甘くてしょっぱい
サクラは拒絶するもそのうち大人しくなり、自分から舌を絡めてきた。
甘くて美味しい。
こんな蕩けるようなキスは初めてだ。
夢か現実がわからなくなる。
しょっぱい味がキスに混じる
一瞬理性を取り戻し、キスをやめるとサクラは泣いていた。
「好き。」
サクラの声がする。
「もっと。」
今度はサクラからキスをしてきた。
サクラは僕を受け入れたわけではないと思う。
強引に好きな相手からキスをされ、身体の反応で気持ちいいと感じ、快感をねだっているだけだ。
それがわかっているのに僕は、またサクラと舌を絡め長い長いキスをした。
サクラの身体の力が徐々に抜けてくる。
僕はサクラの身体を支えながら、キスを交わす。
そして、キスをしながらサクラを抱き寝室へ向かった。
寝室でもキスがやめれなかった。
お互い足を絡め抱き合い、身体をまさぐりながらそれは続いた。
そのうち意識が朦朧としてきて、気持ちいい感覚と甘くてしょっぱい味だけを感じる。
どうやっても止められない。
サクラも止まらなくなっている。
ー僕はサクラが好きだ。ー
ー僕は気持ちいいことが好きだ。ー
ー気持ちいいこと。それは好きな女と愛し合うこと。ー
ーサクラに最高の快感を教えること。2人で快楽の世界に落ちていくこと。ー
それから、何時間経っただろう。
気がつけばサクラはキスに溺れ、僕の全てを受け入れる準備ができているようだった。




