今まだ瞑想中…じゃなかった迷走中
大日本帝国東洋道 真珠湾鎮守府
転移直前に戦艦大好き日本に対しおいらがヒーローからただ同然の値段で譲り受けた4隻の戦艦がぴっかぴかになって鎮座していた。それだけではない。おいらがヒーローが、異界へと去る戦艦が世界一大好きな最高の友に対して、餞別として、虎の子としていたズムウォルト級砲撃駆逐艦をなんと、15隻も贈っていたのだ。これに対して、日本は、運用していた小口径超長距離射程対空兵装についての技術と、一隻の船を贈った。かつて、日本の象徴として君臨し、太平洋の女王と呼ばれた戦艦長門…の前艦体である。
まあ、置いておいて。
大日本帝国鉄道沖ノ鳥島本線
帝都信州は松本駅から出て、我々の知る中央線、横浜線、横須賀線を経由し伊豆大島、八丈島を経由した上で、沖ノ鳥島新島に入り、沖ノ鳥島新島内を走る鉄道路線に乗り入れて、艦橋市まで至る路線である。途中大島と八丈島から支線が伸びている。運行密度の関係上最低でも複々線。本州上は、単独4複線。八丈島以南は3複線が敷設されている。
新島内、艦橋市から、彼の国へ至る路線が延びる関係と、新島自体は日本の領土だが、管理自体は彼の国であるため、彼の国の鉄道会社であるLSN-LTRが運行しており、久里浜駅で、帝国鉄道と乗務員交代を行う。起点の松本から全線独立した別線である理由として、そのまま、彼の国へ乗り入れできるように彼の国の信号、駆動方式に任せたためというのがある。
「ここが八丈駅ですね。」
本日の陛下のお言葉で、
『今日から、鉄道だけでハワイに行ってきます。ただし北へは行かないので。』
という、晶仁陛下のつぶやきにどこを通るのかをっちゃー達は真剣に悩んでいた。
とあるつぶやきユーザーが書き込んだ、
『逗子で陛下が乗ったお召し列車を見た。』
と言う一文で、ウォッチャー諸君一斉に頭に?が浮かぶ。
八丈駅で列車の駆動方式が少し変わる。
新島本線は、宇宙空間に張り巡らされた星間鉄道も走れるように密閉性と、循環空調を備えた車両しか走れない。
とまあ、それはおいておいて、
「次のサミットはここでやりたいという思いがありますね。」
「そうですねぇ。この眺めは是非楽しんでいただきたいです。」
晶仁陛下の隣にたつのは、晶仁陛下以上にデジタルデバイスを使いこなす、世界一デジタルな上流階級と称される、皇后深智子陛下。
その後、ホームに戻ろうとした二人は固まる。
まあ、駅前に集まった何百人もの民衆が日の丸掲げて、第九を熱唱したと思ったら今度は君が代を熱唱してるんだもの。誰だって固まるね。
そして歌い終われば何事もなく解散していく民衆。
『ただいま、フラッシュモブと称されるパフォーマンスを拝見いたしました。このような文化の発展を体験でき、感激しております。』
陛下のお言葉でブームが起きる愉快な国日本。
この日もまた、どっかの脳内お花畑を除く日本中でフラッシュモブが企画された。
これに目をつけたのがひっじょうに次世代人材開発に熱心な帝国文部科学省。
全国の公立学校に、半年に一度、生徒によるフラッシュモブの自主運営を指示した。フラッシュモブは何をどこでいつどういう段取りでどれだけの人数が行うかを主催者が話し合い、それを円滑に行うための参加者間のやりとりが必要である。これを小学生から行わせることにより、まあ簡単に言えば、ゼネラリストになれるスペシャリストを日本政府は育て上げたかった。
数年後このもくろみは見事実を結ぶ。
おいらがヒーローと、田舎のガキ大将がけんかした。




