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異世界旅行は落ち着かない  作者: 多真樹
第一部 幼年時代
56/204

第56話 リエラ

 プロウ村は広い。

 丘陵地帯に広がる広大な畑を管理しているからだ。

 東から丘陵のある畑が広がり、やがて開けた村の中心地に出る。

 中心地の周囲には林があり、西へ行くと大森林を隔てる川が流れていた。


 春になってから魔物が増え、ウィート村の人間はプロウ村の畑にまで手が回らず、雑草が畑を埋め尽くしている。

 その畑と畑の合間に、ぽつんぽつんと家屋があるのだ。

 誰も住まなくなって、半年以上が経過している。


 師匠と別れたのが荒れ果てた畑の小高い丘だった。

 そこから師匠は魔力が消失した縁を迂回するようにプロウ村の中心地へ向かい、林から侵入する。

 俺は真正面の畦道から入り、歩いて中心地へと向かっていた。


 魔力が隔絶したプロウ村に入るとき、身体が締め付けられるような圧迫感に襲われた。

 体に流れる絶対の自信とも思えた魔力がぷっつりと途絶え、今の俺はただの丸腰の八歳児だ。


 まるで俺が来ることを見越していたかのように、イランは点々と置かれた家屋の傍の木にしゃがみ込んでいた。

 人からパクった身の丈に合わない魔剣を抱えて木の下で雨をやり過ごしているようにも見えたが、目だけが猛々しく俺の到着を悦んでいるのだ。

 待っていたとしか思えない。

 なにそれ怖い。


 イランはゆっくりと立ち上がり、道を塞ぐように仁王立ちした。

 魔剣の柄に手をかけ、いつでも抜ける姿勢だ。


「妹を返してください」

「おまえの妹なんて知らねえな。知ってるとすれば、オレの性奴隷のことだな」

「……っ! ちんちんに毛も生えてないくせによくもまあ恥ずかしげもなく言えますね。頭がおかしいんじゃないですか?」


 俺は顔が歪むのをなんとか抑え、あえて馬鹿にするような口調で喋る。


「今から開発したら、二十歳になる頃にはちょうどいいエロさになってるだろうな。目が合っただけで童貞が勃起するような女にしてやるよ。くくくっ」

「光源氏ですか、ロリコンですね。どうせあなたのおちんちんはどんぐりででしょうから、その性奴隷さんを満足させられないんじゃないですかね?」

「はん、成長したら棍棒のように太くなるぜ。誰かさんが手塩にかけて育ててきた女を横から奪ってオレの物にする。常に裸で生活させてやる。付けていいのはエプロンくらいだ。最高だね」

「下衆ですね。女に惚れてもらえないからって、奴隷にして愛してもらおうなんて。お可哀想に」

「おい、てめえ、やっぱり……」

「そっちこそ」


「異世界人かよ」「日本人ですか」


 言葉が重なる。

 普通意気投合したら笑みのひとつでも浮かべるものだが、俺とイランはお互いに嫌そうな顔をした。


「転生者のくせにやることがちっさくないですか? お坊ちゃま」

「大きなアドバンテージを持って生まれてきたのに奴隷に落ちるようなバカじゃ、オレの考えなんてひとつもわからねえだろうな、クソ奴隷」


 なぜいままで鑑定を使わなかったのだろう。

 機会はあったはずだ。

 単純に忘れていたのだろう。

 しかし、イランが転生者だと知っていたとしても、おそらく今とあまり変わらない結果になっていたはずだ。

 まあ、警戒くらいはしただろう。


 名前 / イラン 伊藤頼隆

 種族 / 人間族

 性別 / 男

 年齢 / 八歳 二十八歳

 才能 / 剣士、闘士(異界の住人)


 伊藤頼隆というらしい。

 二十六歳という年齢は、前世の歳+今の歳だから、二十歳で亡くなったことになる。

 若い身空で後悔もあっただろう。

 生まれ変わってやっていることが人の妹を拉致って偉そうにしているとか、なんて残念な人生だ。


「伊藤頼隆二十歳……」

「てめえ、なんで人の名前知ってやがる!」

「ぷふっ、なんででしょうね?」

「教えろや! てめえ、光源氏とかロリコンとか、日本のものをすらすらと言うところから見て日本人だな? それに、どこかオタクくせえ!」


 俺が優位に立っていることが気に入らず、イランは八重歯を剥いた。

 いまにも魔剣を抜きそうな剣呑な空気を漂わせている。

 オタクなんて失礼な。

 そっち方面をちょっと知っているだけだ。

 ちょっと小学生を遠くから眺めて見守るのが好きな、ちょっと変わった大人だっただけだ。

 インターネットを通じてそういう同好の士とちょっと交流を深めてしまっただけなのだ。


「おおお、俺はべべべ、別に、オタクなんかじゃないですし!」

「動揺しすぎでモロばれだろ……」

「ふぅ……」


 一呼吸置くことにした。


「俺の方は坊ちゃまの転生前の情報を知りたくもないんですよね。ただ妹を拉致って監禁してるその事実が許せないだけで」

「オレだっててめえの過去に興味はねえよ! その何でも知ってますって顔が気に入らねえんだ!」

「何でもなんて知るわけないじゃないですか。知っていることしか知りませんよ」

「哲学の話がしたいんじゃねーんだよ!」


 イランは魔剣を抜いた。

 魔剣からは魔力を感じない。

 あれではただのなまくらだ。

 自分のエリアに引きずり込んだくせに、自らの長所まで殺すなんて阿呆すぎやしませんか?

 しかしなまくらとて武器。

 こっちは徒手空拳。

 いわゆる丸腰。


 相手の魔力を乱すための魔力を練れないから、八歳児の腕力に依存するわけで。

 イランは重そうに剣を振り上げ、肩に担ぐ。

 魔力で筋力を上げて剣を振っていたのだろうから、八歳児の筋力ではまともに扱えまい。

 ぶおんと剣が振られた。

 びゅんと振るところを、随分と遅い剣速だ。


「剣に振られてるじゃないですか。魔力を消失させたのは間違いなんじゃないですか?」

「使いこなしてるから問題ねえし」

「強がり言っちゃってまあ……」


 軽口を叩き合いながら、じりじりとお互いの間合いを詰めていく。

 俺は師匠との稽古で、それなりに体術を習得している。

 ステータス欄に格闘家のスキルが追加されていることからもそれがわかる。

 剣相手に臆するほどやわな指導は受けていない。

 とにかく気をしっかり持てとは、内臓が飛び出さんばかりに殴ってくる師匠での言ある。

 本格的な稽古で、俺は幾度となく地獄を見た。


 裏を返せば、俺を追い詰める者が師匠くらいしかいないわけで。

 俺がこの世界で出会った人間の中で、言葉が通じ、俺の手綱を握れ、頼れる存在が師匠なのだ。

 そんな師匠から的確なアドバイスをひとつ。

 先手必勝。

 さっさと妹を助けて、せいぜい目一杯抱きしめよう。

 頬ずりして頭を撫でて、これは俺のもんだと主張するのだ。

 リエラに嫌がられたら……血反吐を吐きそうなので想像するのはやめておこう。


 地を蹴った。

 魔力を纏うことに慣れ過ぎて、それがない今、体は水の中にいるように重い。

 拳に思ったスピードが乗らない。

 対するイランの剣は、振り下ろされるのがなんとなくわかる。

 が、目では追えない。

 魔力強化に頼り過ぎていた弊害が出ている。

 拳は容易く避けられる。

 大振りの魔剣も避けるのに難しくない。


 お互いに攻め手はない。

 しかし魔剣は当たれば重傷だ。

 魔力を斬る魔剣。

 魔力のない今、ただの鈍器だ。

 受け切れない以上、流すしかない。

 強すぎる力に振り回されているイランの剣なら、逸らすのも容易い。

 振り下ろされた剣を半身ずらしてかわし、接近――


「うおっ!」


 思わず横に転がった。

 イランが思ったよりも早く剣を横薙ぎに振り切ったのだ。

 飛び退かなければあばらが何本も折られていた。


「魔力に頼らず筋トレしてたってことですか?」

「この世界にきてからの趣味は自分を鍛えることでなぁ! 迷宮百階層なんて十回も制覇したぜ」

「迷宮とか、まさにファンタジー」

「死んでもリセットできねークソゲーだけどな!」

「一回死んでるんですけどね。向こうの自分のままこの世界を生きられるのは楽しいですよ。坊ちゃまもこちらの受け皿を押さえ込んで生活を送っていらっしゃるみたいですし。この人でなし!」

「てめえもだろ!」


 まったくである。

 最近は必要なことが多すぎて、アルシエルくんをないがしろにしている。

 まだうまく意思の疎通ができないので、そちらもちゃんと同調していかなければならない。

 うん。気を付けよう。


「そもそも死んだときの記憶とか俺にはないですけどね。向こうに未練はないですし」

「てめえと転生談義をする気はねえよ!」

「そうですね。そうですとも。だから俺が言いたいのは、俺はこの世界に来て守るものができたんですよ。可愛い可愛い双子の妹でしてね。前の世界では兄弟なんてそれほど大切じゃなかったんですけどね、こっちの世界の妹は日本人離れして可愛いですし」

「人の話を聞けこの野郎! シスコンクソ野郎!」

「シスコンなんてそんな……羨ましいですか? だから俺、決めてるんですよね。妹を奪う者、貶す者は誰であれ許しません、ってね」

「結局そこに落とすのかよ。まあ無駄だな。力を持たない人間の言葉に重みはないってな!」


 斬りかかってくる。

 踏み込みが強く、斬撃も上がっている。

 思っていたよりもイランの身体能力は高かった。

 魔剣に胡坐をかいて調子に乗っているわけではなかった。

 俺が魔術を覚えることに楽しさを見出していたように、イランもまた剣の腕を上げることに至上の悦びを感じていたに違いない。


「実は舐めてました、バカ村長のバカ息子って」

「謝ることはねえぞ。オレは今現在、てめえを舐め腐ってるからよ!」


 互いに一歩も引かず、打ち合い、距離を離し、近づいては体のどこかを痛めていた。

 雨が打つ。

 体の体温を持っていかれる。

 興奮して体の芯が熱いが、指先や足先といった体の末端が凍えるほどに冷たい。

 拮抗した力関係。

 そのバランスを壊したのは、第三者だった。


 家屋の扉から、拘束された少女が飛び出してきた。

 もんどりうって泥水にダイブする。

 赤髪の美少女だった。

 泥をかぶっても美しい妹だ。


「リエラ……!」


 駆け寄りたかったが、俺よりもイランの方がリエラに近かった。

 リエラは両腕両足を背中側で縛られ、猿轡を噛まされている。

 自力で立って扉を開けたのはすごいことだ。

 イランはゆっくりとリエラに近づき、猿轡を解いた。


「お兄ちゃん!」

「リエラ、安心していい。もう大丈夫だからな」


 俺と妹が話している最中だと言うのに、空気を読めないイランは剣をゆっくりとリエラの首に当てる。


「動くなよ。こいつがどうなってもいいのか?」

「さすがですね、お坊ちゃま。悪役が板についているようです」

「ちっ、転生者ってやりにくいな!」

「人質を取るような悪役は大概やられ役の噛ませ犬って決まってますよね。テンプレテンプレ」

「てめえ黙れよ!」

「挑発してすいません。だからというわけではないんですが、いい加減、人の妹から手を放してくださいよ。俺も我慢の限界なんですよ! 伊藤頼隆二十歳!」

「その呼び方やめろ!」


 いつでも飛び込めるように、ゆっくりと近づいていく。

 どうせイランに人を殺す覚悟なんてない。

 殺人者のスキルがどこにもついていないのだ。


「……お兄ちゃん」


 震える声で、リエラが喋りはじめる。


「あたしね、お兄ちゃんのためならなんだって怖くないんだよ。だって今日まで、お兄ちゃんがパパで、ママで、いちばんのお兄ちゃんだったから」

「リエラ、いいから。俺が何とかするから」


 この流れって。

 嫌な予感がひしひしとしていた。


「ねえお兄ちゃん。お兄ちゃんはお兄ちゃんの好きに生きてほしいって、あたしいつも思ってた。今日までつらいことばっかり押し付けちゃってごめんね。もう大丈夫だから」

「俺が本気だしたらイランなんか一発だから。おまえは何も気にするな」


 返事はなかった。

 リエラはただ微笑んだ。


「大好きだよ、お兄ちゃん」


 何をするかと思えば、リエラは躊躇うことなく切っ先に喉を当て、ぐっと横に引いた。

 首から血が噴き出している。


「なっ! こいつ正気か!」


 イランがリエラを突き飛ばす。

 リエラが崩れ落ちる。

 ぬかるみに倒れた彼女の首周りに、じわじわと血だまりが広がっていく。

 頭の中が真っ白になった。


「リエラァァァァァァ――――――――っっ!!」


 喉が痛むくらいに吼えた。

 拳を握り込んで、一気にイランと距離を詰める。

 イランも木偶ではない。

 すぐさま応戦の構えを取る。

 しかしそんなものは関係なかった。

 殴りつけた。

 剣で防がれたので、俺はもう一度殴って剣をへし折った。


「馬鹿なっ! 魔剣だぞっ!」


 魔剣に魔力を通せないなら、それはただの鉄だ。

 しかも魔力を纏うことで本領を発揮する刀身は、普段驚くほど脆い。


「うおりゃぁぁぁぁぁっ!!」


 俺の拳は、イランの顔面をとらえた。

 吹っ飛ぶ。

 彼の手から折れた剣が離れる。

 リエラに駆け寄り、喉に手を当てて治癒魔術を使った。

 しかし発動しない。

 魔力が込められない!

 気が動転していて、魔力がなくなっていたことまで失念していた。


 イランは転がったが、意識を狩るまでには至っていない。

 すぐさま起き上がり、素手で突っ込んでくる。

 しなやかな獣を思わせる低くした姿勢で、最短の距離を一瞬にして詰めてくる。

 俺は治癒魔術に意識を取られ過ぎて、イランに殴られて吹っ飛んだ。


 リエラは刻一刻を争う状態だ。

 あのままでは直に失血によるショック死が見えていた。

 俺は追い討ちで急接近してきたイランに合わせて、焦りから単調なカウンターを見舞った。

 次の瞬間、倒れていたのは俺の方だった。

 カウンターのカウンター。

 イランに見切られていたらしい。

 驚く間も与えられず顔面に飛んできた蹴りを、転がってかわす。


 先にイランを倒さなければ、リエラが死ぬ。

 死――

 頭をガツンと殴られたような衝撃を受ける。

 死なせない。

 ――死なせない!

 起き上がるふりをして足を払った。

 イランが盛大に転ぶ。

 倒れたイランの腹を踏んづけた。

 足を掴まれそうになったので飛び退き、立ち上がろうとするイランにハイキックを見舞う。

 気づけば倒れているのはまた俺だった。

 うまく受け流され、掌底を当てられたらしい。

 顎がジンジンする。


 子供の喧嘩のように見えるかもしれない。

 当人は本気だ。

 パンチの当たり所が悪くて死んだとしても、お互い構わないと思っている。

 なんで殴り合いをしているのだろう。

 ふと俺は冷静になった。

 魔力さえ使えるなら一瞬でイランの体内の魔力を暴走させてやるのに。


 しかしそれでは物足りないのだ。

 リエラを追い込んだ罪。

 それを償わせなければと燃え盛っている。

 この決着は、必ず拳でつけなければと叫んでいる。

 ボディーブローを叩きこむ。

 ほぼ同時に頬を殴られている。

 腕を捻り上げて、容赦なく肘を折った。

 と思えば指に噛みついてきて、小指が引き千切られそうになった。


 足先を踏まれ、額に頭突きをかまされた。

 俺は仰け反ったがイランの胸倉をつかみ、お返しに鼻っ柱に頭突きを見舞った。

 額が切れたのか、だくだくと血が流れてくる。

 手をやると、ぬめりとした感触があった。

 イランは鼻から血を流している。

 やって、やり返して。

 お互いに噛み付き合って。

 爪を立て、牙を食い込ませ。


 俺は、勝たなければならない。

 妹のために。

 妹の顔が思い浮かぶと、俺には力が漲った。

 姿勢を低くして接近し、拳を振り下ろしてきたところを紙一重で躱す。

 がら空きのボディーに一発、全体重をかけた一撃をめり込ませる。


「うぐぅっ!」


 顔面、顎、ボディー、続けざまに殴る。

 イランの反撃が来ない。

 胸倉を突き飛ばし、馬乗りになり、何度も殴った。

 殴る。

 殴る。

 殴る。

 反撃は来ない。

 手を緩めたらそれこそ好機だとばかりに反撃に打って出るかもしれない。

 しかしよく見ると、イランの意識はすでになかった。


「はぁはぁ……はぁはぁ……」


 一瞬頭の中が白くなる。

 自分が何をしていたのか、思い出せなくなる空白の瞬間だ。

 浮かんできたのはリエラの顔だった。


「リエラ!」


 リエラのもとに駆け寄る。

 まだ息はある。脈もある。

 弱いが、まだ消えていない。

 俺はこのときほど神に感謝し、祈ったことは生涯あるまい。

 日頃の行いが良かったからだな!


 どくどくと流れ続ける傷口に手を置いて、俺はリエラを抱き上げた。

 八歳児が同じ八歳児を持ち上げることが、こんなにも大変だとは!

 俺はリエラを抱き上げて走った。

 顔が涙で濡れていた。

 降り続く雨だけではない、熱い涙。


「リエラ……死なせない、死なせないからな!」


 一刻も早く魔力のある場所へ。

 足をもつれさせながら、俺は走った。

 息が上がる。

 腕が痺れてくる。

 それでも絶対に放すまいと思った。

 投げ出さない。

 リエラだけは、何があっても!


 膜のようなものを突き抜け、全身に魔力が漲るのが分かった。

 リエラを下ろしてすぐに治療に当たった。

 リエラの血だらけの首に手を当てて、魔力を流し込む。

 傷ついた血管や神経を修復し、傷口を治す。

 リエラの顔色は悪いが、先ほどまで苦しんでいた様子からは良くなっていた。

 首の出血を拭うと、傷口は消えてなくなっていた。

 かなり失血していて危険な状態だが、魔力で増血を行い、ゆっくりと持ち直してきた。


「よかった……本当に良かった……! うぅ……」


 ぐったりするリエラの首に顔を埋め、俺は泣いた。

 俺は危機的状況に陥って初めて、妹を大切な身内と思うことができた。

 ――何にも代えがたい存在だと。

 いままで感じていた遠い親戚のような壁が、一気に開けた瞬間だった。

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― 新着の感想 ―
[一言] ここで、妹が死んでいたら、殺したのは兄であるアルでしょうね。
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