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それだけどうでもいいのだろうね

中華人民共和連合首都北京

中華人民共和連合政府は朝鮮民主連邦とともにとある地域列強と会談を持っていた。

これが行われた翌日、世界各国にこの会談の模様が克明に報道された。

三帝を壊滅させ、3国が新たにその地位に就くという、土台からして無理な話であった。

あの、懇切丁寧なしゃべり口でおなじみの晶仁陛下が毎度おなじみのハッシュタグ『本日の陛下のお言葉』で、たった一言、

「ばかじゃないの?」

と、だけ書いて補足で報道について触れた。

すっぱ抜かれた3国は賢明に否定したが、ネットが普及している転移諸国では、真実のみの報道に高い定評のある彼の国最大の報道機関LSN-FIBが運営するニュースサイトや同社の報道番組、各出版物により信憑性に覆せない裏付けがなされ、NG8上位4カ国が信頼する報道機関が提供する情報なら間違いないと、在来各国も世界魔導通信社の刊行物が伝えたこの情報を信用。

3国の国際信用は地に落ち、国交はあるものの交易は控えるという国家が続出した。

[よろしい。ならば戦争だ!!]

この物語で2回目の本文章を曰ったかの国の王。

彼女アメリカを筆頭とした、白人国家が嫌いだが、それ以上に社会主義、共産主義と、中華思想がだいっっっっっっっっっきらいなのだ。

そんなもんで、この3国には思いっきり遠慮なく攻撃を仕掛けると嬉々として宣戦を布告した。


「よくもえますねぇ。」

遠い目をしてつぶやく晶仁陛下。

[まあ、内部形状、家具の配置、飾られていた絵画や植生の枝葉の座標は全て確認済みですからこうして、全て更地にすべく燃してるんですけどね。もして、たたればいいんです。たたっちゃえば、それでOKですから。]

北京の象徴だった紫禁城と、中国労働党、政府、行政機関が大炎上していた。

炎熱を操るかの国の首相に相当する人物によって発火させられたため、中国ごときの消火設備では無理だった。

中国の海空軍装備は、彼の国の全力投球によって、文字通り無に帰してしまい、設計図や、各書類も日本が本気を出して破壊しまくった。

一度ぷっつんしたら、相手をこてんぱんにするか、されるかするまで攻勢をやめない日本。

「これはネットで見かけた言葉を使いたくなりますねえ。」

[ん?]

「きみが、ないてくろこげになるまで、こうげきを、やめない。というのを。」

どっぷりと現代文化に浸っている御年102歳。見た目-75歳。

[では~。超高高度対地広範囲攻撃は任せろ~。]ベリベリベリベリ←マジックテープをはがす音。

「やめて~。」

[「あははははははは。」]

絶対勝者の余裕である。


打って変わって、こちらはとある地域列強。3国合わせてやっと列強第8位の国に本気で相手してもらえるレベルだというのに調子に乗って打倒列強第1位なんて馬鹿をぶち上げるもんだから、

『艦隊旗艦より全艦に通達。降下要員総員第1戦闘態勢。弾種、安全装置降下装置の点検を再度行え。第一次降下で、戦艦、空母搭乗部隊。第二次降下で巡洋艦が、最終降下で駆逐艦搭乗部隊が行う。全艦航空巡航より航空最微速。最終降下の後水雷戦隊による爆撃を行う。空挺作戦完了後、蝕弾頭を投下する。空挺隊は速やかに指定安全地域まで退避。』

彼の国の航宙艦隊が、空を真っ黒に染めていた。

最も小さくて全長一万m。大きい物では全長4万mの巨兵が総勢2億5千万隻。

…あれ資料に間違いはないよね。

[どこの馬鹿ですか。師団艦隊を放り込んできたのは。]

「スオウ鎮守府所属の宙軍本国南部方面防衛艦隊第4水雷師団艦隊だそうですね。」

[あとで文句言いまくってやる。]

静止軌道上に位置させた自分の定席に晶仁陛下を座らせ。自分はコーヒーを飲みながらぼやくかの国の王。

「そういえば、地球はどうなったんですか?」

[人間が居なくなったんで、西暦1500年以降に人間が原因で絶滅した動植物を放流してきました。陸地は適当に作りましたけどね。ただ、問題は3帝の転移が原因で起き始めた大規模な魔素汚染が欧州各国と南北米大陸が転移した段階で一気に加速したと言うことでしょうか?まあ、もう皆さんには関係ありません。放流した物は魔素に耐性がなさそうだったので、回収して、このあと作る保護区に放流します。]

話しながら視線を向ける先にある大型モニターには何かを浄化するかのように空高く燃え上がる炎によって崩れ落ちる北京の街並みが映っていた。

『蝕弾頭を投下します。範囲管理を行う艦艇以外は速やかに退避した将兵の回収を行ってください。』

それが落ちたときは何もなかった。だが。

『弾頭浸食終了。まもなく臨界起爆します。』

音もなく、それが落ちたところからどんどんと全てが消えていく。

『対象消滅まで30。他所投下地点での起爆完了。当該国家消滅確認。』

[だそうです。我が国は日本が日本である限り日本の味方ですので。]

因みに消えたのはこの地域列強だけ。中国は労働党が施設とありとあらゆる書類、金を全て失っただけ。朝鮮に至ってはさわりもされなかった。

ほかの転移国家は全く気にしていなかった。


日本のあれがすごいことになっていた。

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