プロローグ ~ 昔話 ~
" 最年少勇者一行 "
それは簡単に言うと、
英雄だ。
5年前、最年少の " 勇者一行 " が居たんだとか。
いきなりだったもんで、
そりゃもう国の皆も大騒ぎ。
驚いて声が出なくなる奴もいたし、
「どうせ出来ない」
とか言うやつらももちろん大勢居た。
だけどその最年少勇者一行は14歳、驚きだよな。 思春期な事もあって全く気にしてなかったよ。
否定されようが止められようが絶対に引くことはなかった。
王に止められても
「冒険に行く」
の一点張り。
だけど止める奴らはあまりにも必死に止めるんだ。
勇者達の目的は " 魔王を倒す事 "
それ以上でも、それ以下でもない。
今までの勇者達や冒険者達だって何十人も挫折した。
「魔王に会ったことで目が覚めた」
「とても人間が倒せるようなモノじゃない」
とか何とか挫折した人間は言ってた。
だけどそれでも折れなくて、結局みんな行く事を承諾してしまったよ。
勇者達は笑顔で
「ちゃんと魔王倒してくるからー!」
とか言ってたっけ。
ほかのメンバーは呆れてたけど、国の皆は勇者達を笑顔で送り届けれて幸せそうだったよ。
まぁ最初はみんなあたりまえに
「すぐ帰ってくるだろう。」
と思っていたけど、勇者達は何ヶ月経っても帰ってこなかった。
みんな心配で心配でずーっと勇者達を待っていたよ。
普通の人間なら1年ほどで村に帰ってくるはずだったからね。
でもみんな納得したよ、なぜなら彼らは
" 最年少勇者一行 " だったからさ。
4年後くらいか?経った時、森の奥から歩いてくる4人組の集団が見えたんだ。
先頭の1人は元気に手を振っていて、その活発な子を挟んでいる3人は呆れたような笑顔で村の皆を見つめていたよ。
その集団はまさに、4年前旅立った
最年少勇者一行 だったんだ。
みんなとても感動したよ。
だけどもっと面白かったのが、帰ってきて勇者が1番最初に言ったことが
「魔王のこと、ちゃんと倒してきた!」
と、満面の笑みで言っていたことだ。
心配で皆 " 魔王を倒して帰ってくる " なんて約束誰も覚えていなかったからだ。
その言葉に感動で泣く者もいたし笑い泣きしてる奴もいた。
そして王は最年少勇者一行達のことをとても賞賛したよ。
もちろん王以外もしたさ。それで、勇者達の褒美に好きな物をしてあげることにしたんだ。
勇者達は満場一致で
「僕たちの石像を建てて欲しい」
とお願いしたよ。
みんな意見が同じで、みんな頑固なのは変わってなくて、みんな笑ってしまったよ。
ずっと
「石像を建てて欲しい」
の一点張りだったさ。
結局は勇者達の石像を建てたよ。名前も掘ってね。
勇者 アネモ・マリーゴールド
魔法使い マキア・イーリー
僧侶 ナタリア・ヴァールハイト
戦士 アリス・ソアレ
ここまでが、皆知っているあの英雄
" 最年少勇者一行 " さ。でも本当はこの話には裏話があるんだ。
僕が知る限りは、 ね
俺が知る限り、本当の " 最年少勇者一行 " は帰ってこない。
帰ってこないって言っても1人だけだけどね。
それは勇者、アネモ・マリーゴールド。
まぁその事は後に深く話すことになるさ、それまで長くなるかも、だけどね。
一旦この話はやめにして、本題に入ろう。
きっと君もこの話を気に入ってくれるよ。
初めて小説を書いてネットにあげるので慣れて無いです…結構気に入ってるストーリーなのでプロローグだけでも読んでいってください。