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異世界突撃部隊 ゼロゼロワンワン  作者: 拝 印篭
第一章【大森林】風来無宿 
6/42

6.ちきゅはぼくらのものだ!

初日24時間が経過しようとしています。

ここまで約350以上のPVいただきました。

謹んで御礼申し上げます。

 <異世界転移四日目>


 と、いうわけで、「名は体を表す」の生きた見本たるおっぱいの持ち主、メロン一等兵と行動を共にすることとなった訳であるが、やれやれ、どうにも頼りねーっ!


「う、ぁ……だっ、駄目ぇ~ こんなかわいい生き物、うちには殺せないっ!!」


 と、今現在もこうのたまって、ウサ公相手に、完全フリーズしている。

 ……しかし、そこまで言う程かわいいか? 相変わらず目つきは悪いし。


 と、なると、俺が出張って殺るしかないのである。もっとも、慣れたもので、ここ暫くは鈍った体のリハビリがてら、プロレス技を実証実験しながらの狩り生活である。


 勿論、ウサ公以外の動物にも度々エンカウントするのであるが、他の生き物は、身の程を知っているのか、出会っても直ぐに逃げて行く。


 つまり、今現在、この森で一番の強者は俺様という事となる。


 こうして、今度は二羽がかりで襲いかかってきたウサ公を俺一人で仕留めることに成功したところで、再度

【パラパラッパッパッパー♪】

 と、音楽が鳴った。


「おめでと~! レベルアップしたんやね~」

 

 と、両手をひらひらさせて祝福してくれた。 


「俺TUEEEEEEEEEっ!!」 と、吠えたった! ワイルドだぜぇ!


 いや、俺自身もまさか自分にこんな台詞を使う機会が巡って来ようとは、夢にも思わなかったけど。


「はぐはぐ。とふぉろで、ノーラはんは不思議な技をつかいまふね。もぐもぐ。ほういった技はあなふぁの特殊技能なのでふぉうか? ごっきゅん!」


 11匹目と12匹目の獲物をBBQにして昼飯としゃれ込んでいる。調味料無いけど。

 メロンは既に「遠慮」という単語を忘れ去り、俺より先に串に手を出しているのだが、もう、俺はこいつに保護されたという現実がどっかに行ってしまったようだ。飽きれるのにも疲れたので、彼女は食いしん坊キャラだと思って割り切る事にした。もう突っ込む気も失せたわ。


「食べながらしゃべるのはお行儀が悪いぞ! あの技は俺の故郷にいた戦士たちの持ち技だよ。俺のやってるのは只のものまねさ!」


「ん? という事は何か思い出したん?」


 うーん、この際、新しい情報を得る為にも、異世界から来たことをカミングアウトしてみようかな?


「実は、今さっき思い出したんだけど、俺は地球から来たんだ」


「ほへ? ちきゅから来たって、ここが【ちきゅ】じゃない!? それ言うたらうちらどころか、隣国のオーク族や、エルフさんやドワーフさんも、み~んな【ちきゅ】人やで! ノーラさんはぼけぼけさんですな~」


 ビミョーに言葉がかみ合わないが、おかげでボケだと思われたようだ。それに、この世界が【ちきゅ】と呼ばれる世界だという事がわかった。が、この娘にボケボケ言われるとなんか負けたような気がする。


「そもそも、言葉が達者で、普通の市民さんみたいな言葉使いやのに、変な知識がぽんぽん出て来たりする所が不思議やね。【ちきゅ】なんていんてりさんしか普段使わないような知識が出てくる所といい、もしかすると、記憶無くす前はえら~い学者様だったんじゃないかしらん?」


「いやいや、ないない! 少なくともインテリジェンスに属する事には縁が無かった、はずだ!」


 ふつうの工員だったんだし、間違っちゃいないよなぁ。本読むのだって精々趣味のラノベ位だし。


「ほら~ そういう台詞が既に知識人っぽいやのに。ほんと、偉ぶらないお人やなぁ~」 


 なんか、ハードルだけが上がってるよ! 俺に何を求めてるんだよこの娘!


 そういえば、ゆうべは気温が下がって肌寒かったから、二人でくっついて寝たっけ。むにゅっ! とくっついたおっぱい様がとってもあったかかったです。そして、とってもいいにおいでした。おまけに完全に抱き枕扱いで抱きしめられていたから、逃げ場も無かったし、


 実際の行為そのものは無かったものの、あのセルフ暖房行為で何かフラグを回収してしまったんじゃないだろうか? 少なくとも、こんな生活をあと何日か続けていたら我慢しきれるかどうか、正直自信がない! 正直自信が無い! 大事な事なので二回言いました。


 あ、そう言えば最初に会った時、プロポーズしてたっけ。その後こっちからスルーしてたけど……


「……プロポーズまでしてくれたお人やし……強くて賢いお方なら最低限の条件は整ってるし、……ゆうべは気持ちよかったし……」


 なにやら、ぶつぶつ独り言を言っている。かと、思ったら突然真顔でこんなことを言い出した。


「ノーラさん。うちのバディになってくれないかしら?」


 なんか、爆弾ぶっこんできましたよ! この緩い娘!




※【パラパラッパッパッパー♪】


 言わずと知れた国民的RPGのあのBGMをモチーフにしております。のか?


※ちきゅ

 

 裏設定となりますが、この世界、大体19世紀よりちょい良い位の技術レベルと設定しておりますが、一部激しく遅れている部分もあります。その一つが天文学。さすがに天動説は信じられていませんが、世界が球体であることが知られているのは未だ学者のみというレベルです。一般の知識階級なら、「ちきゅ」という単語があることを知っているというレベルでしかありません。

 一方、進んでいる部分もあります。

 もう少し先の話になりますが、魔道エンジンなる内燃機関があり、兵器関連は20世紀初頭レベルの技術力を持っています。単純な銃器もあり、兵装は第一次世界大戦レベルであります。

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