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雪の女王vs光星②

 いつものチャイムがとても長く聞こえる。


 テストが終わって数日が経ち、テスト返却の日がやってきた。


 ここ果敢高校では答案用紙が返された後に廊下に学年順位が貼られる仕組みだ。


 中学の頃は常に学年一位だったのでテスト返却というものに何も感じていなかった。


 ただ今回は強敵、しかも入試で1位を取った人との勝負ということも有り光星は緊張を感じていた。


「お前テストどうだった?」

「平均くらい」


 そのような会話が廊下側から聞こえてくる。


「おい光星、一緒に点数見に行こうぜ」

「元からそのつもりだ」


 俺が教室で座っていると紫龍が声をかけてくる。


「弐雲はどこ行った?」

「あいつはもう廊下に出てる」


 そう紫龍が言うと弐雲が廊下側から教室に駆け込んで大声で叫んだ。


「俺学年3位だったわ」

「おめでとう」

 

 紫龍がそう声をかけたが、緊張か光星は黙って廊下に出ていく。


 廊下に出て点数を確認すると……。


「今回の勝負は私の勝ちですね」


 後ろから声が聞こえてきた。


「まさか2点差とは流石にビックリしました」


 紙を見ると美玲が1位、光星は2点差の2位と書かれている。


「正直点差をつけて勝ったと思ってたのに」

「私も勉強してますからね」


 そう美玲がドヤ顔で言ってくる。


「2位か、おめでとう」


 紫龍が教室から出てきてそう声をかける。


「それでは私は」


 そういい美玲は立ち去っていく。


「お前美玲さんと仲いいの?」

「入試での順位が1位と2位ってことで話したくらいだな」

「ふーん」


 紫龍が少し疑いの目を向けている。


「それで紫龍は何位なんだ」


 そう弐雲が走りながら声を掛ける。


「今回勉強しなかったら12位になったわ」

「勉強会でゲームするからだろ」

「元を言えばお前が提案したんだろ」


 弐雲と紫龍がそう会話をしている。


 そんなやり取りを聞きながら次は負けないと思う光星であった。

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