お付き合い
「サクラは…、今…、快楽が。
快楽が欲し…、い…。」
サクラは考えた末、自分の身体がどうなっているか考えキスを懇願してきた。
「女の子はそうだね。
ひとりで処理できないからね。」
「サクラは僕のことを好きだけど、咲のことも愛している。
遊びでなくて、浮気でもなくて、何故か両方を愛している状態なんだ。
お付き合いを始めてしまえば、その愛が大きくなってどちらか一方になるだろう。
だけど今は、どちらへも恋愛感情が膨らんでいる。」
「身体が我慢出来ないなら、咲を誘ってごらん。
咲を愛している気持ちも本当だからそっちを選んでごらん。
どうかサクラ自身が幸せになる方を決めて欲しい。」
僕は、僕の願いをサクラに託した。
「大丈夫。
咲は心も育ってる。
そして身体も育ってるから、準備は出来ているはずだ。
僕はこの部屋で2人を見てるから、目の前で愛し合えばいい。
2人の愛が本当だってこと僕に見せつけて、僕には太刀打ちできないっていうことを証明してくれ。」
「サ…、サクラは…、我慢が出来ない。
で…も…、咲ちゃんとセ…、セックスすることできない。
だって咲ちゃん…、サクラが好きかわからないし。
サクラずっと神様好きだ…、し…。」
泣きながら、サクラは僕にどうしていいかわからない気持ちを話してくれる。
「咲を選ばないなら、僕がサクラを手に入れるよ。
どうする?」
「サクラは…。」
サクラが言いかけたその時、
「煩い。
途中からだけど全部聞こえてた。
貰っていいなら貰う。」
咲が起きて、サクラを押し倒した。
咲がめんどくさそうに続ける。
「『寒い』『痛い』『こいついっぺん殴ったろー』
証明とか見せつけるとかどうでもいいけど、サクラさんが可哀想。
僕はサクラさんが好き。
それ、合ってるから。」
「サクラさん…、いいやサクラ。
僕は君を愛してます。
だから今から、お付き合いを強制的にします。
サクラの答えはいいんで。
創世主の言葉聞かなくても何となくわかってたんで。」
それから僕は朝まで、サクラと咲が愛し合うのを見ていた。
サクラは抵抗していたが咲に勝てるわけもなく、すぐに可愛い声をあげ感じているようだった。
いやらしさとかなにもなくて、ただ美しかった。




