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⑶『夜の公園の灯』

⑶『夜の公園の灯』



揺れ動く、公園の灯は、丁度台風の日に現象していた。無論、それが、どうだ、こうだ、ということではない。ただ単純に、その幻想めいた光景が、現に自分の内面を探り当てていたことに、多少の動揺と錯乱があったという訳なのである。



夜、その公園の灯は、述べた様に、台風の影響を受けていた。辻褄を合わすことの、簡略性と、重要性を思っていたが、台風の風が、何処かに退避しろと、言っている様に思えたのであって、しかし、その影響は、実利的ではなかったので、公園に留まったのである。



公園の樹木までもが、慌ただしく揺れ始め、過去の人生の倒錯などが脳裏に思い浮かび、居ても立っても居られない様な、錯覚に陥る。しかし、現実に佇むこともまた、生きる上での価値であるからして、夜の公園の灯は、そんな自分の内面に、悲しく儚く、揺れ動いていた。

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