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セックスってなに?

サクラの手を握り眠る。

疲れでサクラより先に寝入りそうになるのを必死に堪えながら、サクラが寝るのを待つ。



「神様、セックスとはなんなのだ?」

唐突なサクラの質問に一気に眠気が覚めた。


ー男と同じベッドでこんな質問をするなんて、絶対コイツ僕を男として意識してないだろ。ー

男として意識しなくてもいいんだがここまであからさまだと、心底凹む。

サクラが僕を嫌っていても、僕はサクラのことを

嫁として愛している気持ちがあるんだよ。



やや不機嫌になりながらも、

「うーん、そうだね。

男も女も適齢期になるとホルモンが出てきて、性欲を促す。性行為をするとその性欲が解消される。また、適切な避妊をしなければ、その行為で子供ができる場合もある。」

と、当たり障りのない返事を返す。



「セックスの相手は誰でもいいのか?

何故あいつらは、サクラとセックスしたかったのだ?

レイプしてまでサクラに汚い下半身を突っ込みたかったのか?」


あー、そこかと合点がいき、

「いや、一般的に男は自分の容姿より上の女としたいんだよ。

それで、自分の容姿への劣等感を払拭する奴もいる。

いい女とやることで、精神的メリットがあるんだ。

女も同じように考える人もいるよ。」

と、僕がわかる限りのことを伝える。



「じゃあ、不細工にやられた女はデメリットばかりだな。

まず不細工にやられたという精神的デメリット。

それから、それが噂になった場合、恥をかく。

そういえば、神様は何故あのようなビッチとやりまくってたのだ?

神様にとってデメリットばかりではないか?」

痛いところを突かれ、なんて答えようかと口ごもっていると、


「サクラを創り出す為…、なのか?」

と、思いもよらない言葉が返ってきた。



「サクラ…、何故それを。」



「サクラは研究室の中で、お前の周りを取り巻く人物を観察していた。

とても汚くおぞましかった。

そんな中、お前はいつもビッチに守られていた。

ビッチがちょっかい出してきても嫌な顔せず、笑顔でかわしていたな。


そういえばサクラが促成保育器を出てからはビッチ達とセックスしてなかったが、何故なのだ?

いつもみたいにビッチをご満足させて、ビッチを掌でコロコロ転がしていればいいものを。」

嫌味にしか聞こえない。


「サクラはそれでいいの?」


「それでいいのもなにもサクラが生まれる前から行われていたこと。

サクラが物心ついた頃には既に決定権はなかったではないか?」

心臓を何かでえぐられたように、サクラのその言葉が胸の奥深くへと侵食していく。

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