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⑴『夜の公園の灯』

⑴『夜の公園の灯』



何かを思い出すことから始めれば、記憶の奥底に照らし出された、走馬灯の群衆が、余りに光って、綺麗に見える。それが、夜の時間なら、尚更、別格の状態で、脳内に入って来る。自分のその群衆の在り処は、夜の公園であって、斑に塗りつぶされた風景画の如くである。



確証を待てば、自同律的に、その公園は、家から程近い場所のものだと、推測が付く。何度も訪れているその公園は、静かに記憶のレールに乗って、こちら側にやって来るのである。また、その光は、確かに、灯の様であった。それに間違いはないと、記憶が話す。



何にも変容しない、その風景には、何処か夢うつつの様な、不可思議な観念の塊の漆黒の感じで、昔の自分は、イヤホンで音楽を聴きながら、その公園を散歩している。何とも無しに、少し憂鬱ながら、また、少し軽快に、夜の公園の灯は、今、刹那の様に鮮明に、脳内の風景の中で、自分の影を光で創り出していた。

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