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六 刑事が来た


 ミクが殺されてから十日以上になる

いぜんと警察が尋ねてこない、何故だ? 美鈴さんと信二さんが私の事を

隠しているからなのか? 段々不安になって来た。


呼び鈴がなり、玄関のドアを開けると二人の男が立っていた。

小柄で初老の男と若く背の高い男だった。


「○○正人さんですか? ○○署の者なのですが」と若い刑事が証明書を

見せながら聞いてきた。


「はい、そうです」と答えると若い刑事が白鳥で初老の刑事が武内と紹介された。


「実は先日起きた○○川の散歩道の殺人事件で聞きたい事があるのですが、

家の中に入れて貰えますか?」


若い刑事が聞いてきたので「はい、どうぞ」と食堂の椅子に案内した。


座ると初老の刑事が話し始めた。

「○○未来さんをご存じですね? 葬儀に出席しましたね? 葬儀場の

防犯カメラで貴方を確認しました。どのような関係ですか?」


「はい、恋人でした。葬儀にも出席しました」


「えっ? ミクさんのお母さんは知らないと言っていました。それに友人

の美鈴さんも信二さんも貴方が恋人とは話していなかったですが?」


「まだ付き合って日も浅く、お母さんにもまだ会っていません。美鈴さんと

信二さんにはミクの浮気の事で良く相談していました。そんなことで黙って

いてくれたと思います」


「失礼ですが、ミクさんとは体の関係はありましたか? それに何時頃から

付き合っていたのですか? そして、ミクさんとは何時会っていたのですか?」


「男女の関係はありました。付き合い始めたのは2カ月前位からです。

毎週火曜日にミクがこのアパートに来て、泊って次の日に帰る事を何回か

繰り返していました」


「ミクさんと義父さんの話は聞いていましたか?」


「聞きました。それでミクが浮気症になったと美鈴さんより聞きました」


「それを聞いて嫌な思いはしませんでしたか?」


「最初は嫌でしたが、それが原因でミクが浮気症になったと思うとミクが

可哀そうになりました」


「浮気をしていたと聞きましたが?相手は分っていましたか? それで

ミクさんに恨みを抱いたとかありませんか?」


「二人いました。一人は直接ミクから聞いたので顔も名前も分かりません。

もう1人は顔しか判りません。最初は酷く恨みましたが、義父さんとの話を

聞いて事情が分かり、二人目でミクと別れる決心をしました」


「それでも恨みはあったのですね? お仕事は何をされているのですか?」


「恨みは無かったと言うと嘘になりますが、殺す事など考えられません。

今は○○建設で現場監督の助手をしています」


「信二さんと同じ会社ですね。何年位勤めているのですか?」


「長いです、七年程になります」


「ミクさんが殺された時のアリバイはありますか?」


「その時間は寝ていました」


「証明できる人はいますか?」


「いません、それで犯人は分かりましたか?」


「そうですか、犯人については捜査中で情報は教えられません」と言い刑事達は帰った。

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