ショッピング街
サクラと一緒にショッピング街を歩く。
まるでデートみたいだ。
みんながサクラを見て振り返る。
こんな綺麗な女の子を連れて歩けるなんて夢のよう。
周りは僕達のことカップルと思ってるんだろうか?
足どりが軽くなり胸がはずむ。
久しぶりのショッピング街は、キラキラしてなにもかもが新鮮だ。
と、こんな気分も束の間、
いかつい男2人組がサクラに声を掛けてきた。
「可愛いねぇ。これから一緒に遊ばない?」
ーオイオイ、僕の存在は完全無視か!?ー
「あの、この子僕のツレなんで…」
言い返すも2人組は僕のことはアウトオブ眼中なようで、
「ソイツといるより楽しいぜ」
と続ける。
黙っていたサクラだったが、
「お前ら、目的はなんなのだ?セックスではないのか?」
と、ど直球で言い返す。
ーオイオイ、サクラ…、いくらなんでもそれは!?ー
どうやってかわそうか考えていたのだが、唐突のサクラの返答に度肝を抜かれあたふたしてしまう。
「わかってるね。だったら、このままホテル行こうよ。」
「楽しませてやるから。」
と、2人組はすけべ心を隠すこともなく言い放った。
怒りが頂点を超え、
「あの!!僕は彼女の彼氏なんでそれはできません。」
と、どうにかサクラを助けようと割って入るも、胸ぐらを掴まれ、
「なに?女がいいって言うならいいんだよ!この面がいいだけのモヤシ男!!」
と、男は凄みをきかせてきた。
すかさず、サクラが男の腕に掴みかかりぶら下がる。
「オイ、お前なにをしておる?神様を離すのだ。いくらお願いされようと、サクラはお前らとセックスする気はないぞ。」
「ブッ!神様だってぇー。」
「なんのプレイだよ!お前、そういう趣味なの?」
ニタニタと笑いながら、僕を馬鹿にしてくる。
「兎に角、神様を離すのだ。お前らが用があるのはサクラではないのか?」
サクラの言葉に男は僕の胸ぐらを掴んでいた手を離した。
「サクラちゃんが素直について来てくれるなら、コイツには手を出さないよ。」
「それは、ついていけばお前らはサクラをレイプするということか?」
サクラは男を睨みつける。
「レイプ?笑えるねぇ。合意の上でセックスしましょう。ねぇ、サクラちゃん。」
サクラを小馬鹿にしたように鼻で笑った。