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4、これからのこと

「……まあ、今はいいだろう。だが、違う世界から来たことは知られない方がいいな。」


目を回している私を見て少し笑うと、狼は話を戻した。


「で、魔力は全ての生き物が持っているが、魔法を使えるとは限らない。だが、何らかの能力を持っているものだ。色々あるが、例としては剣術とかだな……その能力を持っているものは持っていないものと比べ、何倍も速くて重い斬撃を繰り出せる。が、鍛錬をしなければ意味がない。」

「う~」

「また後にするか」


完全に頭がこんがらがっている私を見るとクックと笑って、話を切り上げてくれた。


「ところで、お前はこれからどうする気だ?」

「え?ん~……あ!ここには友達も一緒に落ちていたはずなんだ!二人を探さなきゃ!」

「……ふむ、ではこの世界で生きていく術を知らねばな」

「ん~……どうしよ」


もっともな意見に頭を悩ませていると狼がじっと見つめているのに気が付いた。


「そうだ!いろいろ教えてよ!」

「は?!」

「ね?よくわかんないしさ、きっと居てくれれば助かるな~!」


しばらくポカンとしたようにしていたが、しばらくして大声で笑い始めた。


「あっはははは!!……くっく…………本当にお前は……」

「?なんか変なこと言ったかな?」

「……いいや。いいぞ、ついて行ってやろう……だが、まずは人型にならなくてはな……あと、お前のその髪……は、まあ何とかなるか」


頭に?を浮かべていると教えてくれた。


「最後の生き残りだって言っただろう?まあ、そこら辺の事情だ」

「ん~……あれ?人になれるの?」

「まあ厳密には違うがな。大体そんなもんだ……だが服がなぁ」


しばらく考え込んでいた狼は、木陰に隠れるとしばらく出てこなかった。


「おい、これをここから東に歩いて30分のところにある村に行って、金に換えて来い。但し、銀貨20枚よりは多く買ってもらえ」


と、紫銀の束を木陰から放り出してきた。


「なにこれ?」

「髪だが?」

「……ふーん」


というわけで、村に行くことになりました!

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