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⑼『夜の公園の灯』
⑼『夜の公園の灯』
㈠
丁寧に公園の灯の中、公園を散歩していると、時折公園に置かれているものが、逆光になり、面白い影絵が出来ることがある。寧ろ、影絵、とも呼べない、一種の影であるが、想像を膨らませば、やはり、何かの影絵にも見えてくると言う訳である。
㈡
そういった、幻想の様なものは、公園には、よく見かけられる現象である。何れ、太陽が昇るまでの、間のことであるが、それでも、その幻想の想像に浸るのは、悪くないのであって、意識さえ逡巡させれば、殊更に、美しく見えると思うのは、自分だけだろうか。
㈢
夜の公園の灯は、その様な役割も担っているし、同時に、その灯に対して、幻想創造の崇高さに、有り難さを感じるのは、明白なのである。その点でも、灯は、決して違和感を残さずに、公園に点在していることが、まるで灯の意志の様にも、感じられるのである。