雪の美少女の入学式
朝になりアラームの音が部屋に響く。
アラームに叩き起こされた俺は美玲をお越しに部屋へと向かう。
「おい、もう6時半だぞ」
「ん……うん。」
「今日から学校なんだから起きろ~」
そう声を掛けると渋々美玲が起きてきた。
「私洗面所で顔洗ってくるから卵溶いといてくれない?」
「ん、了解」
そんな会話をしつつ朝ご飯の準備をする。
「星宮さん、できましたよ」
「ありがとう」
「ではいただきましょう」
そういい二人で朝食を食べる。
「相変わらず料理は美味いな」
「それ以外が良くないみたいに聞こえるのですが……」
「ま、朝も一人で起きないんだからしょうがないだろ」
そう俺が言うと頬を膨らませて怒った様子を見せる。
「冗談だって、毎日美味しい料理を作ってくれることは感謝してるから」
「ま、まぁ学校も始まることですし私もそろそろ生活習慣を戻すように努力します」
そう宣言したが正直うまく行くか不安で仕方ない。
「そろそろ登校の時間ですね」
美玲がそう言い、時計を見ると七時半を過ぎたところを指していた。
「そうだな、俺が洗い物するから先に歯磨きと着替えしてきていいぞ」
「そうするわ」
正直春休みが終わって学校に行くことにだるいと感じつつ、新しい学校に期待もしていた。
「いってきます」
美玲が先に学校へと向かった。
「あいつちゃんと行けるのか?」
そう不安を感じつつ自分も登校の支度をする。
家を出発して20分ほどがたち、新しい高校についた。
「こちらが入学式の会場になります」
制服を着た人が呼びかけている。
多分生徒会かなにかだろう。
俺達入学生はその指示に従って会場に入っていった。
会場に入って数分後入学式が始まった。
名門校である果敢高校でも入学式自体は割と普通だった。
「新入生代表」
とアナウンスがされた。
「はい!」
声がした方を振り向くとそこに立っていたのは美玲だった。
(あいつ入試の成績一位だったのかよ)
そう思いながら少し悔しい気持ちになった。
そこからしばらくして入学式が終わった。
帰ろうとしたところに美玲が来て一緒に変えることになった。
「一緒に帰っても良かったのか?」
俺はそう質問した。
「今日は緊張して疲れたから問題ない!」
「どこが問題ないんだか。」
様子を見る感じ彼女は相当緊張していたのか、ぐってりとした表情をしていた。
「入学式頑張ったし今日はアイス奢ってやるよ」
「え、まじ?ありがとう」
そんなやり取りをしつつ家へと帰っていく。
(なんか彼氏と彼女のやり取りっぽいな)と思いながら。