国のフラッグキャリアは中央世界各地に網の目のごとく航空網を伸ばしていた。

それを支えているのが、この石川島播磨重工製の超長距離巡航設計された、ジェットエンジンである。4発積めばB747-800型通称ジャンボの航続距離を無給油7万キロにすることなどたやすく、速度も975kmと高速である。

機内は従来通り3クラスに分けることができるが、エコノミークラスでも、長時間になっても快適に過ごすことので切る様々な工夫がなされており、これを導入することで、高速長距離移動客を確保し続け、導入各社は黒字を続けている。

さらに、帝国電信や日本電気、μsoft日本法人など電気通信分野でも多くの技術供与が行われたのであった。

彼の国から技術供与を受けたのは何も、旧帝国本土の企業だけではなく旧ムー側の企業も供与を受けていた。


そんな国が、40隻規模の艦隊を東へ向けて派遣した。

列強もなく世界魔導逓信の支部もないため、全く情報のない東方世界の情報を集めるために。

その艦隊の数百m先を巨艦が進んでいた。

彼の国が、もしも、進路上に時化や、嵐があったときにこの艦隊の進路啓発や、風よけの役目を行わせるために派遣した、戦艦である。

もちろんこの感にも役目はある。もし、後方の艦隊が、大和民族国家をこの先確認した場合、その国を大和会議に勧誘するための交渉役と、後方艦隊への補給艦と弾よけである。


何となく異世界転移ものみたいになってきたかな。

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