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桜味キス

意識が途切れ、目を開けるともう日は高く昇っていた。

丁度、サクラも起きて僕の方へと来る。


僕の方をじっと見て、それからキスをしてきた。

僕が教えたキスだ。



昨日誓ったはずなのに、僕はサクラからのキスを受け入れてしまっていた。

昨日の要領でキスでサクラをいかせる。

サクラの身体がピクンピクンと反応するのがわかった。



そしてサクラを見て、

「サクラは昨日、夕飯食べれなかったから何か栄養取らないと。」

と、サクラが傷つかないようにキスをやめさせようと促した。


「ご飯より、こっちの方が美味しいのだ。」

初めての快楽を教えられたサクラは、可愛くおねだりをする。



「だーめ。ほらキッチンへ行くよ。」

僕はサクラを抱きキッチンへと向かう。



ー早く咲を出さないと。ー




サクラの肌のぬくもりを感じながら、サクラをキッチンの椅子へと座らせ、いつもの強化栄養剤で乾杯をした。

のどが渇いてたのかサクラは強化栄養剤をたくさん飲んだ。



「神様…、昨日はサクラと…、…したのか?」

サクラが消えそうなか細い声でなにかを聞いている。



「えっと…、ごめん。もう一度いい?」

なにが聞きたいのか察しがついたが敢えて質問を返してみた。

昨日、できなかったせいか今日の僕はちょっと意地悪だ。



「あの…、したのか?」


「なに?」


「だから、昨日、神様はサクラとセックスをしたのか?」

サクラが大きな声で必死に答えを聞こうと訴えて来る。



可愛い質問に笑いながら、

「してないよ。キスが美味しすぎて意識が飛んじゃってできなかったんだ。」

と答えた。



「あの…、セックスしたかった?」


「物凄くしたかった!」

…と次の瞬間、サクラの顔が耳まで真っ赤になる。



「神様は、サクラが好き?」


「好きを通り越して限界超えてる。」

サクラが椅子から飛び降り、ぴょんぴょんしながら僕に抱きつく。



「神様がしたいならしよう!

神様はサクラが好き。

サクラも神様が好き。

お付き合いから始めて結婚なのだ。」

サクラが満面の笑みでキスをしてきた。



サクラは僕が汚れている事実を考えないようにしているみたいだった。

サクラが僕を好きな気持ちは本物だ。

だけど、きっとあんな過去がある僕は、サクラを今も傷つけて続けいる。

そしてそれは、サクラが僕を愛する限りずっと続く。



ーだから咲…、早く出ておいでー



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