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告白

僕はサクラと咲の寝顔を眺めていた。

ただただ愛くるしいなと思った。

天使達の寝顔は、いくら眺めていても飽きない。


と、サクラがもぞもぞと起き出した。

「神様。」

サクラが僕を呼ぶ。



僕はサクラの頭を撫で、寝かしつけようとしていた。

「神様。サクラは神様が教えたアレが欲しいのだ。」

サクラが甘えた声でねだってくる。

そして抱きつき、キスをせがむ。


「咲が隣に寝てるから今度ね。」

僕は、サクラが傷つかないように距離を取る。



サクラが耳打ちをする。

「恥ずかしいのだがサクラはあれ以降、神様からキスがして欲しくてたまらないのだ。

一体どうしたらいいのだ?」



知ってるよ。

サクラの仕様くらいわかってるよ。

キスは僕が教えたし、元々そうなるように遺伝子を計算して配置したのは僕だ。


だけど、僕はサクラと咲を見守るって決めたんだ。



「露天風呂に行けばできるのだ。」

2対1に分かれ僕が咲とだけ温泉に入ったことを根に持っているのだろう。

サクラが露天風呂に目線を送る。

でもねサクラ、怒りはごもっともなんだけどそれはマズイ。


僕は嫌われる覚悟で気持ちを伝えることにした。

「あのね、露天風呂までいったらキスじゃ済まないからね。

意味わかるだろ。」



サクラはぽかーんとしている。

僕は続けた。

「そこまでするなら、僕は君を犯すよ。

セックスするって意味。

僕は君を愛している。心から。

だから君の全部が欲しいし、君にも受け入れて欲しい。」


「サクラも神様が好き。

でも、セックスが何なのかわからない。

快楽の為?愛の為?

セックスなんて誰とでも簡単に出来てしまうのだろ?

レイプ魔だってそうしてる。

ビッチだってそうしてる。

神様だって、ビッチを利用する為に簡単に行ってきた。

だから、する意味がわからない。」


「サクラとするセックスは、快楽と愛の為。

愛する人と繋がりたいって気持ちと、好きな人と気持ちよくなりたいって気持ちでするの。」

サクラは黙って考え込む。


「サクラだって僕とのキスが気持ちいいと思ったんだろ?

それはサクラが僕を愛してたから。

そして僕がキスでサクラをいかせて快楽を教えたから。

その両方で今したくなってるんだよ。」


サクラはカッと赤くなる。

自分が快楽を欲していたとは気づいていなかったようで、わなわなと小刻みに震えだした。

恥ずかしがり顔を隠すサクラの顎を指で持ち上げ、目を見てサクラに確認する。


「サクラは僕でいいの?」

サクラは恥ずかしさで震え話せない。


「サクラは今、2人の男から愛されている。

1人は僕だ。

そしてもう1人は咲だ。

咲が自分の気持ちに気付いているかはわからないけど、見てればわかる。

サクラが今ここで僕を選んでしまえば、咲との未来は無くなるんだよ。」



「僕は、サクラが誕生して間もなく君の幸せな未来を望んだ。

その為に咲を創った。」


「なのに…、そうだったのに僕は自分の気持ちが抑えきれず、君の意思を確認せずキスをした。

あの時、あのまま僕は君をめちゃくちゃに犯して自分のものにしてしまいたかったんだよ。

だけど咲との未来だけは奪ってはいけない。

そう思ったからサクラが寝た後、何度も一人で処理をしたんだ。

どれだけしてもおさまらなくて、一人でしながらも君を犯してしまいたかった。」

ついにサクラは恥ずかしさで泣き出してしまった。

僕は目を逸らさせない。



「僕は君が好きだ。君は僕を選んでくれるかい?」

サクラはただ震えていて、宝石のように美しい瞳からは涙がとめどなく流れていた。

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