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再会と再開

『ただいま先方より連絡がありました。時空間の安定が確認できたので元世界との物流再開の準備を行っているそうです。』

某つぶやくサービスで晶仁がつぶやいたこの日最大の転載を記録した一文である。


「大統領、日英露の大使が、こちらを。」

そう言って側近から渡された手紙を読む大統領。

「国務長官を呼べ。」

手紙を読み終わり、国務長官が呼び出された。

「来年4月1日をもって、転移した日英露との物流が回復する。全ての窓口はサンフランシスコ港と、JFKだ。商務長官とも協議の上で準備を頼む。」

おいらがヒーロー(アメリカ)が残された国々に対し行った発表にあのアジア3カ国を除く世界は歓喜した。

インターネット上では『やっぱり日本は未来に生きてるんだ。』だの『あいつらならきっとやってくれるって信じてた。』だの日本を賞賛する声や、『アメリカよくやった。』や、『さすがヒーローだ。』と言ったアメリカを褒める声が見られる中、『日本は賠償もしないで逃げた腰抜け。今更何を言っている。』というあの3カ国からの投稿もあった。まあ、これはこてんぱんにたたきのめされたが。

地球側では三帝らの転移から5年がたっていた。その年の大晦日、転移した側、された側と、NG8を衝撃のニュースが駆け巡った。発端はいつもの某つぶやきサービスでは専用タグまでついている、#天皇陛下の今日のお言葉であった。

『本日かの国より元首自らおいでになり驚きのニュースを告げられました。』

『かの国における、時空間観測の結果、今から10年後、現在、元の世界に残るアメリカなどの国家も転移する可能性が高く転移座標は英国島の西方になるだろうとのことです。』

これが、拡散されるとともにテレビのニュースでは速報で取り上げられると、世界は大爆発した。

4ヶ月後、元世界との物流再開が行われると、即座に海外自動車メーカーや、飛行機メーカーなどに転移国家からの発注が殺到し、特に残留欧州の自動車メーカーや、アメリカの自動車メーカー、そして、某リンゴの会社の受付サーバーがダウンし回復したらまた。という事態に陥った。

だが、お通夜に陥ったところもあった。

某日本大嫌いな俺が1番田舎の大将と、その取り巻き半島国家である。

まあ、どうしてかは言わなくてもわかるだろうからホットクが。

航空機や、多少の衝撃が加わっても大して問題ない物はアメリカのJFKから日本の信州帝都国際空港へ。

衝撃が加わるとまずい精密機器や、大量に運ぶ方が効率のいい自動車などは、アメリカ西海岸サンフランシスコ港からかつて、ハワイがあった場所に置かれた人工島で世界をまたぎ、そのままムー経由で大阪港へ送られ、そこから三帝五王の発達した鉄道網で各地に送られる。

特に日本国内はこの10年で鉄道網が異常に伸び日本本土(ムーとの対等合併により旧大日本帝国領をこう称する。)では、全ての路線が複線となり電車が走り、貨物列車も電気機関車が牽引する形となった。

また、新たに日本領となったムーも日本本土に近い北西部の港町と南東部の港町を首都ヒラニプラを挟んで結ぶ路線は全線が複線電化となり時速500km運転対応の規格で建設されていた。

この転移した日本は、なぜか鉄道に関する技術に関しては他国を数世紀単位で置いてけぼりにしていると言われており、低規格路線でも時速300km。幹線級は時速550km。各地を結ぶ新幹線に至っては音速一歩手前はいいすぎだが、幹線級よりも高速の時速600kmで運航されている

さらにロシアも、国土を東西に貫くシベリア鉄道は、全線が複線電化となり軌道も強化されているため、1時間あたり24本もの列車が多いときでは50両以上の貨車を連結してサンクトペテルブルクと札幌の間を時速500kmで行き交っている。

こうして、三帝五王の元転移国家は緩やかな連邦状態となり、更にその盟主たる三帝も日本を旗頭にして大きくまとまっていた。転移国家においては日本が右見たら右を向くという状態だった。

まあ、日本が、そんな事強制しないというのはみんなわかっているので、ほぼ自発行動だが。

転移国家内においてあの、リンゴ携帯や、GMエンジン、大量生産で有名になった車やジャンボジェットを生み出した会社の航空機などが手に入るようになって、これらのファンは、小躍りして喜んだ(昇天した)


そんな中、あの負けた事実が認識できないお花畑もいた。

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