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⑷『夜の公園の灯』

⑷『夜の公園の灯』



透明な月を見上げながら、流れゆく雲の所在をまた確認し、公園をクルクルと回り歩いていた。聴覚をイヤホンで塞いで、当時よく聴いていた音楽を繰り返し聴きながら。それでも、思いが昇華されることは、無かった様に思う、実存的不安のほうが、強かった。



ただでさえ適当な、自分の影は、自分が進む方向とは、勿論真逆に、印影される訳だが、それは灯があってことの現象であるから、影に救われているという自己結果には、夜の公園は、満足のいくものだったし、それが自然の、なによりの産物だったのである。思い返せば、の話である。



この世界が変わることがあっても、自分が変わることはないと、思っていたが、案外そうでもないらしい。夜の公園の灯は、絶えず風景を、自然によって、変化させているではないか、そう気づけば、自分の視覚が変容していることは明白だから、やはり、自分だって、少しは変化していると、気付いたのもその夜だ。

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