第119話 迷宮、先を行く者
久しぶりの投稿になります。
エタってすみません。
理由というか言い訳は活動報告に書きました。
これまでのあらすじ。
何でも願いの叶う精霊の祝福を授かるため、大平原の迷宮へ挑んだアル一行。
迷宮の入り口でふるいに掛けられ、挑戦者は限られてしまう。
挑戦者:
アル(主人公。十歳)
ミィナ(十歳。猫獣人。嫁)
マリノア(十四歳。犬獣人。嫁)
ニニアン(エルフ。嫁)
ボン坊(ベレノア領主。獣人スキー)
ティム(ボン坊の息子。六歳。マリノアスキー)
クェンティン(青年商人。馬娘スキー)
マルケッタ(馬娘。ややー)
ヴィルタリア(侯爵令嬢。行き遅れ。魔物スキー)
カマロフ(男爵家の次男坊。青ひげオネエ。良識人)
――大平原の迷宮。
入り口から目を逸らしたものは、二度と挑むことはできない不条理な迷宮だ。
現に、俺たちのパーティは二分されてしまっている。
入れなかった顔ぶれがいわゆるサポート役で、戦闘要員を削られなかったのが幸いか。
気分を入れ替え、九人での迷宮攻略が始まった。
迷宮内部は一本道の洞窟で、岩が剥き出しの緩やかな坂がうねるようにひたすら下へと続いていた。
一応松明も用意していたのだが、明かりは足元に光るコケでなんとかなった。
「やだ、暗いわーん。クーちゃん、手を繋いでいい?」
「やだよ、気色悪い……」
「魔物はまだ出ませんの? 道がせまいですわね」
「にゃんだかくちゃいにゃー」
「ややー」
好き勝手喋っているが、魔物の気配がないので俺もとやかく言わない。
洞窟の淀んだ臭いに、猫獣人のミィナは早くも顔をしかめている。
そして俺の鼻も掠めるこの悪臭は……と思ったらこれは別の臭さだ。
誰だ、屁をこいた奴。
前を下っているクェンティンかもしれない。
背中を蹴飛ばしたいのを寸前で堪える。
「……スフィ殿、入れなくて残念でありますな」
「元々あいつは来たがってなかったじゃん。あのアホよりニキータが来れなくなったことがつらい……」
「んもう、アタシだってペトラが心配なのよう。あの子、ひとりで怯えてないといいんだけど」
メイドふたりが抜けた穴は大きい。
自分のことを最低限できないお坊ちゃまが多すぎるのだ。
俺は割とサバイバルが好きなので自力で何とかなる。
というか今世の半分が腰の落ち着けない生活だった。
屋根があるだけで十分と思ってしまうくらいには、野宿には慣れた。
それもこれも、身体や衣服の汚れを『浄化』の魔術で落とせることが大きいだろう。
地面に毛布を敷いて眠りにつく生活に慣れているくせに、頭が臭いまま数日過ごすのは絶対に嫌だと思っている。
あと、銀髪の貴公子と書いてアナルホリダーと読ませるスフィのことはどうでもいい。
戦闘では全く役に立たないし、ときどき尻にねっとりとした視線を感じて寒気が走るから、いない方がむしろいい。
実害をちょくちょく受けているクェンティンも同意見だろう。
「どんな魔物が出ると思うかしら? 大地の迷宮らしく土に潜る魔物かしら? 岩っぽい魔物もいそうですわね」
「ヴィルちゃん、ちょっと落ち着きましょうねん。魔物さんはきっと逃げないから。ううん、むしろ向かってくるから」
先頭のマリノアを抜かさんばかりの勢いで、未知の暗闇に歩を進めるヴィルタリア。
オネエ口調のカマロフが手綱を握ってくれて助かっている。
魔物を見つけたら一目散に走り出しそうだ。
キラキラした純粋な目をした三十路淑女は、もはや誰が何を言っても止められない。
「あ、下まで着いたみたいです」
マリノアの先導で一行は、坂の終着点であるちょっとした広間に踏みこんだ。
いまのところ魔物の気配はない。
広間は、青水晶があちこちに生えており、天井やら壁やらつくしのように伸びて青白く光っているため、光源はかなり確保されている。
足場は、角の取れた石が大小さまざまに埋め尽くして歩きにくいが、耳をすませばちょろちょろと石の隙間を水が流れている音がする。
岩の隙間を流れる水は、水に沈んだ青水晶の光源によって、ほのかに浮かび上がって見えた。
場所が大平原のど真ん中でなければ観光スポットにもなっただろうに。
こんな幻想的な光景を見るために大平原のど真ん中まで足を運ぶ度胸はないだろう。
それこそヴィルタリアくらいの変人でなければ。
「あら、とっても綺麗ねん。来てよかったわぁん」
「うーむ、この光景を領地に持って帰る方法はないでありますか?」
「この水晶ってどうやって光ってるんだろうね? 折って持って帰っても大丈夫かな?」
クェンティンに言われたからというわけではないだろうが、ミィナが目についた水晶をへし折っている。
やると思った。
ここを観光地にしたところで、心無い観光客が水晶をへし折って記念に持って帰るのが目に見える。
ミィナはぽてぽてと俺のところに持ってくるが、水晶は折った瞬間から光を失っていた。
矯めつ眇めつ見てみたが、普通の水晶である。
どういう原理かはわからないが、生えている水晶や地面に埋まっている水晶のみが発光するようだ。
「明るいですわね。魔物がいたら青白く浮かび上がってさぞかし綺麗でしょうね」
「それ、ゾッとしないよ」
クェンティンが青い顔になってキョロキョロ辺りを見回した。
大丈夫だ、魔物は近くにいない。
「にゃんかくちゃーい」
「ややー」
ティムだった。
鍾乳石の垂れ下がる天井を見上げたときに思わずコいたようだ。
女性陣から顔をしかめられている。
これは恥ずかしい。
そそくさと俺の後ろに回ろうとするので足を延ばして牽制した。
「さて、優先順位を決めておこうか」
「優先順位ですの? 珍しい魔物を見つけたらとりあえず捕まえるということですのね」
「まだ魔物は脇に置いておいて」
「最初は野菜、次に肉、野菜、野菜、肉でありますよ」
「ご飯の時間じゃねーよ」
つるつるした足元の岩に荷物を降ろして、一旦休憩に入ってこれからの準備をする。
正直進みは亀のように遅いが、別に急いでいる旅でもない。
意外に健脚なのがクェンティンとヴィルタリアだろう。
散策慣れしていないボン坊とカマロフのふたりは、坂を下ってくるだけでも息が上がっている。
「ふぅ、目的地に着くまでの話よねん?」
「そう。とりあえず誰も死なないように進むことが大前提で、緊急事態にどこで引き返すかとか、そういうあれこれを決めたいなと思って」
迷宮の入り口で誰かしら脱落するものと思っていたが、メイドふたりが抜けた穴がやはり大きいのだ。
幼少組のオルダとニィナは何も背負っていなかったが、ニキータとペトラには調理道具を中心に持ってもらっていたので、野営の際にはちょっと不自由するだろう。
入り口に到達できなかった六名がそれぞれ背負っていた荷物を差し引いて、迷宮攻略に挑まなければならない。
閉店ガラガラ、閉め出されたスフィとチェルシーは夜営道具や食料だったが、こちらはカマロフやボン坊と分散して背負っていたので、やりくりすればそれほどのダメージではなかった。
問題はニキータとペトラに着替えや身の回りのものの大半を持たせていたクェンティンとヴィルタリアが、どこまで不満に耐えられるか、だ。
最悪、着ているものは『浄化』で汚れを落として着たまま進む。
食も遭遇した魔物を手当たり次第狩って食べて進むサバイバル方式になるが、毒の危険性とかもあるので素人にはお勧めできない。
「ひとりの犠牲もなく到達できるほど迷宮は甘くないんじゃないかな。僕らは途方もないものに手を伸ばそうとしているわけだから、それなりの犠牲は覚悟の上さ。途中で引き返すなんて勿体なさすぎるよ。たった一度しか挑戦できないのに」
「欲をかいた若き商人クェンティン・トレイドの最期の言葉であった」
「僕から先に殺さないでよ!?」
「フラグ立てるのが悪い」
「ふらぐ?」
横で話を聞いていたマリノアが、単語に反応して小首を傾げるが、その仕草がツボだった。
よしよしとお尻を撫でておく。
ティムの羨ましそうな視線は無視だ。
「ここでニニアン先生にお話を伺いたいと思います。迷宮攻略するにあたって、私たちのパーティは、どれほどの危険性を前にしたとき、引き返すべきでしょうか?」
「アルが死なない程度」
「はい、ありがとうございます。ちなみに私が死にかけるような事態になれば、このパーティはニニアン先生以外全滅です。貴重なご意見ありがとうございました~。また来週」
「なんの参考にもならないであります」
まったくだ。
最悪、溶岩がまっかっかにとろけるエリアだって、俺だけならなんとかなる。
他の全員が荷物ごと燃え尽きても生きている自信はある。
しかし俺は誰も死なせるつもりはない。
マリノアかティムしか助けられない状況になったら、刹那も迷わずマリノアの手を取るだろうが、そうなる前に撤退するつもりだ。
迷宮は地上に比べ異次元のような空間である。
何が起こるかわからないのは、迷宮をひとつ制覇したからこそわかる。
石化能力を持つカトブレパスがラスボスだったりするのだ。
何の攻略法も持たない冒険者では無理ゲーな世界だ。
そこを辿り着き、果ては攻略してしまった俺とイランの転生者組は、この世界でかなり優遇されているのだろう。
「それでも僕は祝福の泉を目指したい。アルくん、お願いだよ。行けるところまで行ってくれよ」
「この迷宮ってかなり古いよね。そうなると途轍もない魔力を蓄えているわけじゃない? ラスボスにどんな魔物が出てくるか、正直想像もつかないんだけど」
迷宮の心臓部であるコアが大地から魔力を吸い上げて迷宮に循環させる。
その濃厚な魔力を浴びるためにより強い魔物がコアの傍で胡坐を掻く。
今回はコアを奪うという目的ではないから、最悪ラスボスは回避しつつ、精霊のおわす祝福の泉を目指せばいい。
最悪なのが、俺でも倒せないラスボスを何とかしなければ泉に辿り着けない場合だ。
古い迷宮の、しかも大地の祝福の泉となれば、守護者に竜が出てきても驚かない。
「まぁ、うちの親父が生きて帰れたくらいだから、アルくんなら楽勝だと思うよ」
「クーちゃんのお父様って本当に勇敢なのねん。クーちゃんもその血をちゃんと継いでくれているといいんだけどねん」
「僕は荒事は専門外なので」
「格好悪いであります」
クェンティンの父にして現在商都を牛耳る大商人のチェチーリオ・トレイドは、若き日に冒険者仲間と祝福の泉に到達した先人だという。
常人の身で達成できるならば、あまりにふざけた強さの魔物はいないと見ていい。
普通の人間でも、腕に覚えがあればなんとかなるレベルということだ。
だがそれとは別に、俺が提案しているのは、思わぬアクシデントが起きたときに咄嗟にどう動くかが優先順位では必要になってくるというものだ。
俺の場合、身内の安全が確保できなければ引き返すことも考えている。
マリノアは犬系獣人で嗅覚が優れているので、彼女の索敵である程度の危険は回避できると思っている。
「アタシは戦えないし、お荷物だから判断は任せるわん。いざとなったら見捨ててくれても構わないわよん」
「我輩も覚悟はできているであります。できることならティムだけは生き残ってほしいでありますが」
「みんな見切りを付けるのが早すぎるよ。こんな機会二度とないんだよ? 願いごとがひとつ叶うってどれだけすごいことだと思ってるのさ」
かつて父が踏んだ地、祝福の泉の水を喉から手が出るほど渇望するクェンティンは、いざとなったら引き返すのを躊躇いそうだ。
カマロフとボン坊が聞き分けいいのに対し、駄々をこねる子どもに見える。
撤退が必要になってごねているようなら置いていくだけなんだけど。
クェンティンを置き去りにして戻ったらニキータに恨まれそうで嫌だなあ。
ミィナの手とクェンティンの手、どちらかひとつしか掴めず助けられないという状況になったら、一コンマも悩まずミィナを助ける自信がある。
優先順位だね、仕方ないね。
最低限の身の安全は保障しつつ、保証適応外の事態に陥れば自己責任ということでひとつ。
「私は魔物に食べられて死ぬなら本望ですわ」
「…………」
本当に魔物に食べさせたら叔母のゾーラに殺されてしまうだろうから、このひとはなんとか連れ出そう。
魔物の腹の中でもしぶとく生き長らえそうではあるが。
それか、魔物と融合してラスボスのようになっていそうだ。
「――――――――」
「……ん?」
不意に広間の空気が変わった。
最初に変化に気づいたのはマリノアだった。
犬耳がピクンと動き、何かを探るように辺りに向けられる。
遅れてミィナ、マルケッタ、ニニアン、俺と周囲に目をやる。
不自然な気配がする。
身内しかいないはずの我が家に何者かが侵入して来たような違和感。
マリノアに目を向けると、首を横に振った。
俺も似たようなものだ。
何かいるのかもしれないが、はっきりとわからない。
俺は魔力で感知できないし、マリノアの鼻でもわからない。
だが気のせいではないと思うのは、五感が鋭い獣娘三人が揃って同じ反応をしているからだ。
ニニアンはというと、天井付近を見上げていた。
しかし違和感の正体が見えているわけではないのか、腰の矢筒から矢を取り出すことはしていない。
ちなみにミィナの武器も背中に負った矢筒だが、鼻をふんふんするばかりで不思議そうに耳を四方に傾けている。
「いるよね? ニニアン」
「いる。確実に、何かが」
「マリノアとミィナは正体わかる?」
「何かを感じます。でもそれが生き物かはわかりません」
「ミィナもよくわかんにゃい。でも、にゃんかへん」
ふたりの五感でも捕捉までは難しいようだ。
他の面子は、ヒト族の大人は全員何も感じていないようだ。
ティムも獣人だが、温室育ちなだけあって気配には疎い。
マルケッタは腰に下げた双剣の柄に手を置き、臨戦態勢でキョロキョロしている。
「あ、消えた」
「あっち」
ニニアンが指差したのは、広間が途切れる奥へ続く通路の方向だった。
鑑定眼を使ってそちらをみると、一瞬だがステータスが現れた。
「お?」
名前 / ニコラ・ラベン――
名前がチラッと読めただけだが、実在したことは確信できた。
「いまのは偵察だったのかな?」
「何かいるのは疑いありませんね。それ以上はわかりませんでしたが」
「魔物のようには感じなかった。だけど知性を感じる」
どこぞの物語では森の賢人と謳われているエルフのニニアンすらも、違和感の正体ははっきりと掴めていない。
ニニアンには視えたわけではないだろうが、ただ、直感から人だと確信している様子だ。
ステータスが一瞬だけ視えたので、俺だけが透明人間ぽいヒトであることがわかったのだ。
「魔族だったりして」
「そんなものが本当に存在するのですか?」
鋭い目のマリノアが驚きで見開いた。
逆にニニアンは無表情のまま、端正な顔をぴくりとも動かさない。
「魔族はいる。可能性はある」
「でも、どうだろうね? こんなところにいるかな?」
「こんなところだからいるかもしれない。大平原の迷宮という人里離れた場所」
ニニアンが言うと本当にその通りのような気がするから不思議だ。
「魔族にゃの? ここに住んでるの?」
「全部憶測だから、情報が少なすぎてわからないなー」
こちらに危害を加えてこなかったが、迷宮への侵入は気づかれた。
しかしやるべきことは変わらない。
気を付けて進むだけだ。
ただ、前方の罠ばかり気を張っていると、いつ後ろから襲われるかわからない。
そういう危険を、透明人間は俺たちに示したのだ。
不穏な存在に思いを巡らしている中でふと思いついたことを、俺は何とはなしに口にする。
「もしもなんだけど、祝福を受けた奴がそのまま居座ってる可能性はあると思う?」
「……可能性はあるかと。迷宮という場所に定住するなんて気が知れないですが、欲が深ければあり得ると思います」
マリノアが思案して言った。
「もしそうなら、頭のネジ飛んでんな、そいつ。迷宮にずっと居続けなきゃいけないことに目を瞑れば、祝福をもらい放題になるかもしれないけどさ」
「にゃんでー?」
「祝福は原則ひとりひとつなんだよね――クェンティン?」
「ああ、そうだよ。ひとりで何度も授かったらそれは祝福じゃないからね」
「だから他人を使って自分を強化してるわけだ。人の数だけ祝福を授かれるなら、迷宮に居座って入ってきた人間捕まえて、納得いくまで祝福を増やすだろうね」
「自分の叶えたい願いごともあるだろうに、脅されたからってそんなに簡単に言うこと聞くかなぁ?」
ひょろっとしたクェンティンは腕を組み、眉根を寄せて首を傾げる。
自分なら捕まっても隙をついて望みの願いを叶えるつもりなのだろう。
「洗脳の能力があればいけるでしょ」
「……アル殿、発想が過激でありますぞ」
ボン坊が顎肉をぶるりと震わせる。
いや、普通考えないかな?
クェンティンとカマロフが顔を顰めているところを見ると、一般常識ではないようだ。
欲深い奴はやると思うんだけどなー。
「しかも洗脳された祝福持ちの兵隊もいるかもよ」
「なんで難易度上げるのかなぁ、アルくんは。この状況をちょっと楽しんでない?」
「まぁ、想像上のそいつが血も涙もないやつと仮定するなら、高い確率で洗脳を祝福で授かるからね」
一同は呆れた様子だ。
無邪気さの中の残酷さ。
そんな風に思っていそうである。
もちろん、非人道的な行為であることはわかっているし、やろうとも思わない。
そんなことをすればマリノアやミィナに愛想を尽かされてしまうよ。
わざわざ意思を剥奪して命令を聞かせずとも、お願いすれば無茶しない範囲で応えてくれるし。
夜のベッドは常識の届かない治外法権なのだ。
マリノアはわかった上で頬を染め応えてくれるし、ミィナは無邪気に受け入れてそして後悔して泣く。
ニニアンは気まぐれで自分のしたいときにしか寄ってこないが、割とOKゾーンは広い。
「ミィナは俺と洗脳マン、どっちが危ないひとだと思う?」
「アル」
即答だった。
どっちの手を取る?と聞かれて選ばれなかった気分だ。
「アルの方がミィニャの嫌がることするから、や。お尻のあにゃ、にゃめられるのきらい」
「俺は好きー」
「アル殿……」
無邪気に誤魔化す俺に大人たちの目は様々だ。
羨望、困惑、呆れ。
しかしミィナは処女である。
ミィナが怖がって最後の一線を超えられないのもあるが、処女でエロエロにしたいというゲスい目的もあった。
まあともあれ。
洗脳マンがそこまで狡猾な相手かは知らないが、用心するに越したことはない。
チート能力を製造している可能性があるだからだ。
どんな能力かは鑑定で視えるから対処の仕様はあると思うが。
俺たちはまだ、視えない敵を前に、警戒することしかできない。
『ダンジョン&ドラゴン編 中編』は、とりあえず10万字ほど連日アップ予定。
あんまり日にちを開けないで『後編』もアップします。
よろしくお願いします。




